昨日は、アニメートエンタープライズのコーチング研修に参加しました。
部下育成に焦点をあてた5時間の研修です。
職場提案で出した社内コーチ導入の提案が、基本的には採択してもらえたようなので、そのプログラムづくりの勉強も兼ねてます。
また、昨年12月にコーチング研修講師養成講座でもお世話になったのですが、講師の野津コーチの講師ぶりにとても感銘を受けました。
講師スキルを学ばせていただくという目的もありました。
プログラム的には、5時間という限られた時間なので、あえてコーチングスキルの説明方法にとらわれず、目的である部下育成に特化した内容になっていました。
この辺は、とても参考になりました。
今ちょうど子育てコーチングの講座も考えているのですが、そちらのアンテナも立っているせいで、プログラムの内容を考えつつ講義を受けるという忙しい研修でした
その野津コーチの話の中で、印象に残った話。
昭和30年代の義務教育は、詰め込み教育といわれたようにとても授業時間が多かったそうです。
その詰め込み教育への批判とともに、ゆとり教育という流れがあり、授業時間は減らされ、更に総合的な学習など国語・算数などの基本科目以外の科目時間が増えていきました。
結果、基本科目の時間数は、30年代より2,3割減っているそうです。
その影響がどこに出ているかと言うと、板書が減ったこと。
昔は先生が黒板一杯に次々と板書して、それを生徒は一生懸命ノートに書いていたのですが、授業時間が少なくなって板書をする時間がなくなり、あらかじめ全部書いてあるプリントを配るという風に変わってきました。
板書の時は、途中で先生が書くのを止め、質問をして生徒に考えさせるということができたのですが、プリントはほとんど書いてあるため、都度都度答えを考えるということが少なくなります。
また、子どもは答えを先生から与えられるという行動に慣れてしまい、自ら考え答えを見つけるのではなく、答えは与えてもらうものだと思ってしまう。
また、答えがいくつもあるのではなく、先生の与えてくれる正しい答えが1つだけだと考える。
今の20代は、そんな義務教育の流れの中で育ってきたという話。
実際にどこまでそうなのかはわかりません。
ただ、ゆとり教育の弊害は大学で働いている方からも聞いた話であり、その話は符合します。
その辺の背景も含めて部下との接し方を考えなければならないという話でしたが、今の子たちの背景や実情にもっとアンテナをはらないといけないなと感じました。