活元運動をお勧めする、整体師のブログです

体は自然の一部であり、季節ごとに特徴があり、調整点が異なります。

患者の門前払いは、感染の拡大と混乱を招く

2009-05-08 17:00:06 | 日記・エッセイ・コラム
 発熱患者を医療機関が診療拒否したことについて意見を書い
たが、国内で患者が一例も見つかっていない現時点では、来院
する患者が新型インフルエンザの感染者である確率は極めて
低く、過剰に恐れて追い返すのは現実的ではない。
又、感染は飛沫か接触感染なのであり、空気感染するわけでは
ないので、むやみに感染を恐れる必要はない。
 来院した患者が、院内を歩き回るわけでもなかろう。

 それよりも、検査して仮に感染者だと判明したら、その人の来
院までの行動を調べて必要最小限の処置が取れ、被害を最小
限に抑えられるのであり、医療機関としてなすべきことをなした
のであり、何ら責任を問われることはない筈である。

 然し、もしも追い返した人が感染者であったとすると、来院した
ときに乗ったタクシーに別の人が乗り…又来院時に言葉を交わ
した人や触ったドアノブその他にウイルスがくっつき…等々その
後の成りゆきで感染が拡大し、感染経路が分からず大混乱に
なり、さらなる感染の拡大を招くことは想像に難くない!
 そうなったら、それこそが責任を問われることであろう!

 実は、つい一昨日「高熱で具合が悪い」と電話があり、高熱の
人には整体は行わないのだが、何かアドバイス出来ることもあ
ろうかと、様子を見に訪ねた。
 聞けば40℃の熱が出て、「米国からの来訪者が帰ってから
のことなので、新型インフルエンザの可能性もあると考え、診
察を受けに行った」とのこと。
 その医院は彼を追い返したりせず、診察した結果インフルエ
ンザではないと判明し、解熱剤を処方されたという。
 冷静でまともな対応である。

疫学的リンクが切れる(どんなルートで感染したかが不明の状
況)ことの方が、よほど危険ではないか!?