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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

「ころ柿作り最盛期」にやってきた綾里っ子たち

2012年11月19日 | 綾里っ子

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初冬の風物詩「ころ柿作り」の最盛期を迎えた昨日の日曜日、2年生のアヤナちゃんとミウちゃんがつむぎの家にやってきました。

私たちの作業を見ていた二人は、「私も干し柿作りをしたい!」と言うので、柿むきに挑戦させてみました。二人は柿吊るしをしている傍らで柿の皮むきを始めました。

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リンゴを一つだけむいたことがあるというアヤナちゃんでしたが、左手に軍手をつけ、丁寧に根気強く皮むきに取り組んでいます。そのうちコツをつかんだのか、上手に柿の皮を剥けるようになりました。


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6年生のマホちゃんもやってきて、誰が柿の皮を薄く長くむけるかの競争をしていました。2年生は10㎝ほどですがやはり6年生にはかなわないようで、マホちゃんの柿の皮は20㎝もありました。


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自転車で白浜からやってきたホナミちゃんは、柿を見るなり「柿大好き!食べたい!」と、熟し柿を頬張って満足顔。


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後からやってきた、2年生のギン君も加わってみんなで干し柿作りをしています。

きちんと正座して柿の皮を剥いている子どもたちの姿に励まされ、私たちも干し柿作りの作業に心を弾ませながら取り掛かりました。

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1年生の元気いっぱいのジョウ君とラン君、5歳のレン君は、木小屋から持ち出した端材で作った剣を片手に、「ごっこ遊び」をしてつむぎの家の周りを駆け巡っていましたが、お腹がすいたらしく、柿むき作業の所にやってきました。

熟し柿を出してあげると、目を輝かせていますが、どうやって食べるのか分からない様子でした。お兄ちゃんのギン君が皮をむいてあげると「おいしい!おいしい!」といいながら熟し柿を食べています。でも、そのうち「ヘタ」の方まで食べ進んできたら「ウワァ!シブい!」と顔をしかめていました。

初冬の「柿の甘さと渋さ」を身を持って体験したようです。


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午後4時、ドックランでヤマトと一緒に遊んだ綾里っ子たちは、ヤマトにお別れの挨拶をしてお帰りです。

昨日の午前中は陽がさして暖かでしたが正午を境に、にわかに空が掻き曇り、雨が降ってその後晴れたものの一段と寒くなり、指先がかじかむようでした。

コロ柿作りにはよい条件ですが、綾里っ子たちは、寒い寒いと言いながら、女の子たちは「干し柿作り」、男の子たちは「怪獣ごっこ」や「鬼ごっこ」などをして元気よく遊び、熟し柿のちょっぴり渋味の残る美味しさに舌づつみを打ちながら帰っていきました。


落ち葉の季節 綾里っ子たちは・・

2012年11月12日 | 綾里っ子

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昨日、裏の畑で作業をしていると「千田さ~ん」と呼ぶ子どもたちの声が聞こえ、2年生のショウキ君、トモヤ君、ヒビキ君が走ってやってきました。「お久しぶりです。この前はどこに行っていたんですか」とトモヤ君。

9日の金曜日は、綾里小1年生と2年生が3,4校時を使ってつむぎの家の里山で、木の実拾いや生き物探しをしたのですが、あいにくこの日は、私共は留守にしてしまい、会えなかったことを気にかけてくれていたようです。


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3人は、4年生のホナミちゃんやアイリちやんと合流し、ヘチマ棚に残っていたヘチマを採ってきて、ヘチマを相手に空手の腕試しをしているようです。

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農作業の傍らで枯れた草木を燃やしていた田んぼに、みんなが集まってきました。煙たなびく枯草燃やしに興味を持ったようです。


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ホナミちゃんとアイリちやんはヘチマに棒をさし、ヘチマ焼きをつくろうとしています。トモヤ君とヒビキ君は山際からスギの葉やホウ葉を拾ってきて、燃やし始めました。 「あ~あ~ 焼き芋やりたいな~」とホナミちゃん。


