行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

コミュニケーションはキャッチボール

2007年02月27日 | コーチング

昨年末、某所であったコーチ21の説明会で知り合った方から、伊藤守さん(コーチ21の設立者)のホームページを紹介してもらいました

その中に「この気もち伝えたい」というフラッシュがあります。

説明会に参加したとき、講師の方が行ったコーチングの講習(紹介)の中で、ボールを使って説明するくだりがあったのですが、それが非常に実感しやすく感動した覚えがあります

まさに、そのボールを使ったコミュニケーションの説明をやっているのが、このフラッシュです。


それまで私は、人と話をするとき、相手に物理的に声が聞こえていれば伝わっているんだと思っていましたが、このボールを使ったコミュニケーションの考え方を見ると、それが間違いだったことに気づきます。

自分の考えを、相手に受け取ってもらいやすいところにそーっと投げる。

相手の返してきたボールを、きちんと受け止めたうえで投げ返す。

「一度にいくつもボールを投げる」なんて、これまで自分がやってきたことそのもの

相手の投げたボールと違う色のボールを投げたことも、結構あるかも。

コミュニケーションとは、ひとつのボールを相手と大事に投げ合うキャッチボールだということを実感することができます。

このボールを使った方法、今度研修で使わせてもらおうかなどと考えてしまいます

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ステレオタイプな反応

2007年02月26日 | 人事評価制度

人事評価の結果を伝える育成面談期間も終わり、評価者の報告書がボチボチとあがってきました。

部下と時間をかけて話ができたと言う点に、全ての評価者から高い評価を得ました

一人当たりの面談時間が1時間を超えた人も多かったようで、充実した育成面談になったのでは。

「やる気を引き出す助言」がなかなかできないという声もありましたが、こればっかりはそう簡単にはいかないでしょうけど、今年よりも来年、来年よりも再来年と、段々とできるようになっていくのではないかと思います

部下職員からのクレームがなかったかという点には、評価レベルの取り方がわかりにくいという声もあったので、その辺は修正ポイントかと思います

一箇所だけですが、「評価制度導入の経緯が不透明」といわれたとの記録もありました。

制度導入にあたっては、職員向け広報誌を作りたびたび広報したほか、職員向け説明会も全職員が受けるまで何度も繰り返してきたのですが、「人事評価」というと必ずこういうステレオタイプな反応をされる方もいらっしゃるようです。

制度設計に組合執行部も入り、評価基準を公表し、評価結果のシートの写しまでそのまま返している団体なんて、多分ないと思うんですが

これからも、嫌がらせのように説明したるさかいにと思ったところでしたよ。

組合でも、人事評価についてのアンケートをとっているようですが、まあ、結果が楽しみでもあります。

もっとも、組合のこの手のアンケートって、がっかりさせられることも多いんだけど・・・

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メタボ脱出まで、あと10日

2007年02月25日 | 徒然に

職員の健康管理策として始めた第2回目の「指令!100日間でメタボを脱出せよ」もあと10日あまりとなりました。

生活習慣病予防から、更に進んで今注目されているのが『メタボリックシンドローム』です。

腹囲が男性85cm以上で、血圧、中性脂肪、血糖値が基準より高い場合にこれに該当し、非該当の人よりも30倍あまり心筋梗塞になる確率が高くなると言うものです。

昨年のメタボ100では、自分は非該当ということで傍観者だったのですが、今年は見事に腹囲86cm。参加させていただいております(この「腹囲」とはへそ周りのことです。決してウエストではありませんよ)。

おかげで、この90日近くの間に、体重3kg、体脂肪5%あまり減りました。

体重に5%かけると3kgになるので、脂身が3kg取れたということか・・・

食事を多少減らし、毎日1食は魚を食べ、昼休みは30分の散歩。これで2kgほど減ったので、追い込みも兼ねて、週2回はジムに通って走ったり筋トレしたりしています。

おかげで大きな成果をあげましたよ

あと10日間。気を引き締めてやりますよ。

このイベントがあって、職員の昼休みの散歩する姿が増えたのが大成果です

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人事の心得

2007年02月24日 | 人事異動など

昨日、某課長補佐から、安岡正篤の『佐藤一斎「重職心得箇条」を読む』のコピーを渡されました。

重職心得箇条は、外務省との軋轢を繰り広げていた田中真紀子外務大臣に、小泉前首相が薦めた本です。

その中で、おそらくは人事異動に際し、こういった考えでしなさいよという趣旨で、次の一節をコピーしてありました。

『人々に択り嫌いなく、愛憎の私心を去て、用ゆべし。自分流儀のものを取計るは、水へ水をさす類にて、塩梅を調和するに非ず。平生嫌いな人を能く用ると云う事こそ手際なり、此工夫あるべし。』
(現代訳)
『択り好みをせずに、愛憎などの私心を捨てて、用いるべきである。自分流儀の者ばかりを取り立てているのは、水に水を差すというようなもので、調理にならず、味もそっけもない。平生嫌いな人を良く用いる事こそが腕前である。この工夫がでありたいものだ。』

