趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

続成人式に思う 

2008年01月16日 | 子育て
昨日の続き。

成人式のことを振り返るきっかけは
自分自身の時のことを思い出したからです。

私が母に買ってもらった振袖が
予想外に‘いいもの’
だったからです。

予想外に、というのは
私自身そんなすごい代物だと知らなかったのです。
確かに母と一緒に振袖を買いに行ったのですが
日本橋三越の呉服売り場で
一目で気に入ったものでした。
それって、普通に高いよね~

実家はお金持ちでもなんでもありません。
気張って買わなければならない時でないと
なかなかデパートでは買いません。
三越で買い物するにしても
普段は池袋か新宿と
実家に近い場所でした。

だからわざわざ日本橋の本店まで出向いたのだと思います。
それは、娘の私が望んだわけではなく
母の考えだったのだと思います。
おそらく、和裁の仕事をしていたことと
着物好きなので
晴れ着を買ってやることが大切な事だったのでしょう。

晴れ着のすごさを教えてくれたのは
写真屋さんでした。
お正月、記念写真を撮りに行ったとき
「職業がらいろんな振袖見て触っているけど
これはいいものだね~」
そのときは単純にほめられて喜んでいるだけでしたが
会う人会う人に着物をほめてもらううちに
だんだん認識が変わってきました。

娘も成人式当日、同級生から
「すごい着物だね、高いでしょ」と
何人からも言われた、と話していました。
実際、レンタルする人たちは
たくさん合わせてみるようで
私や娘はこの着物しか知らないのでわかりようがないのです。

この年になって初めて自分の着物を再認識したわけで
やはり、そんな着物をあつらえてくれた両親に
感謝しなければ、と思ったのです。
そんな着物を自分の手で着付けて
娘を送り出してやれることに
喜びも感じていました。

でも、です。
それは娘が望んでいたことではなかったと思います。
振袖がなかったら、はたしてどうしたか疑問です。
そして、そんないい着物を買ってほしいと
私自身、思っていませんでした。

そのことに、気がついてしまったのです。
親が子どものことを思うということは
本当に難しいことだと思います。
本当にその子のことを
思っていることなのか、
何度も考えてみないと
わからないことなのかもしれません。。