今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ル・マンの日

2007-05-26 | 記念日
今日(5月26日)は、「ル・マンの日」
ル・マン(Le Mans)は、フランスの西部に位置する都市で、サルト県の県庁所在地である。どうでも良い話であるが、地理的には地球を、陸半球水半球に分割した際、現在、フランス・ナント附近(北緯47度13分、西経1度32分)がその中心にあたり、陸半球のはル・マン市に存在するだそうだ。
このフランス北西部の町ル・マンで、1923(大正12)年の今日(5月26日)、自動車耐久レースの最高峰といわれる、ル・マン24時間耐久レースの第1回大会が開催された。第1回大会に参加したのは、フランス31台、ベルギーとイギリスから各1台で、30台が完走し、優勝した車の平均速度は92,064キロだったそうだ。(アサヒクロニクル「週刊20世紀」)、また、最初の優勝マシンはシュナール&ワルケルで走行距離は2209キロに過ぎなかった。このようなレースがどのようにして始まったか、またこのときのレースの詳細などは、以下を見られると良い。
History of Le Mans(HONDA)
http://www.honda.co.jp/NSX/nsx-press/press14/history/his_1.html
ル・マン24時間耐久レースは、24時間でどれだけ長い距離を走ることができるかを競う。日本で「ル・マン24時間」と言うと、通常は毎年6月の初めから中頃(一年の内で最も昼の長い時期)に開催される自動車による耐久レースのことを指すが、現地ではオートバイによる24時間耐久レースも毎年4月に開催されているそうだが、ここでは、オートバイのことは触れない。ル・マン24時間耐久レースは、フォーミュラ1モナコグランプリとアメリカのインディ500と並び「世界三大レース」と呼ばれる。また、デイトナ24スパフランコルシャン24とともに「世界三大耐久レース」と呼ばれる事もある。1923(大正12)年に初めて行われて以来、中止されたのはコースが大改修された1936(昭和11)年と、第二次世界大戦の開戦により中止になった1940(昭和15)年から1948(昭和23)年にかけての間だけである。
ルマンの競技においてそのコースは1923(大正12)年の第1回から11回にわたって少しずつ変更されたが、現在のコースの原型となったのは1932(昭和7)年のことだそうである。基本はサルト・サーキットと呼ばれる全長13kmを超える周回コースで行われ、その殆どは一般道(公道)を使用するものであるため、通常のサーキットに比べて路面は荒れている。また、サルト・サーキットは長い直線が特徴。
昨・2006(平成18)年18日から19日にかけて開かれた「ル・マン24時間レース」で勝者となったのは、エマニエル・ピロ(イタリア)ら3人が操ったアウディR10だが、今回のマシンは
R8の後継として開発されたV12「ディーゼルエンジン」搭載車であった。これは、ディーゼルがガソリンに勝った最初の大レースとなった。アウディは3年連続6回目の勝利となり。ディーゼルで380周、5187キロを走りきり、2位に4周、50キロ以上の差をつけた。以下参照。
ディーゼル初勝利 2位に4周の大差 (YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/nichiyou/20060622ni_01.htm
今までの24時間の走行距離記録は2004(平成16)年のアウディー(Audi R8)で、5169キロであったというから、18キロ更新したことになる。
ル・マンに初めて日本のチームとマシンとドライバーが登場したのは1973(昭和48)年のこと。その後、日本のメーカーとして初めて総合優勝を果たしたのは、ロータリー・エンジンが参加できる事実上最後の年になった1991(平成 3)年のマツダであり、優勝車両はマツダ・787B、ドライバーは外国人のジョニー・ハーバートベルトラン・ガショーフォルカー・ヴァイドラーであった。
1995(平成7)年には、1985(昭和60)年より参戦を続けてきた関谷正徳が、日本人ドライバーとして初の総合優勝 (マクラーレン F1 GTR /ドライバーは関谷正徳、J.J.レート、ヤニック・ダルマス)を果たした。その後2004(平成16)年にはチーム郷が日本のプライベーターとしては初めてアウディ(R8)で総合優勝を果たしているが、日本のチームが日本のマシンと日本人ドライバーで優勝したことはまだない。
日本勢は来年もガソリンでの勝利を目指しているようだが、他国はディーゼル車で参戦するところが増え、来年は、ディーゼル対ガソリンの「日欧対決」が目玉になるかも知れないというが、早く、日本のマシンと日本人ドライバーでの優勝をしてほしいものだね。
(画像は、1923年5月26日に行われた第1回”ル・マン”のスタート風景。アサヒクロニクル「週刊20世紀」より)
参考:
ル・マン24時間レース - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B324%E6%99%82%E9%96%93%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9
History of Le Mans(HONDA)
http://www.honda.co.jp/NSX/nsx-press/press14/history/his_1.html
Site officiel des 24h du mans (ルマン24時間のオフィシャルサイト。)
http://www.24h-le-mans.com/FR/
ディーゼル初勝利 2位に4周の大差 (YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/nichiyou/20060622ni_01.htm
ディーゼルエンジン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3
Le Mans Classic Japan : ルマン・クラシック・ジャパン
http://www.lemansclassic.jp/