大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

綾里からの便り その2

2011年03月24日 | 震災と復興

綾里からの便りその1、多くの方に見ていただき、ありがとうございます。皆さまが寄せてくださったコメントは、両親との電話で、できる限り読み上げて伝えています。私はすっかり!ご無沙汰している方々ばかりで、でも皆さん覚えてくださっていて…こんな嬉しさまでついてくるとは、思いもよりませんでした。さまざまなつながりに、感謝です。

余談ですが、公務員の妹と弟は、震災後に早速災害派遣に志願し、弟は今現地入りの最中です。妹も、来週から陸前高田に派遣が決まっています。一方、民間人の私。何ができるか考え、このブログの更新に思い至りました。

その弟から、昨日(23日)現在の両親と家の写真が届きました。これでようやく、みなさんに元気な姿をお届けできます。

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さて、綾里でもdocomoが通じるようになったそうですが、残念なことにうちは一家みなauなので、両親は赤崎まで出て連絡をくれました(ちなみに電気も、赤崎までは通ったそうです)。ただし、相変わらずガソリン不足は深刻なようですが、一方で、主要な道路はほぼ復旧したそうです。

以下が、今日(24日)の父母からの電話内容です。

●地域の様子●

朝晩の冷え込みは厳しく、水場付近ではツララも見られます。昨晩は雪も降りました。ですが、日中はだいぶ暖かくなり、春の訪れを感じるようになりました。

今日は、吉野家の牛丼が1世帯2個ずつ配られました。また、入浴券(越喜来の夏虫のお湯っ子など)も1世帯2枚配られ、少しずつ物が入ってきている感覚があります。

そして今日は綾里小学校の修了式。みんなで清掃した、あの校舎で執り行われています。

つむぎの家がある岩崎では、有志が朝9時に集合し、倒壊していない家の清掃に巡回するようになりました。互いに助け合う、その精神の素晴らしさ!清掃に出られた方々にも、必要な方にはぜひお風呂を使っていただきたい。そこで・・・

●大小迫のお風呂とトイレ●

水場と汲み取り式トイレは、既に開放していますが、これからは薪焚きのお風呂も使っていただこうと、コミュニティセンターに足を運び、相談をしてきました。明日から、以下のルールで使ってもらおうと思っています。入浴券が配られたこともあり、どれだけのニーズがあるのかはわかりませんが…できるだけ地域の元気にお役に立てれば、と考えています。

・13時~17時の間、一人(一組)30分

・使用後は、次の人のために使った人が水を足し、薪をくべる(←難しい方はご相談ください)

●家の様子と食べ物●

水のお礼に…、と物々交換でやってきた魚介類は、干物にしたり、醤油や味噌で漬けたり、保存がきく形にして、随時食卓に上っています。そんな中、暮らしていた10人も、少しずつ自宅に戻っていき、食べてくれる人も減ってきたので、相変わらず、食糧はしっかりとあります。

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おっこの木です。しっかりと、お家を守ってくれました。

○●両親の様子+所感●○

腹立ったり苛立ったり。実は、今日はそんなエピソードもいくつか聞かれました。本人たちも、「こう感じるようになったのは、余裕が出た証拠なんだろうな」と、言いながらでしたが。

内容を聞けば、腹が立つのは当然!な状況に置かれていたり、そんな出来事だったりします。そして、「私たちは直接の被災者じゃないから、まず被災者のことを」というセリフも、気になりました。こちらから見れば、あなたたちも十分被災者です…。でも現地では、きっとそうは思えない状況が存在するのですね。

弟から、震災の日から母が撮っていた写真も送られてきましたので、明日以降、順次アップしていきたいと思います。