趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『老いのみち』 河合隼雄

2014年11月21日 | 河合隼雄
図書館の書棚で別の本を探していたのですが、目についた河合隼雄さんの本を借りてきました。

この本は知りませんでしたが、23年前に出版されている本です。
ああ、こんな本もあったんだと、ちょっとうれしくなって借りてきたのです。



  積極的な老い先を送るための110のヒント。
  読売新聞文化欄連載の好評コラム集。(出版社紹介文より)

この本、見開き一話で、とっても読みやすいのです。
人生50年といわれて、老後の生き方など考えもしなかった時代の変化をいち早くとらえて、
警鐘を鳴らしています。

23年も前から発信されていた事に、びっくりしました。

当時は子育て真っ最中で、‘老後’という言葉に目をやる余裕も無かったのでしょう。
河合隼雄さんの本は読んでいましたが、もっぱら子育ての本が中心でした。

誰もが歳をとっていき、死を迎えるのです。
でも、若い頃にはそんな当たり前なことに心を砕いたりしなかったなぁ・・・。
そういうものに目が向くようになったというのも、
まさに自分自身の老いを考える年頃に近付いて来たからに他なりません。

なんだかちょっと気持ちが下がってしまう感じですが、
この本は、楽しく読めます。
さっすが~河合さん!!