裏山での作業中、「キョ キョ キョ」の鳴き声とせわしなく動き回るアカゲラに手を休めて見上げると、アカゲラとは違った鳥が目に入りました。アオゲラです。ほぼ真ん中の木の枝に止まっています。
アオゲラ(キツツキ科)
全長29㎝、身体の背や翼は黄緑色の羽毛で覆われ、和名(緑も含めた意味での青)の由来です。
横を向いたアオゲラは、きりっとした顔つきの男前。
前頭部から後頭部までしっかりと赤毛が見え、アオゲラのオスのようです。陽に照らされた羽毛はとても美しく深みのある色合いです。
ふっくらとした体つきに鋭いくちばし、この姿で数分間ジッーとしていました。
下腹部にはV字形の黒い横斑があり、くちばしの基部からひげ状にのびた赤と黒の顎線が見えます。
今回出会ったアオゲラは、木の幹を上ったり、木から木へと移動したりはしましたが、とがった嘴でドラミングしたり、枯れ木をつつき食餌するわけでもなく、思いにふけるように木に止まってジィ―としていることが多く、お蔭でじっくりシャッターを切ることができました。
コゲラやアカゲラのように鳴きながら移動したり、木をつつく音も聞こえず、何を思って静止しているのかアオゲラの生態をよく知らない私にはとても不思議に思いました。