趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

映画「ブリッジ・オブ・スパイ」

2016年02月12日 | 映画
今年最初の映画は、スティーブン・スピルバーグ監督、
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟脚本の「ブリッジ・オブ・スパイ」です。

昨年からなかなか映画館に行けなくて、やきもきしていました。

公開したばかりの頃は見たい!!と盛り上がっていても、
月日が経つうちにだんだんと気持ちが冷めてきて、
ああ、もうDVDでもいいかなぁ・・・なんて。

この映画も公開終了が近かったので、あきらめかけていたのですが、
昨日祝日で時間ができたので、思い切って行って来ました!

映画は、アメリカとソ連(現ロシア)の冷戦時代、
前代未聞の米ソ囚人交換に挑んだ弁護士の実話なのです。

主人公の弁護士ジェームズ・ドノバンを演じるのは、トム・ハンクス。


マーク・ライランス扮するソ連のスパイ、ルドルフ・アベルを
ドノバンが弁護を引き受ける所から物語は始まるのです。


この二人が、とてもいいのです。
私はマーク・ライランスという俳優さんは知りませんでしたが、
とてもとても印象に深く残りました。

冷戦の象徴のような‘ベルリンの壁’建設中の様子が見られるのですが、
どちらかと云うと、壁崩壊の方が印象に強くて、
建設中のこんな暗い時代がほんの少し前のことなのだと
愕然としてしまいます。



まるで戦争中のような錯覚を起こしてしまう映像ですが、
本当にこの暗い時代ー現代なのですがーをよく表していると思いました。

今現在だって世界のあちこちで紛争が起きていて、
自分たちの身近にないだけの‘壁’や理不尽さに満ちているのだと
少し考えれば分かることなのに・・・。。