こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

無 間 沈 降

2018-10-21 09:32:37 | Weblog
これまで

交流電流と直流電流との違い

について

識別することを

理由なく避けていた

世界中の知識階級に属する人々



問題の所在をそれ故に見過ごし

交流方式で成り立っている

商用電源のすべてを

不正に理解する

という過ちを犯していた

そのために二酸化炭素濃度は

上昇し続けることとなり

その対策として

実効性に欠けるパリ協定

の成立を急いで

ここまで来た


消費者が節電に励めば

火力発電所の負担が減り

その分だけ

CO2の排出量が

相応に減る

という根拠不明の

思い込みの横行を許し

増えてしまったCO2の

対処法を見失ったままでいる


メガソーラーやウィンドファームが

二酸化炭素を減らす

という勝手な思い込み

が事実ではなかった

ことから京都議定書の失敗

が確定したにもかかわらず

同じ方法のまま過ごしていれば

その内に有効な代替電源が

登場する

という期待だけで

時間稼ぎを

世界中でやっている


気候変動を問題化させた

その時代を風靡した再生電源

だったが

その有効性を否定する

CO2の濃度上昇という結果を招き

過去の努力を一瞬で

無駄にした

その事実さえ

受け容れられずに

佇んでいる

無知な知識人たち

の何と多くいることか


問題認識プロセスで生じた

事実誤認というその経過が

減っているべき二酸化炭素が

案に相違して

却って逆に増えていた

という皮肉な事実

を彼らの眼前に突き付けた

当惑したのは当然の

帰結


太陽光発電や風力発電の

導入事例を増やしておきながら

温室効果ガスの濃度上昇

が起きたその経緯について

説明を試みた事例

はこれまで皆無


知識人の総てが

温暖化が意図に反して

大きく進んでしまった

その訳について

相変わらず無関心のまま

でありつづけている

ということが

問題をより一層深刻なもの

にした


二酸化炭素削減の達成期限

の最長化



削減目標率の最小化

とを協定に盛り込んだことで

温暖化対策が有効化する

という根拠も裏付けもない

独善的な解釈

を持ち込み

モンダイのカイケツ

を図ることが可能

であるかのように

世界中を思わせることに

一時的に成功したものの

京都議定書の失敗

という現実が

その誤りを明確にした


火力発電が存続している限り

大気中のCO2濃度が減る

ことは絶対になく

増やし続ける一方となる

という既存の経過がもつ意味

を何一つ変えられないまま

漫然と過ごすことしか

できずにいる


火力発電を残したままで

温室効果ガスの削減が可能

だとする認識にしがみつく

その哀れな姿は

もはや

余りにも見苦しい


温暖化防止に結びつかない

甲斐のない努力の末に

打ち揃って絶滅する運命

を受け容れることしかできない

現状を座視するだけの

愚かな身分


自らの認識不足で

選び取った過ちに充ちた過去

を肯定し続けることしか

できなくなっている

ことに未だ気づかない


これが

文明が善と信じて到達した

その不善に満ちた

不毛な荒野


人類に懸かっている

避け難く強い淘汰圧

こそ

文明自らが生み落したその所産


火力発電を全廃しない限り

パリ協定が目指す

ヒトを起源とする温室効果ガス

の発生割合を

ゼロパーセントにまで減らす

とした大目標の達成

は言うまでもなく

不可能


移動体の電気化

を強制的に推し進めてみたところで

燃焼炉で燃やす火が

残されている以上

炭素系酸化物と水素系酸化物の

生産はどこまでいっても

止まることは

決してない


パリ協定が絵空事に終わるのは

現時点で既に確定済の結末

その理由こそ

交流と直流の違いを

これまでまったく

弁別することなく過ごしていた

文明社会全体の

無批判

という姿勢が生んだ

責任回帰


発電効率を高めると同時に

電力の輸送効率も高められる

交流方式の電源系と

変圧する過程で電力の増幅

が可能となる現在の方法の蔓延

という経過

が温暖化を止まらないよう

仕向けている


生産性の向上を最大の目標とする

経済の成長を大前提

と位置づけた枠組みの合理化



二酸化炭素の量産化を

効率的に急がせ

気候を変動させる要因を

地表へと色濃く与え

生命の多様性を剥奪する

というサイクル



いましも

完成させようと身構えている


既に成立している

負の循環系

を修正するためには

地下資源の採掘と

それを熱へと変換する工程を

全廃する以外に

有効な方法は

存在しない


燃焼の酸化作用で

炭素系酸化物であるCO2と

水素系酸化物であるH2Oとの

同時多発的量産化

をひたすら推し進めてきた

という過去の経過のすべて

こそ

温室効果の増大と

降水量の量的拡大

とを地表へと齎した

その理由


炭化水素であるメタンCH4は

それ自体に

CO2の25倍の温室効果があり

その成分となった

炭素Cと水素Hとの化合物

にもそれぞれ固有の温室効果

が須らく備わっている


気候変動を薄めるためには

燃焼させない方法で

電力を取り出す

ことができるように

しなければならないのだが

人類は未だ

その方法に気付かない


産業革命を成立させたのは

蒸気機関の発明だった

気候変動を加速させたのは

その蒸気機関の仕業

であるに他ならない


火力発電所の蒸気タービンが

正確に毎分三千回転することで

50ヘルツの交流電流が

生み出せる

蒸気圧が下がると

周波数の安定性は

一瞬で失われてしまう


火力発電という方式では

地下資源の燃焼量

を減らすことが

本質的に不可能なのだ


この事実を世界中が知らずにいる

ということが

低気圧の発達を異常なレベルへと押し上げ

降水量の増大が

洪水や山津波の被害を

想像を絶する規模

へと高めた


メタンCH4を燃やすと

その酸化作用で

一つしかない炭素C

は空気中の酸素と結びつき

一分子のCO2となり

同時に

四つある水素は

同様に空気中の酸素を取り込み

二分子の水蒸気H2Oを

大気中へと放出する


火力発電所でCO2が一つ放出されると

二倍量のH2Oが

同時合成されることになる


自然災害の狂暴化は

メタンを燃やして得た

その結果以外のナニモノ

でもない


交流電流の成り立ちを知らずにいる

ということが

悪循環から

文明を抜け出せないよう

長期間仕向けさせている
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