今夏は雨が少なく、川の水も枯れてしまうのではと心配していましたが、7月中頃からは低温と雨続きの毎日が続いています。
この雨で雑草が一段と勢いを増し、草刈が間に合わない状態でしたが、田の草取りが一段落しましたので、一昨日から少しずつ草刈りを始めました。
雨が幸いしたのか、長く伸びた笹交じりの雑草の下に、何とキヌガサタケの幼菌がたくさん顔を出していました。
すでにキノコになっているものもあり、ドレス(マント)をまとった姿は、幼菌を従えて、まるでパレードをしているように見えます。
あたりを見回すと、並ぶ幼菌の数に驚きました。ざっと数えて30個はありました。まだ草刈りを始めたばかりで、草丈の伸びた茂みの中にも、ポツポツ見えています。
このキヌガサタケは、生長したばかりで、ドレスも伸びて、ピンとたっていました。
雨が降るとグレバの色と悪臭がドレスに染みつき汚れてしまうので、グレバを取り除き、早速中華スープにしていただきました。
「とろ~り」としてコクのある旨味とシャキシャキした食感が何とも嬉しいキノコです。
土手の草地では、白くて大きな幼菌が顔を出していました。直径7㎝ほどの球形で、キヌガサタケの幼菌の色合いや肌触りとは違い、表面がざらざらしており、まるで野球ボールのようです。何のキノコでしょうか?観察を続けてみたいと思います。
日本産キヌガサタケは、キヌガサタケとマクキヌガサタケ、そしてウスキキヌガサタケと3種あるようですが、つむぎの家のキヌガサタケはドレスがやや短めです。マクキヌガサタケにも似ず、どこに分類されるのか、同定の難しいキヌガサタケです。
今年は冷夏のため、稲の生長が遅れており、ホタルの発生や飛翔の数も例年より少ない?と心配していましたが、ホタルも徐々に飛びはじめてきており、そして、このようなキヌガサタケのパレードにも出くわすことができました。
連日、各地で不安定な気象が続いていますが、自然の恵みがもたらしてくれたキヌガサタケの発生にワクワクしているこの頃です。