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「火遊びは、子どもだけでやってはいけないこと」などを話し、子どもたちの思いに応えて、焼き芋をすることにしました。小さめのサツマイモを用意し、濡れ新聞紙とホイルに包んだサツマイモを灰の中にいれ、残りの枯れ草を燃やしました。


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お芋が焼ける間、ヒビキ君とトモヤ君は、田んぼのハセを造った時に空いた穴にイナゴを入れ、そこに細いひもを垂らすとイナゴがつかまって出てくる「イナゴ釣り」をして遊んでいます。


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ひとしきり、鬼ごっこや探険などをして遊んだ午後4時半、お芋がようやく焼けて「熱い!熱い!」と言いながら食べ始めました。時間的にもお腹がすいていたのでしょう。「おいしい!おいしいしい!」と嬉しそうに頬張っていました。


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雲が厚くたちこめていたこの日は、午後4時半を過ぎると薄暗く、ショウキ君のお母さんが飼い犬のカルとサチちゃんを連れて迎えに来ました。ショウキ君はカルと田んぼを駆け巡っています。

カルは、津波で家を失い育てられなくなった家族に代わり、引き取って飼い始めた里親犬です。3か月前にショウキ君の家族に仲間入りしました。

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午後の5時前ですが、あたりはすっかり暗くなってしまいました。ヒビキ君のお母さんとショウキ君のお母さんのお迎えの車で、それぞれ帰宅しました。

落葉の季節を迎え、落ち葉掻きイコール焼き芋は、晩秋の風物詩として子どもたちに体験させたいものの一つですね。

時代が変わり、身近に落ち葉を燃やして焼き芋を作って食べることができなくなり、さびしい世の中ですが、焼き芋を頬張る子どもたちの笑みに明るい未来をと願っています。


収穫の秋も深まった休日

2012年11月05日 | 綾里っ子

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秋風が吹きあれ、寒い休日の午後でしたが5年生の女の子3人とユウカちゃんの弟のショウゴ君がつむぎの家に遊びに来ました。女の子たちは家の中でテーブルにそれぞれが持ってきた色とりどりものを広げ「シール交換」とやらをしていました。

ショウゴ君は、先日、大豆の収穫に来た3年生にキヌガサタケのスープをご馳走したことが心に残ったようで「今日は、千田さんとキノコを採りたいの!」と言ってきました。「仕事が一段落するまでつむぎの家で本でも読んでてね」と待たせ、その後迎えに行くと、読んでいた本をたたんで飛びだしてきました。

家の中で遊んでいた5年生に「子どもは風の子なんだから、外遊びもしてね」と言ってショウゴ君とキノコ採りに行く支度を始めました。


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すると女の子たちも外に出て竹馬乗りを始めたようです。

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ショウゴ君をキヌガサタケの幼菌があった場所に連れて行くと、キヌガサタケが3本出ていました。最初は、幼菌に残っているゼリー状のぬめりが気になってなかなか採れずにいましたが、「大丈夫!食べられるもので汚いものじゃないんだから・・」というと安心して採っていました。

その後スッポンタケの幼菌のある柿畑に移り、6本のスッポンタケをとることができました。これで満足してくれると思って「よかったね、今日はキノコのスープが食べられるね・・」と言うと「もっとキノコ探しに行きたい!」とまだ不満そうでしたが、下の方で女の子たちの遊び声が聞こえ、とりあえず戻ることにしました。


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田んぼの中でミイカちゃんとユウカちゃんが、稲ばせにだらりとぶら下がっています。「何しているの?」と聞くと「お日様に干された稲になっているの、気持ちいいよ!」と。ユカちゃんは、ハセの上を端から端へて渡り歩いていました。


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ショウゴ君も一緒になって遊びはじめ、ハセに寝ころんだユカちゃんと、青空を突き進むジェット機を見つけ「あっ!飛行機だ!」と叫んでいます。


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ショウゴ君は、今日の目的が頭から離れないようで遊びを中断し、4年生が栽培した棚に残っていたヘチマを見て「ヘチマがほしい!」と言い出しました。

