行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

宮大工 西岡棟梁のことばと人事

2011年07月26日 | 行革・人材育成

法隆寺や薬師寺の棟梁だった宮大工 西岡常一氏の言葉には、組織や人事についてとても納得感のある言葉があります。

人を木に例えると、それぞれに日当たりや水の量など生えていた環境が違い、木の癖も異なる。

その異なった癖を、それぞれに活かして組み合わせるのが大工の仕事だと言われています。

育ちも価値観も強みも異なる人間を、その癖に合わせて組み上げる。

組織や人事も同じように思います。

癖を無視して同じ形に束ねても、結局あとで反ったり割れたりする。


ドラッカーの言葉、

「優れた人事は人の強みを生かす。弱みからは何も生まれない。

 結果を生むには利用できるかぎりの強み、すなわち同僚の強み、

 上司の強み、自らの強みを動員しなければならない。強みこそが

 機会である。強みを生かすことは組織に特有の機能である」

は、まさに西岡棟梁の言葉と重なります。


《西岡棟梁の言葉》

「飛鳥のものは木ひとつひとつの美しさが活かされてます。法隆寺大工に伝わる「木を買わずに、山を買え」というようなことが守られているんですな。土質によって材質の違う木が生え、それを適材適所に使うというのが、建物つくる基本ですからな。」

「ヒノキならみな千年持つというわけやない。木を見る目がなきゃいかんわけや。木を殺さず、木のクセや性質をいかして、それを組み合わせて初めて長生きするんです。「堂塔の木組みは寸法で組まずに木のクセで組め」」

「揃えてしまうということは、きれいかもしれませんが、無理を強いることですな。木には強いものも弱いものもあります。それをみな同じように考えている。昔の人は木の強いやつ、弱いやつをちゃんと考えて、それによって形を変え、使う場所を考えていたんです。」


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じっくりとセルフ・コーチング

2011年07月15日 | コーチング

久々のブログ更新になります。

最近目標への行動がすっかり停滞してしまってるので、夏休みをもらってじっくり考える時間をとりました。

元々、月に1回は一人でじっくり考える時間を取るようにしてたのですが、実際は忙しさにかまけて、つい忘れていました。

どうせやるなら環境も変えようと、ドライブも兼ねてえびの高原へ移動。

新燃岳の噴火の影響で、韓国岳など霧島連山は登山禁止になっているらしく、登山客や観光客は少なくガラガラでした。

おかげでと言えば申し訳ないのですが、高原貸し切り状態でゆっくりと考えることができました。


コーチがいればいいのですが、今日は一人でセルフ・コーチング。

ホワイトボード・ミーティングの手法を使いつつ、3色ボールペンを駆使して、自分に問い、自分で答える。

最初はいつもながらの思索だったのが、ある時間から核心に踏み込み、自分の動くべき方向と行動をはっきりすることができました。


気づきの中には、これまで何度も気づいた(苦笑)常連の気づきもあり、我が身のだらしなさを反省してしまいます。

それでも、これまでより一歩でも前に進めるよう、早速今日からなすべきことをやっていきます。

やはり時々このような時間を取る価値は高いと改めて感じた一日でした。

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