こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

末 期 症 状

2010-11-21 07:32:08 | Weblog
日本の人口は

この先



更に減り続ける

国家の財政収支は

従って

悪化の一途を辿り

じり貧状態へと突き進む

恒産が失われた国に

成長は

ない


財政支出の在り方そのものを

遥か昔に

見直さなければならない事態を迎えていたのだが

何年たっても

この国に危機感はみられない

百年の大計どころか

中期計画さえ行われていない

というのが現状なのだ

翌年を対象とする短期計画案さえ

内在する欠陥を放置する態のものに止まっている

この現状に

日本の本質が

もののみごとに凝縮されている


人口の減少は税収の低下を誘い

年金の分野では

支出だけが増加していくという経過を辿る

国民の収入は

時と共にゆっくりと減っていく


経済を再生する有効な対策は

何一つ実施されておらず

国を劣化させたという結末だけを

現実に

残すのみ


一連の経済対策は

おしなべて一過性の効果しかなく

今以てその状態を続けているというアリサマ

この国に政策と呼ぶべき認識の集合はなく

対症療法を施して

好し

とするのみであった

単なる弥縫策に過ぎなかったのだが

大方の同意を得て

政策となっていた


結果として国民は日々

貧困に苦しむようになり

経済はデフレスパイラルへと落ち込んでいった

円高が重なったことによって

輸入品の価格は一層下がり

デフレを強化するという

望ましからざる結果が

生み落とされた

悪い時には悪いことが重なるものなのだ


経済を浮揚させなければならない時に

増税しか対策がない

と指導者たちはすっかり思い込んでいる

状況をこれほどまでに悪化させた事の次第を

知るには

日本経済から流動性の厚みを奪い去っていったものの正体を

国は自らの手で

速やかに調査する必要があった

とるべき措置を怠って

既存の枠組みを

ただ保守しようとしていた事実が

記録にある


国が陥ったこの窮状には

訳がある

傷口を縫合せずに

輸血をひたすら続けていったら

どうなるのか

という

単純な見通しすら持たずに

平然と過ごしていた長い過去がある

信じがたいほど拙いレベルの経過が

日本という国に於いて

連綿として現出されていたこの事実


厳正な調査をせずに

予断と憶測とで

解決すべき課題を

安易に乗り切ろうとしてきたということが

この国を いま

まさに

追い詰めている


誤った判断は不正な対策を呼ぶが

正しい認識は有効解を連れてくる

法則は単純である

事実に拠れば

認識はそれと定まる

根拠の不確かな判断は

却って国を殺める


温暖化が止まらなかったこと



経済が行き詰っていること

との間には

明白な相関があるのだ

認識の齟齬を惹起させているその理由を探れば

病状の回復は早まる


出生率を変化させるのは

経済成長に伴う

将来展望が明確になったときに限られる

これまで続いてきたすべての政権は

需要の創出を金科玉条にして

貧困を手に入れてしまった

この現実から目を反らせてはならない

重要なのは有効需要の方だったのであり

ただの需要創出ではなかった

ということなのだ


只それだけのことである
コメント
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