大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

落ち葉の季節 綾里っ子たちは・・

2012年11月12日 | 綾里っ子

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昨日、裏の畑で作業をしていると「千田さ~ん」と呼ぶ子どもたちの声が聞こえ、2年生のショウキ君、トモヤ君、ヒビキ君が走ってやってきました。「お久しぶりです。この前はどこに行っていたんですか」とトモヤ君。

9日の金曜日は、綾里小1年生と2年生が3,4校時を使ってつむぎの家の里山で、木の実拾いや生き物探しをしたのですが、あいにくこの日は、私共は留守にしてしまい、会えなかったことを気にかけてくれていたようです。


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3人は、4年生のホナミちゃんやアイリちやんと合流し、ヘチマ棚に残っていたヘチマを採ってきて、ヘチマを相手に空手の腕試しをしているようです。

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農作業の傍らで枯れた草木を燃やしていた田んぼに、みんなが集まってきました。煙たなびく枯草燃やしに興味を持ったようです。


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ホナミちゃんとアイリちやんはヘチマに棒をさし、ヘチマ焼きをつくろうとしています。トモヤ君とヒビキ君は山際からスギの葉やホウ葉を拾ってきて、燃やし始めました。 「あ~あ~ 焼き芋やりたいな~」とホナミちゃん。


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「火遊びは、子どもだけでやってはいけないこと」などを話し、子どもたちの思いに応えて、焼き芋をすることにしました。小さめのサツマイモを用意し、濡れ新聞紙とホイルに包んだサツマイモを灰の中にいれ、残りの枯れ草を燃やしました。


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お芋が焼ける間、ヒビキ君とトモヤ君は、田んぼのハセを造った時に空いた穴にイナゴを入れ、そこに細いひもを垂らすとイナゴがつかまって出てくる「イナゴ釣り」をして遊んでいます。


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ひとしきり、鬼ごっこや探険などをして遊んだ午後4時半、お芋がようやく焼けて「熱い!熱い!」と言いながら食べ始めました。時間的にもお腹がすいていたのでしょう。「おいしい!おいしいしい!」と嬉しそうに頬張っていました。


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雲が厚くたちこめていたこの日は、午後4時半を過ぎると薄暗く、ショウキ君のお母さんが飼い犬のカルとサチちゃんを連れて迎えに来ました。ショウキ君はカルと田んぼを駆け巡っています。

カルは、津波で家を失い育てられなくなった家族に代わり、引き取って飼い始めた里親犬です。3か月前にショウキ君の家族に仲間入りしました。

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午後の5時前ですが、あたりはすっかり暗くなってしまいました。ヒビキ君のお母さんとショウキ君のお母さんのお迎えの車で、それぞれ帰宅しました。

落葉の季節を迎え、落ち葉掻きイコール焼き芋は、晩秋の風物詩として子どもたちに体験させたいものの一つですね。

時代が変わり、身近に落ち葉を燃やして焼き芋を作って食べることができなくなり、さびしい世の中ですが、焼き芋を頬張る子どもたちの笑みに明るい未来をと願っています。