行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

成果主義より開花主義

2007年02月19日 | 行革・人材育成
コーチングの本を読んでいたとき、目に留まった言葉です。

どれだけ結果を出したかを問う「成果主義」が公務員の世界に顔を出すほど浸透しつつありますが、結果だけを競うシステムは、チームで仕事をしていき、組織総体としてのパフォーマンスを高めることに対しては、マイナスに働くケースが見られます。

元々の「成果主義」が、そもそもそのような趣旨だったのか疑問な点があります。

むしろ、PDCAサイクルや目標による管理などを使う中で、職員一人一人の能力を高め、チームが同じベクトルに向け互いの役割分担を自律的に果たし、相乗効果を上げるなかで、組織総体としていかに高い成果をあげるかということが、もともとの成果主義の目的ではないかと思います。

単に成果を問うのが目的ではなく、成果をあげるためにどのようなシステムをつくり、全員がそのためにどう行動するかという趣旨。

そういう意味では、「開花主義」と言う言葉で一人一人の能力が開花し、組織総体としてのパフォーマンスが向上することを目指す方が、本来の趣旨に沿った考え方ができるような気がします。

一人一人が開花し、チームが開花することを目指す。

「開花」=「より上のレベルへのバージョンアップ」

そのために、上司はいかにして部下を「化けさせるか」を考え、職員同士は互いの強みを組み合わせて、刺激しあいながら相乗効果をあげる道を考える思想。

そういった掛け算のシステムを模索していかなければならないのでは。

そのためにも、部下を、お互いを開花させることに意識を向ける「開花主義」という言葉は、結構面白いと思います。

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