午後の3時前、2年生のトモヤ君がため池にやってきました。「今日はどうして早いの?」と聞くと「職員会議だから早かったの!それともう一つあるんだけれど、それは教えられない!」とのこと。”教えられない”と聞くと、それはなんだろう?となおさら聞き出したいもので、「分かった!トモヤ君、友達と喧嘩したんでしょ!」と言うと「いや、そうじゃない!」と教えてくれませんでした。
ふと足元を見ると、トモヤ君の飼育箱をヤマカガシが睨んでいます。トモヤ君は飼育箱を取りたいが、ヤマカガシのにらみが怖くて手が出せません。「ヘビに、”何もしないから大丈夫!” と声をかけて取ればいいよ!」と言っても真正面から向き合うには勇気がいるようです。
ヤマカガシは飼育箱を睨んだままじっとして動きません。そこで、トモヤ君は意を決して池に入り、遠巻きに手を伸ばしてようやく飼育箱を手にしました。ヤマカガシは悠然と草むらの中に入っていきました。
この後取水口でイモリを5~6匹捕まえ,「そんなに沢山捕まえてどうするの?」と言うと、「これ、おれのじゃない!アイリちゃんにあげるの!」とのこと。どうやら、アイリちゃんと学校で約束してきたようです。ようやく、もう一つの意味が分かりました。
そうこうするうち、三々五々と友達がやってきて生き物探しが始まりました。アイリちゃんは真っ先にトモヤくんの方へ駆け寄っていきました。ヒビキくんは、何やら土の上を這う幼虫を見つけたようです。
水生昆虫の幼虫かと思いますが同定できません。
トモヤ君からイモリをもらったアイリちゃん。嬉しそうに飼育箱を見せてくれました。
アイリちゃんにイモリを捕ってあげたトモヤ君。アカガエルとスキンシップをしながら満足顔。
池でひと遊びした後に、サワガニを取りたいと川を上り始めました。
前にも沢歩きを体験しておりましたが、あちこちでクマ出没のニュースが報道されており心配でしたが、時間が早かったこともあり、私も一緒に付いていくことにしました。みんなで川の上流を目指して林道を駆けて行きました。
川の流れの緩やかなところで水生昆虫探しをしました。小石をはがすといろんな生き物が見られました。
ヤゴ(トンボの幼虫)
カゲロウの幼虫
ヘビトンボの幼虫
トビゲラの幼虫
小石を集めたものがトビゲラの巣です。
サワガニ
カワゲラの幼虫
カワゲラの幼虫
今年の1月に、川ベリをおおっていたコクサギをはじめとした雑木を切り、整備したところ、川に日差しが入るようになり、明るくなって川遊びがしやすくなりました。
清流に住む水生昆虫も、たくさん目につくようになり、綾里っ子たちは山中での川遊びの楽しみがまた増えたようです。田んぼでは、もうすぐホタルが飛びはじめるころ。川でも羽化した昆虫たちが飛び回る日も間近です。
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