雨上がりの虹と大地の恵み
昨日の雨上がりの午後、このところ毎日顔を出すスッポンタケ科のキノコを採りに柿畑に向かいました。その途中でふと空を見上げると、青空に七色の帯が美しい弧を描いていました。
昔の言い伝えで、「虹の根元には宝が埋まっている」などと聞かされましたが、まるで柿の木の辺りに何かあるような輝きでした。虹を追いかけ、宝物を探しに行った幼いころを思い出しました。
先日の早朝に見た「七色の帯(11/3日のブログに掲載)」とは違った、東の空に現れた虹です。
青く澄んだ空に、副虹もかすかに見え、主虹は、天地をきれいな帯でつないでいました。
秋から冬へと季節が行きかうように、七色の帯の中をゆったりと雲が流れていきます。
自然が創りだす光景にしばし見とれていました。
一方、柿畑に目を移すと、何と!一面がスッポンタケの群生。そのおびただしい数に、まるで地面に帯を描いたようで、紅葉した柿の落ち葉とキノコの白さが織りなすコントラストに仰天しました。
これほどまでにスッポンタケが、一面に出現している、こんな光景はかつて見たことがありません。連日の雨と暖かさで一斉に顔を出したようです。
スッポンタケ科のキノコは、成長が早く数時間でキノコに成りますが、朽ちるのも早く、前日来の雨でほとんどが倒れ気味でした。形は異様ですが、新鮮なうちに収穫し、乾燥させたものをスープにすると非常に美味で、中華料理の食材として重宝がられているそうです。
悪臭のするグレバを取り除き、スッポンタケを収穫してきました。キヌガサタケも数本出ていました。
刻々と移りゆく大自然に身を置き、季節の変化を楽しむことができる暮らしに、幸せを感じるひと時でした。