私心を捨て、むしろ嫌いな人を活かす人事をするというのは、まさに心がけないといけないことだと思います。


私自身が人事をするうえで心構えとしているのは、以前も書いた西郷南洲翁遺訓の次の一節です。

*********************************************************
廟堂(びょうどう)に立ちて大政をなすは天道を行ふものなれば、ちとも私しをはさみては済まぬものなり。
いかにも心を公平にとり、正道を踏み、広く賢人を選挙し、よくその職にたふる人を挙げて政へいを執らしむるは、すなわち天意なり。
*********************************************************

人事は魔物で、油断すると自分の力と過信し慢心してしまいます。
あくまでも任命権者の権限の下働きであることを自覚し、天の仕事を行っている、一点の私心も挟み込んではいけないと戒めています。


また、人事を行ううえでの心がけとして、担当になった時から机のデスクマットにはさんでいる言葉があります。
荻生徂徠(江戸時代中期の儒学者・思想家)の「人を用うるの道」から、

*********************************************************
一、 人の長所を始めより知らんと求むべからず。人を用いて初めて長所の現わるるものなり。
二、 人はその長所のみを取らば即ち可なり。短所を知るを要せず。
三、 己が好みに合う者のみを用うる勿れ。
四、 小過をとがむる要なし。ただことを大切になさば可なり。
五、 用うる上は、そのことを十分に委ぬべし。
六、 上にある者、下にある者と才知を争うべからず。
七、 人材は必ず一癖あるものなり。器材なるが故なり。癖を捨てるべからず。
八、 かくして、良く用うれば事に適し時に応ずる人物は必ずこれあり。
**********************************************************

こうやって見ると、昔から言われていることは同じことで、同じことが何度も言われている意味は、常に人事にそういった過ちが生じていることの現われだと感じます。

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ちょっと息抜き

2007年02月23日 | 徒然に

昨日は、先月の日曜出勤の振替休日でオフでした

天気も春めいていて、ちょっと気分転換に花見へGO

梅園にいってしばし日向ぼっこと写真撮ってました。

日差しは暖かく、梅も満開状態で良い香りが漂って、最高にリラックス。

カメラも随分さわってないので、操作の仕方も忘れ、とりあえず気分だけで撮ってましたが、それはそれで楽しい時間を過ごせましたよ

冒頭の写真は、そのうちの一枚です。

ここしばらくは人事異動案の作成で、脳内シュミレーション(頭の体操)が続いていていたので、良い骨休めでした。

もっとも、いつのまにか梅の花を見ながら脳内シュミレーションをやっていることが多かったのですが・・・

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千の風になって

2007年02月20日 | 徒然に
遅ればせながらなのでしょうが、最近、「千の風になって」という歌に心をとめています。

紅白歌合戦で初めて聞いた時、実はあまり関心を引かなかったのですが、最近のプライベートな出来事の中で、その歌詞が沁みてきている感じ。

実は写真詩集やいわさきちひろの本もあり、映画化もされているようです。

大切な人を亡くした時、その人が消えてしまったのではなく、自分を取り巻く自然の中に、一緒に生きていてくれているんだと思えるすばらしい歌詞です。

考え方が日本人的かなと思ったのですが、原作はアメリカの女性Mary Fryeで、友人のMargaret Schwarzkopfのために書いた詩とのこと。

『Do not stand at my grave and weep』というタイトルで、友人の母親がなくなって、泣き続けるその友人のために書いた詩です。


『Do not stand at my greave and weep』

Do not stand at my grave and weep
I am not there, I do not sleep
I am in a thousand winds that blow
I am the softly falling snow
I am the gentle showers of rain
I am the fields of ripening grain
I am in the morning hush
I am in the graceful rush
Of beautiful birds in circling flight
I am the starshine of the night
I am in the flowers that bloom
I am in a quiet room
I am in the birds that sing
I am in the each lovely thing
Do not stand at my grave and cry
I am not there I do not die


そして、新井満さんの日本語歌詞。
『千の風になって』

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

あの大きな空を
吹きわたっています



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成果主義より開花主義

2007年02月19日 | 行革・人材育成
コーチングの本を読んでいたとき、目に留まった言葉です。

どれだけ結果を出したかを問う「成果主義」が公務員の世界に顔を出すほど浸透しつつありますが、結果だけを競うシステムは、チームで仕事をしていき、組織総体としてのパフォーマンスを高めることに対しては、マイナスに働くケースが見られます。

