タヌキ(イヌ科)
森と里地の境界に設置したセンサーカメラに映っていたタヌキです。
普段は森で暮らしていますが、夜になると里山に降りてきて活動しています。冬眠の習性はなく、雑食性で小動物や木ノ実などいろんなものを食べるようです。
この時期のタヌキは、冬毛がフサフサとして丸い体つきになってきました。目の周りと足は黒っぽく胴長短足の体型をしています。
ほとんどの小動物は夜行性ですので、他の動物の動きに警戒している様子です。
耳は丸みのある三角形で縁は黒く、顔は丸型でどことなく親しみを感じる動物ですね。
タヌキは、昔話やことわざ、童謡や植物にとあらゆるものに登場してきますが、それだけに人の暮らしと関わりの深い身近な動物なのでしょう。
人間どもが眠りについた月夜の晩に、里に降りてきて「ポンポコ ポンポコ ポコポン」と自慢の腹鼓を打ちながら狸囃子を楽しんでいるタヌキたちの様子が目に映るようです。
この雪の中、どんな風に過ごしているのでしょうね・・。
それだけ昔は、人と生き物とが共存した暮らしだったのでしょう。
タヌキは雑食性で、なんでも食べ、住んでる環境に適応して生きていける動物のようで、雪の上の足跡をたどると、土を掘り返してミミズや草などを食べた様子が伺えます。それでも冬場の食料確保は大変ですよね。
もともと里山で生活していたタヌキが、今では都会の排水管などでも暮らしている訳は、「人が出した残飯がいつでも手に入る」そんな食糧事情があるからでしょうか?