ユーチの気まぐれ日記

感じたこと、考えたこと、記憶に残った出来事を気まぐれに更新しています。

揺れる思い

2011-02-08 23:18:41 | 身体のこと(外傷性頚椎症性脊髄症etc...)
先日、職場の上司から手術のための休職の開始可能時期について話がありました。
診察の度に、開口一番で決った?まだ?と答えを待ち兼ねているH先生には明後日の診察でお話するつもりでいます。

手術については腹を括ったつもりだったのに、今さらながら、これが最良の選択だったんだろうか?と思ったりしてしまっています。
H先生が勧める最良の選択は間違いなく手術なのは痛いほど分かるんだけど、それが自分の将来にとって最良の選択なのかどうか…です。

もちろん、手術をしての効果、改善の可能性はやってみないと分かりません。
今より悪くなることはまずないとは言われていますが、あくまでも改善のための手術ではなく、趣旨としては悪化させないための手術だから。

脊髄に及んだ傷害は基本的に不可逆性なものです。
一度痛んでしまうともとには戻らない、手術をしたから治るというものではないのです。
先生からはすっきりするのは難しいだろうと言われています。

もしかしたら、手術をしなくても今の状態ぐらいでずっと経過していけるのかもしれません。
もしかしたら、手術をしなかったら数年後に歩けなくなっているかもしれません。
これだって、やらずにいてみないと分からないことです。

ただ、ひとつ言えるのは、歩けなくなってから手術をするのでは手遅れになる可能性がある、ということ。
先生には、手術しないと根本的な解決にはならないし、長い目で見たら仕事もできなくなる可能性があると言われています。
それにまた最近、握力の最低記録を更新してしまったので、悪化傾向ではないかと、早くした方が良いと急かされています。

手術を決心したのは、ミエロをして自分の脊髄の状態が見え必要性を感じられたのに加えて、先生の説得に負けたというのも正直あります。
真剣な表情で向き合われて、何度も諭されたり、説得されたりしましたから。

先生にも職場にも手術の意向を伝えているので、今更翻すつもりはありません。
必要がなければ先生も勧めてこないでしょうし、必要性が強いからそれだけ私にお話されたんだと思いますし。
それに、私の性格からしてここまで来て翻すことはできないと思います。

このまま手術に向かって進んでいくと思います。
やっと時期が決まるという思いと、本当にこれで良いの?という思い、現実味を帯びてきて複雑な心境だったりもします。

歯を1本抜くのにもなかなか決心できずに歯医者さんに数ヶ月かけて説得されたような私なので、全身麻酔の頚椎の手術…正直怖くて怖くて仕方ないです。
先生のことは信頼できると思っているけど、それだけでは乗り越えられない気持ちがあります。

最終的には割り切るしかないんだろうけど…
きっと、なるようにしかならないんだし、どこかで気持ちを切り替えて頑張るしかないんですよね。
先生の「必ず良いことがあると思います」という言葉を信じて。

職場の上司は「良くするための手術なんでしょう?」と言います。
「戻ってきたときに今より良くなっていないと困る」とも言われました。
その言葉が私にはすごく辛いです。

そうありたいのは山々だけど、手術の目指す目的は決してそうではないから。
副産物的に、症状の多少の改善も望めるというものだから。
手術に対する解釈が先生のお話とそこからの私の理解と、職場の上司の考え方に大きなずれがあるように感じてならないのです。

手術の後のリハビリの重要性も、そこで手を抜いたら後で自分が困ることも分かっています。
もちろん、少しでも良くなるために、努力は惜しまないつもりです。
でも脊髄は1度傷んだらもとには戻らないので、脊髄が傷んで出ている症状がどこまで戻るかは、努力だけではどうにもならない部分もあります。

知識のない中での安易な発言は時に人を傷つけると感じる今日この頃。
手術の目的は今より悪化しないようにすること、進行止めの意味合いが強いのですが、そこは話しても今一つ上司には理解してもらえないようです。
昨日・今日とリハビリ中にクリニックの事務長さんと話していて、本人や家族などで経験した人にしか分からないのだろうなぁと言われましたが…
職場復帰の時のことなどを考えると、上司の解釈がずれていることは私にとっては大きな不安材料のひとつでもあります。

おかげで最近何だか気分が不安定な気がします。
手術を控えてとなればただでさえメンタル面で変化があってもおかしくないのに。
こんなんじゃいけないって思うけど、理解されないことへの辛さ、不安がまた大きくて、職場にいて気持ちが押しつぶされそうになることがあります。

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