元々の「成果主義」が、そもそもそのような趣旨だったのか疑問な点があります。

むしろ、PDCAサイクルや目標による管理などを使う中で、職員一人一人の能力を高め、チームが同じベクトルに向け互いの役割分担を自律的に果たし、相乗効果を上げるなかで、組織総体としていかに高い成果をあげるかということが、もともとの成果主義の目的ではないかと思います。

単に成果を問うのが目的ではなく、成果をあげるためにどのようなシステムをつくり、全員がそのためにどう行動するかという趣旨。

そういう意味では、「開花主義」と言う言葉で一人一人の能力が開花し、組織総体としてのパフォーマンスが向上することを目指す方が、本来の趣旨に沿った考え方ができるような気がします。

一人一人が開花し、チームが開花することを目指す。

「開花」=「より上のレベルへのバージョンアップ」

そのために、上司はいかにして部下を「化けさせるか」を考え、職員同士は互いの強みを組み合わせて、刺激しあいながら相乗効果をあげる道を考える思想。

そういった掛け算のシステムを模索していかなければならないのでは。

そのためにも、部下を、お互いを開花させることに意識を向ける「開花主義」という言葉は、結構面白いと思います。

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雨水(うすい)

2007年02月18日 | 歳時記
雨はカーテンが風でひるがえるように降る。

そういう降り方もあることに気づいたのは、実家に帰省するために山間部を車で走っていたときのことです。

大粒の雨が強い風であおられ、ちょうどカーテンが風でひるがえっているように折り重なりながら降っていました。


明日19日は雨水(うすい)です。

二十四節季のひとつで、暦便覧には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されているそうです。

春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始める地域もある。

花木の目が膨らみ始めるなど、春が動き始める季節ということでしょう。

昨日、久しぶりの強い雨をくぐって車を運転していたとき、ひょっとしたら今日が雨水かなと思ったのでした。

なにせ、梅の花は既に5分咲き。菜の花やレンギョウまで黄色い花を咲かせており、早くも沈丁花が匂いを漂わせている庭も。

風景がすっかり3月の景色で、それが雨に濡れている光景が不思議な感じでした。

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明るい朝は嬉しい

2007年02月15日 | 徒然に
最近は明け方明るくなるのが徐々に早くなっています。

すかり早起きもできなくなってしまいましたが、やはり朝が明るいと、起きようという気持ちも出てきます

この間までは7時でも暗かったりしたので、朝起きてもあまり気持ちが良くなく、ぜんぜんさわやかではありませんでしたよ。

しかし、ここしばらくは爽やかな朝を迎えることが多く、なかなかの気分です。

ちょっとは早起きしようかな


朝の気分の良さに、最近始めたのが『朝時間.jp』

その中の、「ひと言朝宣言」を毎日書いてます。

「今週の徳目」ということで、ささやかな自己改善を手帳に書いていたんですが、最近はこの「朝宣言」で書いて、翌日振り返りをしています。

そういった使い方にピッタリかなと思います

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人事担当者のグチ

2007年02月14日 | 人事異動など
今、どこも人事異動作業の真っ最中だと思います。

人目に触れず、ひそかにかもしれませんが

人事異動作業を始めるにあたっては、各部局長からヒアリングをします。

来年の新規事業は何か。今の体制で問題の出ているところはないか。誰が出せて、誰は出せないか。昇格させたい職員の要望などなど・・・

いわゆる、人事全般なんでもありのヒアリングです。

そこで必ず出てくるのが、「頼むからあの職員はうちから出してくれ」というご要望

仕事をしない。独断専行で言うことを聞かない。部下を押さえつけて部署内の雰囲気がひどいなど、その理由は様々ですが、とにかく出してほしいらしいです。

しかし、いざ出すことが決まると、当の部局長は「君はぜひ残ってほしい人材なんだけど、どうしても人事がよそで使いたいというので、君の将来を考えて出すことにした」ぐらいのことをのたまわれる。

多くの場合、本人の本意でない異動になるパターンが多いので、その恨みは人事担当者に向けられるのが常です。

おまけに、そのような職員は、行った先でもすぐ「出してくれ」というご希望が出るケースが多いため、短期間の異動を繰り返し、更に恨みが積み重なると言う悪循環。

いずれにしても、一番悪いのは人事担当者という結論です

まあ、恨まれ役は誰かがしないといけないのでいいですけど、あまり続くといやになる人も多いのでは。

「人事は好きなように人を動かせるからいいよね」ぐらい皮肉を言う方もいらっしゃいますが、あんまり良い役回りではないと思います
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