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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

カラスとトビは犬猿の仲?

2013年02月04日 | 野鳥

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風の強い冬日、電柱に一羽のトビが止まり、その後を追うようにもう一羽のトビがやってきました。親子でしょうか?何やら言葉をかわしている様子でした。


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そこに突然、足に餌を抱えたカラスがやってきました。トビの目は、カラスの餌を見つめています。


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カラスはトビの目の前でおもむろに食餌を始めました。トビはカラスの態度を気にしている様子ですがじっと見つめるだけで体勢をくずしません。


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カラスは、餌を見せびらかしてトビに喧嘩を売っているようにも見えましたが、トビは相変わらずの様相、そのうちトビは3羽になり3対1のバトルが展開されるのではと心配しましたが・・・。


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カラスは食べかけの餌をくわえて、去ってしまいました。カラスとトビが犬猿の仲と言われる理由は、食べるものが似ていて競合関係にあるからだそうです。

三浦半島では野外でのんびりお弁当をひろげることができないほど、トビがどこからともなく急降下してきて食べ物をさらったり、カラスと空中で喧嘩しているトビを見かけましたが、本来トビはおとなしい性格のようで、喧嘩を売るのはどうもカラスのようです。

トビとカラスの立場が逆転していたらどんな展開が繰り広げられたでしょうか?

トビとカラスについては12/12/19日「身近な猛禽トビ」でも紹介しました。

http://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20121219


仲睦まじいベニマシコ

2013年02月02日 | 野鳥


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ベニマシコ(アトリ科)

庭のウメの木に仲睦まじく向き合っている野鳥がいました。

全体が茶褐色の縦斑と2本の白帯が目立っていました。ベニマシコのつがいのようです。

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オスのベニマシコは、全体に紅色味を帯びていますが、冬鳥は淡色です。

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メスのベニマシコは、全体的に黄褐色の地味な色をしています。

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翌朝、「フイッ フィッ フィッ」とジョウビタキの鳴き声が聞こえ、音をたどると朝日に照らされたメスのベニマシコが木の枝に止まっていました。

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人気を感じて飛び立ち止まった先は、鹿よけネット、藪を背景にベニマシコの体色が草木に融け込んで目立ちませんが、丸みを帯びた小さなくちばし、つぶらな目がかわいいですね。

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こちらは昨日、庭の生け垣の下で草の実をついばんでいたベニマシコのオスです。夏羽は全体の紅色が強いようですが、冬は赤みが少なくあまり目立ちません。翼にある2本の白い筋と黒い尾羽の外側の白い尾が目立っています。ここでもつがいで仲良く食餌、草の穂先で揺れながら採食するかわいい仕草も見せてくれました。

いつもつがいで、互いに見つめあい確かめ合いながら、仲睦まじく行動しているベニマシコの姿は、なんとも微笑ましく、心がほっくりしました。



ミソサザイ

2013年01月29日 | 野鳥

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ミソサザイ(ミソサザイ科)

茶の木の茂みで「チャッ チャッ」と鳴く鳥の声が聞こえ、ウグイスの笹鳴きと思いつつ姿を追うと、低空飛行で別の茶の木へと逃げ込み、木の根元で「カサコソ カサコソ」と食餌行動を始めました。ウグイスではなくスズメよりも小さな体のミソサザイでした。食性は動物食で、昆虫やクモを食べるようです。


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全身茶褐色で、黒褐色の細かな縞模様を持ち、薄い眉班があります。細いくちばしに丸みのある体つきは、とてもかわいい野鳥です。


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小さな体で短い尾をピンと立て歩くさまは愛らしく、気品あふれる姿にほれぼれしました。

身体に似合わず大きな声でさえずっているミソサザイは何度か目にしましたが、地上を歩く姿は初めてです。思いがけない出会いに嬉しくなりました。無事にこの厳しい寒さ乗り越え、春を迎えてほしいと願っています。


シロハラの単独行動

2013年01月28日 | 野鳥

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一羽のシロハラ(ツグミ科)が、庭先にやってきました。

昨年のブログhttp://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20121214で集団で柿の実を食べに来たシロハラを紹介しましたが、近頃のシロハラは、群れを解いて一羽で生活している姿が目につきます。


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落ち葉をはねのけ、餌を探しているようです。


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くちばしの付け根やアイリングの黄色、お腹の逆V字の白い模様も見えますね。

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全体的には褐色味が強く、尾は黒みがかっています。地面をピョンピョン飛びながら採餌行動をしていました。


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危険を感じると素早く高いところへと逃げていきます。

昨年、集団で柿の実を食べに来たシロハラは警戒心が強く、人の気配を感じるとキョキョキョと鳴きながら仲間と共に逃げ、なかなか観察できなかったことがウソのように、最近は、つむぎの家周辺でよく姿をみせてくれます。

群れを解き一羽で生活するのは、木の実がなくなり、地上での食事行動に変わったからなのでしょうか?


縄張り性の強い野鳥

2013年01月26日 | 野鳥

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モズ(モズ科)オス

モズ(百舌)の名は、いろんな鳥(百の鳥)の鳴き声を真似することが出来ることによるそうです。

小さな体なのにくちばしは猛禽類のようにかぎ型をしており、食性は昆虫を主食とした動物食です。高いところから急降下で川に下り、獲物をとる様子を何度か目撃しました。庭にあったカエルやイモムシの「モズのはやにえ」は、このモズの仕業でしょう。

秋に、「キィーキィー」と高鳴きをして縄張りを確保したモズが、つむぎの家周辺をテリトリーに冬越しをしています。


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ジョウビタキ(ツグミ科)

ジョウビタキの名は、ジョウは銀髪のことで、ヒタキは「ヒッヒッ カッカッ」と鳴く甲高い声が火打石をたたく音に似ることに由来するそうです。

縄張りをつくって同種を排斥する習性があり、おじぎのような姿勢で縄張り争いをしている姿をよく見かけました。


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ジョウビタキの顔は黒く、お腹は赤茶色でツバサに白斑があり、冬鳥のアイドルと言ってもいいほどよく目立ちます。


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「ヒッヒッ」と盛んに鳴く声に目を移すと、ハウスの支柱の上でジョウビタキのオス同士が追いかけ合いをしていました。縄張り争いをしていたようです。

つむぎの家周辺で一羽ずつ縄張りを持って生活しているモズやジョウビタキのかわいい冬鳥たちは、今里山の住人として恋の季節を待っています。