オオウバユリ(ユリ科)
ウバユリは、花が咲くころには葉(歯)が枯れ始めるので、姥百合の名がついたそうです。
里山整備が進むにつれて、裏山の林道や林縁のあちこちに顔を出してきています。
今は、葉が大きく広がってしまいましたが、早春はつやつやとした光沢があり、葉脈が赤紫を帯びて見るからに美味しそうな新葉でした。
茎が立ち上がり、大きな葉を広げているオオウバユリ。
ユリ科の植物の多くは、葉脈が平行ですが、ウバユリは長い葉柄の先に網状に走っています。
大小織り交ぜたオオウバユリを数本堀だし、塩ゆでして食べてみました。
葉は苦みが強く、十分水にさらさないと食べにくいことが分かりましたが、鱗茎は、ほろ苦さを感じたものの、ヤマユリの味を思い出させてくれました。ユリの鱗茎の「ホクホク感」には及びませんが、地中の鱗茎は美味しい山菜の一つに加えたいと思いました。
次回は、花が咲き終わり、鱗茎に養分がいきわたった秋に、根を掘り起こして食してみたいものです。
ウバユリは、「関東以西に生育」と植物図鑑に記されていたのですが、そちらでも生えているのですね。きんもくせいのハイキングでもよく見かけ、新芽から茎が立ち上がるまでの成長を楽しんできました。鱗茎も良質な澱粉が取れるそうですから、おいしいはずですね。
表紙の絵に、フクジュソウはどうでしょうか。ブログで見た、落葉樹林の林床に咲く黄色の花が印象に残っています。花の間には春を喜ぶ鳥が・・・と勝手に思い描いています。お忙しいところ、申し訳ありません。カレンダーの表紙をよろしくお願いいたします。
「フクジュソウと春を喜ぶ鳥」いいですね。構図を考えておきます。
里山整備も、どんどん範囲が広がっていますね。画像でも大きいウバユリと見れました。こちらでは、古老の方の時代は、根茎をすり潰し乾燥させれば、でんぷんが取れるので、片栗粉のようになり食べていました。
だから、私もずっとウバユリを子供時代からカタクリと言ってました。葉っぱを触れば、独特の臭いですが。
新しい山菜では、数は少ないですが、直販所などでコシアブラを見かけます。
東北は山菜が豊富なのでしょうか。ハリギリやコシアブラなどの木本類も結構あるのですが、高いところにあるせいか、採取の適期を逃しています。
山菜は独特の風味がなによりですね。