YUKI

言語、言語で表現できることすべて

加藤和彦の憂鬱

2009-10-19 01:09:41 | Weblog
加藤和彦氏は「鬱(うつ)病」の悪化による
覚悟の自殺ということになりそうだ。

「うつ病」と「うつ状態」は違うものなんだが
私も「うつ状態」は経験した。

一番酷い瞬間には、「うつ」が単なる心の状態ではなくて
「物理的存在」となり、背中にとても支えきれないくらいの「重し」を
いきなり乗せられた状態になり、一歩も動けなくなった。

その一瞬は永遠のように続き、
これが「うつ」なのか?と自問したときに
金縛りが解けるように…歩けるようになったが、
足取りは重かったのを記憶している。

その頃は、深夜に突然、目が覚めて
呼吸・心臓が苦しくなり、死ぬのではないかという
「具体的な」恐怖と孤独に打ちのめされることがよくあった。

パニック障害である。

まぁ、これは…悪意を持った輩の卑劣な攻撃に
職場で晒されていた時期のことで
その職場を去る決意をして、
その悪意に充ちた輩を徹底的に蔑むことで乗り切りますた。

そこの図書館にあるだけの精神疾患関係の本を読破して
自分なりの傾向と対策が完成したことも大きい。

☆    ☆    ☆

傾向と対策の一部なんだが;

鬱病は周期性を持ち一定期間ごとに、その人を襲うという
性質を持つと考えている。

その波の大きさは一定ではなくて…
ある限度を越えると、病的な状態になるのだと思われる。

感情の大きな振幅周期は、4年という人が多いようだ。

時が解決すると信じること…
もっとも、「筒井康隆」は、80年周期とかもあり得るのではないか
という仮説をお持ちのようだが。

また、季節による鬱病もあり、
冬、日光に当たらずにいると人は「欝」になり「引きこもる」。

ただし、これには効用もあり、古代狩猟生活の時代には
獲物の少ない冬に活動が低下し引きこもることは
生存のためには有効なものだったのだ。

欝病は身体症状や強い自殺願望を伴う怖ろしい病気。

私が経験したのが、単なる「欝状態」だったのは不幸中の幸いで
自殺願望は感じなかった。

これは、普段から自殺を自身に禁じているからかもしれない。

☆    ☆    ☆

昨今は、組織的に個人の尊厳を潰そうとする動きが多い。

プロ野球楽天の監督騒動だって、そうだ。

いくら「金」という「現代の正義」を持っていようとも
そういう輩は、腹の底から徹底的に蔑んでやるのが
正しい対処の仕方であり精神衛生にも叶っているのだ♪

☆    ☆    ☆

加藤和彦氏の場合、3回の結婚と離婚による
心の痛手も大きいのでしょうか…合掌

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加藤和彦さん首つり自殺…うつ病が悪化
2009年10月18日18時23分 / 提供:スポニチ

元フォークグループ「ザ・フォーク・クルセダーズ」で、
「帰って来たヨッパライ」などのヒット曲で知られる
音楽家の加藤和彦さん(62)が17日、
長野県軽井沢町のホテルで首をつっているのが見つかった。
遺書があり、軽井沢署は自殺とみている。
遺書には音楽的な行き詰まりへの悩みなどがつづられていた。
加藤さんはうつ病と診断されており、
1カ月ほど前から症状が悪化していたという。

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DSM-IVとは
The Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders
「精神障害の分類と診断の手引き」(DSM)の第4版[1994年]の事。

wikiによれば;
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DSM-IVの診断基準は、2つの主要症状が基本となる。
それは「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」である。

「抑うつ気分」とは、気分の落ち込みや、
何をしても晴れない嫌な気分や、空虚感・悲しさなどである。
「興味・喜びの喪失」とは、以前まで楽しめていたことにも
楽しみを見いだせず、感情が麻痺した状態である。

この2つの主要症状のいずれかが、
うつ病を診断するために必須の症状であるとされている。
これら主要症状に加えて、「抑うつ気分」と類似した症状として、
「自分には何の価値もないと感じる無価値感」、
「自殺念慮・希死念慮」などがある。

これらのグループの症状をまとめると
「気分が落ち込んで嫌な毎日であり、
自分には存在している価値などなく、死にたいと思う」という訴えとなる。

「興味・喜びの喪失」と類似した症状としては、
「気力の低下と易疲労性」、「集中力・思考力・決断力の低下」がある。
このグループの症状をまとめると
「何をしても面白くなく、物事にとりかかる気力がなくなり、
何もしていないのに疲れてしまい、
考えがまとまらず小さな物事さえも決断できない」という訴えとなる。

さらにこれらの精神症状に加えて「身体的症状」として、
食欲、体重、睡眠、身体的活動性の4つの領域で、
顕著な減少または増加が生じる。
訴えとしては「食欲がなく体重も減り、眠れなくて、
いらいらしてじっとしていられない」もしくは
「変に食欲が出て食べ過ぎになり、いつも眠たく寝てばかりいて、
体を動かせない」というものである。

DSM-IVでは、主要症状1つを含む5つの症状が
2週間以上持続することが、大うつ病診断の条件となっている。
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NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる
NHK取材班
宝島社

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