行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

「問題行動」を翻訳する

2012年03月04日 | コーチング

先日、大阪からちょんせいこさんにおいでいただき、ホワイトボード・ミーティング勉強会を開催しました。

ちょうど一年前に大阪で講座を受講して一年、更にバージョンアップしてます。

その中で印象に残ったことのひとつが「翻訳する」ということ。

ケース会議アセスメントの1項目で、「その行動は何から出ているかを想像し、その人の気持ちで翻訳する」もの。

例えば児童のケース会議で、「5歳の子どもがよく大声で奇声をあげる」という行動。

一般的には「問題行動」というくくり方で終わるのですが、周辺情報から推測して「自分の気持ちを伝えることが苦手で、どうしていいかわからず感情を爆発させる」と翻訳する。

問題行動として捉えると「困った子」「何か問題を持っている子」と決めつけられがちな問題が、具体的にどう支援すればいいのかという「手段」を考える意識に変わります。

例えば里親に預けられた子どもが、最初はとてもいい子だったのに、しばらくするとお金を盗んだり物を壊したりという「問題行動」を起こすことがあります。

これも翻訳すると、「本当にその里親さんが自分たちを愛してくれる、信頼するに足る人なのか確認している」と翻訳でき、その行動に対する反応の仕方も変わってきます。


これらは児童のケースワークに関する話ですが、私たちの日頃のコミュニケーションでも同じ事は言えるかもしれません。

相手の「困った行動」は、翻訳すると別のメッセージが隠されていて、それを知ることで私たちの反応・捉え方も変わっていきます。

相手の言葉にストレートに「反応」するのではなく、一呼吸置いて「翻訳」してみるということも大切かもしれないと感じた勉強会でした。


コメント (2)
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