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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

日本固有種 アオゲラ

2013年03月09日 | 野鳥

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裏山での作業中、「キョ キョ キョ」の鳴き声とせわしなく動き回るアカゲラに手を休めて見上げると、アカゲラとは違った鳥が目に入りました。アオゲラです。ほぼ真ん中の木の枝に止まっています。


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アオゲラ(キツツキ科)

全長29㎝、身体の背や翼は黄緑色の羽毛で覆われ、和名(緑も含めた意味での青)の由来です。


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横を向いたアオゲラは、きりっとした顔つきの男前。

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前頭部から後頭部までしっかりと赤毛が見え、アオゲラのオスのようです。陽に照らされた羽毛はとても美しく深みのある色合いです。


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ふっくらとした体つきに鋭いくちばし、この姿で数分間ジッーとしていました。


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下腹部にはV字形の黒い横斑があり、くちばしの基部からひげ状にのびた赤と黒の顎線が見えます。

今回出会ったアオゲラは、木の幹を上ったり、木から木へと移動したりはしましたが、とがった嘴でドラミングしたり、枯れ木をつつき食餌するわけでもなく、思いにふけるように木に止まってジィ―としていることが多く、お蔭でじっくりシャッターを切ることができました。

コゲラやアカゲラのように鳴きながら移動したり、木をつつく音も聞こえず、何を思って静止しているのかアオゲラの生態をよく知らない私にはとても不思議に思いました。


用心深いアオジ

2013年02月25日 | 野鳥

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アオジ(ホオジロ科)

スズメやカワラヒワ、ツグミたちは、番犬のヤマトを気にせずに庭先で落穂をついばんでいますが、アオジは生垣下の草むらをピョンピョン跳ね歩き、見え隠れしながら用心深く採食していました。

身近にみられる野鳥ですが、肉眼だけでは見切れないファインダーを通してアオジの姿を追って見ました。


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柿の木に止まったアオジ

陽の光がアオジを照らし、淡黄色の羽毛で覆われたお腹が色鮮やかに冬日に映えていました。


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「チッ、チッ、チッ」とゆるやかなテンポの地鳴きが聞こえ、忍び足で近づいていくとイチイの木にアオジが止まっていました。地鳴きに人の気配がかき消されたのか、幸運にもシャッターを切ることができました。


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首を回して周りを見渡し、顔を見せてくたアオジ、メスのようです。

黄色地に茶褐色の縦斑模様のかわいい鳥で、飛び去る時には尾羽両側の羽が、ホオジロやカシラダカと同じように白く見えました。

まぶしく感じる太陽を迎えたと思えば氷点下の厳しい冷え込み、行きつ戻りつの春ですが、アオジはまもなく美しいさえずりを聞かせてくれることでしょう。


ファインダーから見たコゲラ

2013年02月17日 | 野鳥

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コゲラ(キツツキ科)

日本に生息するキツツキとしては最も小さな鳥でスズメ位の大きさです。

公園や人家の庭木などにもいる身近な野鳥ですが、今回初めてファインダーを通してコゲラの姿を追ってみました。

立ち枯れの木を激しくつつきながら木の幹に巣食う虫を捕えている様子です。

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肉眼では見えなかった凛々しい顔に、これまでのイメージが覆されました。


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首を回して周りを見つめる表情も愛らしく、親しみを感じます。


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小さな体で、立ち枯れの木をつつく音が森に響き、木片が飛び散る様子まで捉えることができました。


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後姿のコゲラ。

後頭から頭側にかけて八の字形の白斑があり,羽は白と黒褐色の美しい横まだら模様です。


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「ギーギー」と鳴くコゲラの声に、作業の手を休めてじっくり観察しました。

「コッコッコッ」と木をつつく音を聞いたり、垂直な木の幹を上り下りしたり、幹の周りを歩いて移動するコゲラの姿は何度も目にしていましたが、今回ファインダーを通して見えてきたコゲラにより一層の愛しさを感じました。

山の中で下刈り作業の手を休め、コゲラの姿を追っていた私の後ろで聞きなれない鳥の声がしました。振り向くと4mほど離れたアオダモの枝にルリビタキが止まっていました。鳴き声を文字に起こすことができませんでしたが「これは珍しい鳥の鳴き声」と声のする方に身をかわしたほどです。ルリビタキの地鳴きでしょうか?先日出会ったルリビタキが「私もここにいるよ。振り向いて・・・」と自己アピールしているようでした。


人なつっこいルリビタキ

2013年02月13日 | 野鳥

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ルリビタキ(ツグミ科)

昨日、裏山で笹刈りをしていると、私から付かず離れず動き回る野鳥がいました。ルリビタキのメスでしようか。

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あるいはルリビタキ若鳥のオスでしょうか?

上から見ると翼角部分に青みがあり、脇腹は濃いオレンジ色をしています。

ルリビタキのオスは、青い色の羽を持った美しい鳥ですが、ルリ色の成鳥になるには2~3年かかるそうです。


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後ろから見た羽の色は、淡い色彩ですが、深みのある魅惑的な色合いです。

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ルリビタキは、笹刈り作業中に2~5m位の距離まで接近し、作業の様子を伺ったり、枝から枝へと移動し、地上に降りてはカサコソと採餌したりとせわしなく動き回っていました。


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垂直な枝に止まったルリビタキ

小さな体ですが、目はくりくりしていて、とてもかわいい小鳥です。

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しぐさも可愛らしく、首を回して見上げられ、見つめられると作業の手が止まります。


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ルリビタキは繁殖期以外は一羽で生活し、縄張りを持つ鳥で、エリア内への侵入者(よそ者)を警戒していたのでしょうか?それとも人を恐れない人なつっこさのせいで私の目の前にたびたび姿を現したのでしょうか?

規則正しく動き回るルリビタキの可愛い表情に魅了され、山の作業に力が入りました。


田んぼにやってきた水鳥

2013年02月08日 | 野鳥

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昨日は、みぞれ交じりの冷たい雨が降り、里山整備は中止、外に出るのもままならずに2階の窓からぼーっと外をを眺めていると、水を張った田んぼの中に十数羽の水鳥がいました。稲の株間をすいすいと移動しながら落穂や植物の種を採食している様子ですが、頭を下げていると切り株と同じ位の高さや色合いでほとんど目立ちません。

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頭をもたげて歩き出した水鳥は、カルガモのつがいのようです。

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カルガモの幼鳥でしょうか?


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鮮やかな黄色のくちばしと頭は光沢のある緑色をしたマガモのオスと全体が褐色で地味な色合いのマガモのメスです。


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立ち上がって翅を広げようとしているカルガモ。隣で食餌中の2羽のカモと比べると大きく目立ちます。

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上からマガモのメス、カルガモのオス、マガモのオスと並んでいます。

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マガモのメスが毛づくろいを始めました。

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周りにいたカモたちも一斉に毛づくろいを始め、間もなく、南東の空へと飛び立ち姿が見えなくなりました。

つがいで田んぼにきていたカモは何度か見ましたが、一度に十数羽でやってきた姿を見たのは初めてです。冬、田んぼに水を張ることで田んぼが水鳥たちの餌場となり、たくさんのマガモやカルガモが訪れてくれ、「冬水田んぼ」の素晴らしさを実感した冬日でした。