大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

生き物探しが広がった綾里っ子

2012年07月05日 | 綾里っ子

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午後の3時前、2年生のトモヤ君がため池にやってきました。「今日はどうして早いの?」と聞くと「職員会議だから早かったの!それともう一つあるんだけれど、それは教えられない!」とのこと。”教えられない”と聞くと、それはなんだろう?となおさら聞き出したいもので、「分かった!トモヤ君、友達と喧嘩したんでしょ!」と言うと「いや、そうじゃない!」と教えてくれませんでした。

ふと足元を見ると、トモヤ君の飼育箱をヤマカガシが睨んでいます。トモヤ君は飼育箱を取りたいが、ヤマカガシのにらみが怖くて手が出せません。「ヘビに、”何もしないから大丈夫!” と声をかけて取ればいいよ!」と言っても真正面から向き合うには勇気がいるようです。

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ヤマカガシは飼育箱を睨んだままじっとして動きません。そこで、トモヤ君は意を決して池に入り、遠巻きに手を伸ばしてようやく飼育箱を手にしました。ヤマカガシは悠然と草むらの中に入っていきました。

この後取水口でイモリを5~6匹捕まえ,「そんなに沢山捕まえてどうするの?」と言うと、「これ、おれのじゃない!アイリちゃんにあげるの!」とのこと。どうやら、アイリちゃんと学校で約束してきたようです。ようやく、もう一つの意味が分かりました。

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そうこうするうち、三々五々と友達がやってきて生き物探しが始まりました。アイリちゃんは真っ先にトモヤくんの方へ駆け寄っていきました。ヒビキくんは、何やら土の上を這う幼虫を見つけたようです。

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水生昆虫の幼虫かと思いますが同定できません。

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トモヤ君からイモリをもらったアイリちゃん。嬉しそうに飼育箱を見せてくれました。

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アイリちゃんにイモリを捕ってあげたトモヤ君。アカガエルとスキンシップをしながら満足顔。

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池でひと遊びした後に、サワガニを取りたいと川を上り始めました。

前にも沢歩きを体験しておりましたが、あちこちでクマ出没のニュースが報道されており心配でしたが、時間が早かったこともあり、私も一緒に付いていくことにしました。みんなで川の上流を目指して林道を駆けて行きました。

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川の流れの緩やかなところで水生昆虫探しをしました。小石をはがすといろんな生き物が見られました。

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ヤゴ(トンボの幼虫)

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カゲロウの幼虫

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ヘビトンボの幼虫

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トビゲラの幼虫

小石を集めたものがトビゲラの巣です。

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サワガニ

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カワゲラの幼虫

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カワゲラの幼虫

今年の1月に、川ベリをおおっていたコクサギをはじめとした雑木を切り、整備したところ、川に日差しが入るようになり、明るくなって川遊びがしやすくなりました。

清流に住む水生昆虫も、たくさん目につくようになり、綾里っ子たちは山中での川遊びの楽しみがまた増えたようです。田んぼでは、もうすぐホタルが飛びはじめるころ。川でも羽化した昆虫たちが飛び回る日も間近です。


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