行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

人事はもっと語るべき

2011年03月28日 | 人事異動など

人事異動の季節。

すでに内示も終わり、異動する人しない人、悲喜こもごもの人間模様では。


この時期いつも思うのだけど、人事担当は可能な限りその趣旨を伝えるべきだと思う。

職員数が1万人とかいう大規模自治体は無理だけど、小さな市町村ならある程度はできるはず。

何に期待して異動してもらったのか、逆に異動しなかったのか。


もちろん、全ての人事が意味のある異動ではない。

実際に担当した一人として正直に言うと、誰かの玉突き人事で動かざるを得ない人もいれば、やりくりする中で「ごめん」と心で思いながら動いてもらう人もいる。

それでも、期待すること、お願いしたい仕事など、理由があっての異動の方が多いはず。

成長してもらいたいからというのも当然ある。


しかし、当の本人はその気持ちはわからない。

動いた人は自分なりにあれこれ考え、期待しながら動かなかった人もその理由を思い悩む。

思うことはネガティブなものばかり。

何もいいことはない。

人事担当者が今の時期役所内を歩き回ると文句ばかりを言われ気は進まないと思うけど、それでも動き回って話を聴き、異動の趣旨を語ってほしいと思う。

期待する思いは言葉にしないと伝わらない。

思いを言葉で伝えると、期待以上のモチベーションを持ってもらうこともできる。

周りの職員も、同じように前向きに考えるようになると思う。

人事は人に関わる仕事。

コミュニケーションの大切さは殊更だと思う。

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震災の自治体職員に与える影響

2011年03月27日 | 行革・人材育成

東北関東大震災から2週間を過ぎますが、いまだに復興への道筋は見えていないようです。

多くの避難所を抱える市町村職員の方は、もうかなり疲労困憊されているのではないでしょうか。

職員の3分の1が亡くなられたと聞く陸前高田市役所のように、職員の方自身も被災されています。

自治体としての機能を維持することも困難な状況ではないかと思います。


そういった中で、周囲の自治体始め、全国の自治体が職員を派遣して応援をしています。

国が職員派遣して応援すると言っていますが、元々業務が異なる中、一番助けになるのは同じ市町村職員ではないかと思っています。

そういう意味で、今後の復興の支援も含めて、継続的に他の自治体職員が応援する仕組みを考えていく必要があります。


そして、そのような仕組みが一時的であれ動いたとき、自治体職員の自治体間移動という流れの始まりになるのではないかとも思っています。

以前から、専門性の高い職員は、同じ自治体の中でルーチン的に異動するのではなく、その専門性を活かして必要とする自治体間を動いていってもいいのではないかという議論がありました(某MLの中ですが)。

自分の住むまちを愛し、そのまちのために生涯その自治体で働く公務員がほとんどだと思います。

しかし一方で、自分の高い専門性を活かした仕事を続けたいという働き方も「有り」だと思うのです。

3~5年の周期で異動し「大いなる素人」と皮肉を言われる職員を生み出す今のシステムにこだわらず、もっと柔軟に自治体間を移動し、必要な時に必要な職員を活用する。

そんな仕組みがあれば、自分の強みを活かし、自らの知識やスキルをより伸ばそうとする自治体職員が増えてくるのではないでしょうか。


今回の震災は、ただ地震と津波の被害があったというだけでなく、日本のあらゆるシステムや価値観を変える契機になるのではないかと思います。

自治体や職員もその影響から逃れることはできないのでは・・・・・と思っています。

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You'll never walk alone

2011年03月16日 | 徒然に
ヨーロッパ・チャンピオンズリーグで長友が日の丸に書いた「You'll never walk alone」。

YOUTUBEで初めて聞いたけど、まさに今の日本にぴったりの歌。

「そうさ、俺たちは一人じゃない」


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When you walk through a storm

嵐に出会った時は


Hold your head up high

しっかり前を向いて行こう


And don't be afraid of the dark.

暗闇を恐れてはいけない



At the end of the storm

嵐の向こうには


There's a golden sky

青空が待っている


And the sweet, silver song of a lark.

雲雀が優しく歌ってる



Walk on through the wind

風の中を行こう


Walk on through the rain

雨の中を行こう


Though your dreams be tossed and blown.

たとえ夢破れようとも



Walk on, walk on

歩こう 歩き続けよう


with hope in your hearts

希望を胸に


And you'll never walk alone

そうさ 俺達は一人じゃない


you'll never walk alone.

俺達は一人じゃない



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20年近い時を超えて

2011年03月06日 | 徒然に

昨日は県庁に一年間研修生で行っていた時の上司の退職激励会でした。

当時の県職員、市町村研修生30名近くが集合。

あれから19年もたつのに、つい最近のように自然に会話が弾む。

あの頃は20代後半から30代前半のメンバーが多かったので、仕事も一生懸命したけど遊びも一生懸命。

独身会なる集まりでキャンプに行ったり、クリスマスの日になぜか相撲茶屋大地でちゃんこ鍋を食べるという大学生のような日々を送りました。

そんなメンバーと久々に会い、変わらぬ会話ができるというのはありがたいもの。

あのとき学んだことや、市町村・県・国の全体像が見えた経験は、その後の仕事の仕方にも大きな影響がありました。

しかしそれ以上に、その時のつながり・人間関係が財産でもあります。

自分とこの市役所から外に出るきっかけにもなった一年でしたが、そのつながりはこれからも大切にしていきたいと思います。


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感動と感謝のマネジメントシステム

2011年03月02日 | 徒然に

鹿児島県にある柳谷地区こと「やねだん」。

その自治公民館長である豊重哲郎さん著「地域再生~行政に頼らない『むら』おこし」を読んだ。

行政からの補助金に頼ることなく、からいも栽培や土着菌、焼酎「やねだん」の販売収入で地域の活動費用を生み出し、さらには全戸にボーナスまで支給した集落。

先日、豊重さんの講演を聴き、その場で購入した本です。


講演でも感じたことだけど、豊重さんは「熱いハートとクールな頭脳」を持った方。

みんなと一緒に汗を流し、涙し、その一方でいかにすれば人は動くかを緻密に考えている。


豊重さんのマネジメント手法の中核は、「感動」と「感謝」。

全ての人に役割と活躍の場を与え、達成することによる感動を生み出す。

その感動が、次の行動、周りの人たちの行動につながる。

貢献に対し、地区の有線放送で皆に紹介し、涙を流しながら感謝の言葉を伝える。

行動を承認し、成果を承認し、存在自体を承認する互いに承認し合うまち。

人は感動と感謝で行動するということを地区運営のエンジンにし、まちづくりを進めています。


豊重さんは、人間の情感をつかむことが上手く、活かすことが上手い方だという印象を更に強くしました。

情に訴えながら、その情をマネジメントに活かす緻密な手法。

この本で一番感じたことです。

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