「いいよ」と答えると大きなヘチマを抱えて現れました。「ところでそのヘチマどうするの?」「食べるの!」と「こんなに大きなヘチマはタワシにしかならないよ」と答えると二人の会話を聞いていたユカちゃんが「私、小さいの採ってあげる!」とヘチマ棚に走っていきました。


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ユカちゃんは、梯子をかけて屋根に上り、キュウリのような未熟なヘチマを採ってショウゴ君に渡しています。「これなら食べられるヨ」とユカちやんから渡されたかわいいヘチマに、ショウゴ君はにっこり。

ショウゴ君は、この後もやっぱりもっとキノコ採りをしたいとせがむので裏山に入りました。

山に入ると、ショウゴ君は「アッこれ!! これなあに!」の連発で、マムシグサの赤い実やヤマトリカブトの連なった種、様々なカワラタケ等いろんなものを見つけました。


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杉の倒木で、ショウゴ君が見つけたスジチャダイゴケという小さなキノコです。


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スジチャダイゴケを上から覗くと種のようなものが見えますが、この小袋に胞子が入っています。1㎝前後の小さなキノコですが、ショウゴ君は、私一人では目に入らない様々なものを見つけてくれ、一緒に自然を楽しみ、冷たい秋風に吹かれながら収穫の秋の深まりを感じた休日でした。

キヌガサタケとスッポンタケに原木シイタケも採っていき、ショウゴ君の家ではキノコスープに舌鼓を打ちながら、秋の収穫の話題に花を咲かせていることでしょう。


目いっぱい遊んだ綾里っ子

2012年10月15日 | 綾里っ子

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秋晴れの日曜日に、ギン君3兄弟とジョウ君が、朝早くからお弁当を持って遊びにやってきました。

早速、木小屋から、前の日に作っておいた剣や盾を取出し、アニメの主人公にでもなりきっているのか、大声を張り上げながら元気に遊んでいました。5歳のレン君は、丸太を大砲に見立て、肩に担いでアニメの世界に浸っているようです。

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ひとしきり遊んだ後に、ギン君が、つむぎの家で用足しをしたいと家の中に入ってきました。後についてきた子どもたちは、4~6年のお姉さんたちがホタテの貝殻に描いた作品を見て、「僕もこんなのやりたい!」と言いだし、貝殻にお絵かきを始めました。

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最年少のレン君、「できたよ~」と私に見せてくれました。「上手に書けたね。何を描いたの?」と聞くと「・・???」どうやらゲームの中の登場人物のようです。

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カエルが大好きと言うレン君、お兄ちゃんに捕まえてもらったカエルをペットボトルに入れて持ち歩いていました。「カエルはオタマジャクシと違って水だけじゃ死んじゃうよ」というと、ペットボトルに草を入れてきて「カエルさん笑っているよ!」と見せてくれました。「どんなふうに笑っているの?」と聞くと、「こんなふうに!」と作り笑顔を見せてくれました。


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ひとしきり遊んだ後、お兄ちゃんのギン君におんぶされて甘えるレン君。

まだ5歳のレン君にはこんなひとときも必要なようで、9歳のギン君はしっかりお兄さんぶりを発揮していました。


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お昼には、ジョウ君の妹のミナミちゃん(4歳)もお父さんとやってきて、クルミの木の下で一緒にお弁当を食べています。お母さんやおばあちゃんが作ってくれたお弁当は、どんな味だったのでしょう。優しいミナミちゃんは、ギン君たちに自分のお弁当を分けてあげていました。

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私は、ゴザを敷いた傍らで小豆やササゲの選別作業をしながら、子どもたちの様子を見守っていました。

大豆に興味を示し手伝うと言ってくれたので、豆の殻選びさせましたが、ササゲの手触りやスキ網の上で踊る豆が面白かったようで、豆遊びを始めた子どもたち。


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ギン君は、空き箱で豆をころがし、波の音や雨の音をつくりだし、音の世界を楽しんでいました。

