久坂部 羊さんは、1955年大阪府堺市生まれの医師で作家です。
2003年『廃用身』で作家デビューされました。
他に『破裂』、『無痛』をかつて読んだことがあります。
いずれも医療がテーマとなっていて、
現場を知る医師ならではの発想や筋立てが、とても印象深い記憶があります。
新聞広告で新刊の案内を読み、早速図書館で借りました。
下巻はまだ順番待ちです。
この『神の手』は、安楽死が大きなテーマとなっています。
安楽死というものも、それを受け取る立場によって
大きく意味が違い、思いもしない方向に微妙に絡まって複雑さを見せるのです。
それだけでなく、
現代医療の問題点が詳しく論じられ、安楽死問題だけにとどまりません。
安楽死の是非を問う先に、新たな医療の体制作りが絡んできます。
でも、と。
安楽死をめぐる中には、必ず不治の病に苦しむ患者とその家族がいるわけで、
その事だけは変わりません。
それを忘れてはならないと思いました。
若い患者ほど安楽死が必要という箇所に、びっくりしました。
そして、その説明になるほどと思いました。
末期のがん患者の苦しむ描写に、亡くなった友人を思い出して
ちょっと辛くなりました。
当時、苦しみをどうにもできないもどかしさと
医療の限界を目の当たりにして、激しく医療不信に陥ったことを思い出し
14年の歳月は、何をもたらしたかと、
またずっと考え続けています。
今の自分なら、どうするだろうか??
2003年『廃用身』で作家デビューされました。
他に『破裂』、『無痛』をかつて読んだことがあります。
いずれも医療がテーマとなっていて、
現場を知る医師ならではの発想や筋立てが、とても印象深い記憶があります。
新聞広告で新刊の案内を読み、早速図書館で借りました。
下巻はまだ順番待ちです。
この『神の手』は、安楽死が大きなテーマとなっています。
安楽死というものも、それを受け取る立場によって
大きく意味が違い、思いもしない方向に微妙に絡まって複雑さを見せるのです。
それだけでなく、
現代医療の問題点が詳しく論じられ、安楽死問題だけにとどまりません。
安楽死の是非を問う先に、新たな医療の体制作りが絡んできます。
でも、と。
安楽死をめぐる中には、必ず不治の病に苦しむ患者とその家族がいるわけで、
その事だけは変わりません。
それを忘れてはならないと思いました。
若い患者ほど安楽死が必要という箇所に、びっくりしました。
そして、その説明になるほどと思いました。
末期のがん患者の苦しむ描写に、亡くなった友人を思い出して
ちょっと辛くなりました。
当時、苦しみをどうにもできないもどかしさと
医療の限界を目の当たりにして、激しく医療不信に陥ったことを思い出し
14年の歳月は、何をもたらしたかと、
またずっと考え続けています。
今の自分なら、どうするだろうか??