郊外にある自宅から電車でNYにある会社に毎日通勤する男性。もうすぐ60歳だが、息子はこれから大学生だ。まだまだ働かねばならないはずだったのに、男は10年勤務した保険会社を突然首になってしまう。妻にどんな風に打ち明ければいいのか・・・悩む心で乗り込んだ帰りの電車の中で事件は起こる。突然会ったこともない女性からミッションを持ちかけられるのだ。
「たまたまこの電車に乗り込んだ乗客、終着駅まで行く乗客、大事な荷物を持った乗客」
探し出せば、報酬は10万ドルで、あなたならやれるはず・・・とその見ず知らずの女性は高飛車な態度で取引を持ちかけてくる。何を根拠にそんな取引を持ちかけてくるのだ。悩む間もなく、通勤電車は走り出し、ミッションをクリアしそこなう彼にどこかで見張っていると思われる女からの駄目だしの連絡が次々と入る。。。。
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『アンノウン』『フライト・ゲーム』そして『ラン・オールナイト』のジャウマ・コレット=セラとのタッグ故、見ていて安心感はあるが、フライト・ゲームなどと比べてしまうと、巻き込まれ感がやや小粒な感じだ。
謎の女性の駄目だしが緊迫感というより、「この命令口調・・・調子いいよな・・・」という雰囲気がしてしまうのだ。
ただ動く密室という列車の特性と元警察官という男性のその経験を生かしたアクションは面白いし、最後に各種伏線をとりあえず回収しているので、程々にすっきりする。
何よりもリーアム・ニーソンが、自分でちゃんと見せ場を作る術を持っているのが凄い。
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