こ と の 端

散文でロジックを
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因 果 応 報 ①

2008-11-02 13:46:47 | Weblog
ドルを手段とするいまの資本システムには 

重大な欠陥が潜んでいる


原油価格の決定権をもつWTIを擁し

軍需産業が製造した武器を売って栄えてきた

そのお陰で

世界中で戦闘行為が繰り広げられるような世の中になった


戦争のための兵器と資源とを制御する権利を奮って

アメリカは世界の経済を大きく発展させる先導者の役割を担ってきた


兵器と石油を手に入れるためには

まず

ドルを入手しておかなければならない

というのが世界が等しく負った基本条件になっている


このような経済環境が

金本位制から一方的に離脱したアメリカによって

つくられた

ドルを基軸通貨たらしめるための小道具のひとつとして

IMFという金融機能を統合する組織体がつくられた


世界銀行と国際決済銀行とが

そのIMFを支える役割を担っている

ドルが基軸通貨として機能していられるのは

いわゆる 石油・ドル本位制というものが成り立っているからだった


その結果

金保有量の裏付けがなくても

アメリカはドルを自在に発行することができる国になったのである


安全保障を担保として

アメリカは

石油と兵器とをドルで決済するよう強要できる立場の国となった


イラク戦争は 

その両方の市場を拡大することを目的として引き起こされたものだった


世界中の主だった国々が

戦争をはじめたアメリカを

何らかの形で支援したのだった



得たものは

原油価格の高騰とその直後の凋落だけだった

さらに

国際経済には 信用不安が発生し

資本市場からは

大量の流動性があっという間に消え去った


アメリカが作ってきた資本主義制度というものは

アメリカが引き起こした戦争によって

いま

まさに

瓦解しようとしているのである

イラク侵攻を決定した大統領の任期中に

その結果が形となって現れた


因果はめぐるものである 
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