こんにちは、ストレングスコーチの丸本です。
ストレングス・ファインダーの結果が出て、余り嬉しそうな顔をしない資質のひとつに「慎重さ」があります。
「なかなか動けない性格なので強みとは思ってなかった」
「消極的な感じで欠点だと思っていた」
などの感想をよく聞く気がします。
なかには「そんなに行動は遅くない。自分にはあてはまらないと思う」という人も。
「慎重さ」の資質は、
1 リスクに敏感で、人が気づかないようなリスクを事前に察知する能力に長けている。
2 あらかじめシュミレーションし、どこでどんな問題が起こるかを拾い出す。
3 事前にそれらのリスクを潰し、対策を講じ、その準備ができるとスタートする。
という傾向があります。
なので、「失敗しない」。
私の知人でこの「慎重さ」を持つ人がいるのですが、先日のストレングス・カフェでは、「私、これから先どんなところでどんな問題が起こるかわかるし、その準備して始めるので失敗しないんです。」と言ってました。
米倉涼子のでるドラマで、「私失敗しませんから」というセリフがありましたが、あんな感じ。
カッコイイ!
と、思わず思ってしまいました。
また、ある企業の法務を担当する部長さんも慎重さをお持ちでした。
その企業はイケイケドンドンの雰囲気があり前のめりの人が多いのですが、その部長さんがきっちりチェックして、危なそうなところでは用心するようにアドバイスをしているとのことでした。
他の人達が思いきり行動できるのも、きっちり押さえているその部長さんがいるからこそ。
周囲を活躍させるために慎重さを活かす。
そんなポジションもあるのかもしれません。
「慎重さ」は「戦略性」にも似ている気がします。
常にシュミレーションし、パターンを想定します。
違いは、戦略性が目標達成のためにシュミレーションするのに対し、慎重さは失敗しないためにシュミレーションするということでしょうか。
「スタートが遅い」という傾向はありますが、それは事前に準備をするからスタートが遅いのであって、スタートしてしまうと途中での手戻りやトラブルが少ないのでゴールに着くのは一緒です。
強みとして活かすためには、
・十分シュミレーションできる時間を確保すること
・心配するためではなく、行動するために慎重さを使うこと
「失敗をしない」「安心して任せられる」資質の「慎重さ」。
慎重さ、ブラボー!