「今日は5時まで遊ぶの!」のと意気込んできた綾里っ子たちですが、3時半ごろにジョウ君のお母さんが迎えに来てくれました。まだ遊び足りないようで、「5時にお父さんが迎えに来るまでいる!」と頑張っていましたが、「今は、日暮れが早いから4時には帰りなさい」との夫の言葉を受けて、「ありがとうございました。」と元気いっぱいの挨拶をして帰っていきました。

朝から4時まで泣き、笑い、叫びながら里山を駆け巡って目いっぱい遊んでいた綾里っ子たち。無邪気な遊びにハラハラさせられる場面もありましたが、よく遊んでくれました。


秋晴れの土曜日 綾里っ子たちは・・

2012年10月14日 | 綾里っ子

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秋晴れの土曜日、お母さんに車で送られてきたヒビキ君を皮切りに、綾里っ子たちが次々とつむぎの家に遊びに来ました。リュックを背負っている子どもたちは、お弁当を持ってきたようです。

まず、皆で川に行き、白いオタマジャクシはどうなったかと覗きこんでいます。カエルになってしまったのか姿が見えません。

*10日ほど前に、ホナミちゃんが、ため池で白い大きなオタマジャクシを捕まえ、家で育てたいと持ち帰ろうとしましたが、可哀そうだと思ったのか、帰り際に川に放していったオタマジャクシです。

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クルミの木の下にゴザを敷き、私は「台所の片づけをしてくるからね」と一旦家の中に入り、10時半過ぎに子どもたちの様子を見に行くと、「もう お弁当食べちゃった!」とホナミちゃん。お弁当を持ってきた3人のものをみんなで分け合って食べたとのことでした。

青空のもとで手作り弁当を食べる喜びを、みんなで分かち合ったようです。


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おだやかだった朝の天気も、午前11時頃には強風が吹き荒れ、重しをしておいたゴザが風にあおら、飼育ケースが飛ばされてしまいました。カマキリが入った飼育ケースを指さしてマサト君の驚きの声が・・・早弁は正解でした。


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キヌガサタケの幼菌の場所に目をやると、立派なキノコになっていたので、「”恐竜の卵”が、こんなになったよ!」と子どもたちに見せました。「わー、あの卵がこれ?すごい!」とレン君。


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草原に入って生き物探しをしていた子どもたちが、モグラ塚を見つけ”モグラを見たい”と塚を掘っていますが・・・?


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飼育ケースを持ってきた綾里っ子たちの目的は、カマキリ探しだったようですが農作業をしていると目につくカマキリもなかなか見つからず、遊びを切り替えたようで思い思いに遊んでいました。


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今日、私に会うなり「ホナ、男の子だったらよかった!」と言っていた紅一点のホナミちゃん、長い棒を足蹴りして折っています。2年生のヒビキ君とレン君は棒立ちです。


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4年生のホナミちゃんは、稲刈りを終えた田んぼを見て「私もやりたかった!」と「5年生になったらやれるよ」などと話しているといつの間にか袋を出して落穂ひろいを始めました。そのうち刈残しの稲株を見つけ、この稲を育てたいと持ち帰りました。好奇心旺盛なホナミちゃんです。


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午後からは、ギン君3兄弟とジョウ君が遊びに来ました。剣にするものがほしいと言うので竹やぶに連れて行き、剣にしたいものを見定めた後、ギン君は笹の葉で笹舟を作り始めました。弟のラン君にも作り方を教え、川に流して遊んでいたようです。


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午後は、作業をしながら時々子どもたちの遊ぶ様子をのぞいていました。田んぼの中を駆け巡ったり、剣にしていた棒に紐をつけ、池の周りで魚釣りのまねごとをしているようでした。


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子どもたちの声が近くに聞こえ、目を移すと作業をしていたところのすぐ下の柿の木にやってきて、木登りしたり、ロープにぶら下がったりと冒険遊びをしていました。


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ジョウ君に「千田さーん!」と呼ばれふりむくと、懸命に草笛を吹いて聞かせてくれました。自然の素材を使ってこうした遊びをする姿を見るのは嬉しいものです。

柿の実が色付きはじめ、頭上ではたくさんのアキアカネが大空を飛び交い、秋本番の季節を感じる土曜日の1日でした。