今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ノストラダムスの日

2007-05-04 | 記念日
今日(5月4日)は「ノストラダムスの日」
今日は何の日~毎日が記念日を見ると、1555年の今日(5月4日)は、フランスの占星術師・ノストラダムスが『百篇詩集(諸世紀)』を出版した日だという。この詩集は日本では一般に『ノストラダムスの大予言』の名でよく知られれているのではないか。
ノストラダムス(本名:ミシェル・ド・ノートルダム。ノストラダムスは姓をラテン語風に綴ったもの)は、ルネサンス期の改宗ユダヤ人を先祖とするフランス・プロヴァンス地方の医師であり、前半生は専ら医療活動に従事したが、後半生に医師・占星術師注1〕としての蓄積を活かして様々な著作を発表し当時大いにもてはやされたそうだ。中でも、占星術師としての予言が評価され、王妃カトリーヌ・ド・メディシスら有力者の中にも重用する者が現れたという。
彼の作品で特によく知られているのが、『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』通称『百篇詩集(諸世紀)』で、1555年の今日(5月4日)ノストラダムスの名で刊行したということだそうだ。ここに収められている四行詩による予言は非常に晦渋(かいじゅう=言葉や文章がむずかしくて、意味や論旨がわかりにくい。難解)なために、後世様々に解釈され、その「的中例」が喧伝されてきた。あわせて、ノストラダムス自身の生涯にも多くの伝説が積み重ねられてゆき、結果として彼の予言から「ノストラダムス現象」といったものが出来上がり、様々な論争を引き起こしてきたが、19世紀末までに出された130以上の予言集の古い版の中で「大予言」と訳せるタイトルを持つものは数種類しかなかったそうだ。
それは、兎も角として、彼の『予言集』百詩篇第10巻72番に登場する以下の詩が20世紀以降に大きな話題となったことはよく知られている。
”1999年、7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモワの大王を蘇らせるために。
その前後マルスは首尾よく支配する。 ”
このノストラダムスが「1999年七の月」に「恐怖の大王」によって人類が滅亡すると予言したと、信憑性を増すために創作された逸話などもまじえる形で紹介された五島勉の著書『ノストラダムスの大予言』(1973年、祥伝祉刊)がベストセラーとなったが、当時、素朴にこの予言を信じた若者も少なくなく、今、東京の拘置所に居る麻原彰晃本名:松本智津夫)率いるカルト新興宗教オウム真理教」による「地下鉄サリン事件」もこの「ノストラダムスの大予言」が遠因となっていると指摘するものも居る。
1973(昭和48)年暮れ、日本テレビの「11PM」で紹介されたイスラエルユリ・ゲラー超能力によるスプーン曲げが日本に超能力ブームを引き起こしたことを覚えている人も多いだろう。翌・1974(昭和49)年1月には、「少年サンデー」」誌上に、念力でスプーンを曲げる11歳の少年が紹介されると、全国からスプーン曲げの少年・少女がぞくぞくと名乗りを上げ、ワイドショーなどで日本中にスプーンこすりを広げた。そして、同年3月7日放送の「木曜スペッシャル・脅威の超能力!!世紀の念力男ユり・ゲラーが奇跡を起こす!」(日本テレビ)は、ユリ・ゲラーがテレビの画面を通じてカナダから日本に念力を送り、「止まっていた時計を動かす」あるいは「スプーンを曲げる」というパフォーマンスで日本での超能力ブームの火付け役となった(朝日クロニクル「週間20世紀」)。このときは、どこのマスコミもスゴイ、スゴイと驚くばかりで、我が家では家人までもがテレビを見てスプーンを一生懸命こすっていたのが滑稽であった。しかし、これらの「超常現象」は、巧妙な手品であったことが、後日のビデオの解析などによってわかっているという。以下を参考にすると当時の情況がよく判る。
ユリ・ゲラー マスコミ論争史
http://www.asyura.com/sora/bd11/msg/978.html
また、これらを見ていると、今年の初めにあった、関西テレビの「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題を思い出す。私は以前から、テレビで写しだされる「事実」にどれだけの信憑性があるかは疑問を持っている。「あるある・・・」のような捏造は兎も角として、各局の番組には、やらせ的なものが結構多くあると思って見ている。
また、この年の6月には小・中学生の催眠術遊び「コックリさん」が流行。7月には、オカルト映画「エクソシスト」が大ヒットした。
学歴のない50歳半ばの若き政治家・田中角栄が何故総理大臣までなりえたか?。
この年は、その「田中金脈」が暴かれ、オイルショックによる「狂乱物価」と「便乗値上げ」とろくなことがなかった。(以下参考の「田中健五 - Wikipedia」また、「田中首相・金脈事件 」など参照)
何を頼りにして良いかわからないという無力感、そのくせ、深く物事を考えなくても生きてゆけるという風潮が高まっていた。このなんとなくフワァーとしたところをテレビを中心としたマスメディアが付け込み、みんながまんまと乗せられたということではないだろうか。
五島の『ノストラダムスの大予言』も、このような社会不安を背景に大ベストセラーとなり、また、1974(昭和49)年8月には前年の「日本沈没」のヒットを受けて、東宝で同名で映画化もされた。(ノストラダムスの大予言 〔映画〕)。
主演は、実際に心霊学と霊界に造詣を持っていた丹波哲郎が、映画のなかで日夜環境汚染について実施調査、研究をし、一方ではノストラダムスの予言の研究もして人類への悪影響を警告しつづけるというのだから適役だったね~。
しかし、”1999年の7月に地球が滅亡するという”予言は、結局何事もなく過ぎてしまい、もう、このような予言を信じている人も少ないだろうと思うのだが、TVでは細木なんとかいう伯母さんの占いだか予言が人気を呼んでいるようだ。現代の社会情勢も不安定な情況である。小松左京の『日本沈没』が再映画化されたりしているが・・・またまた、人を不安に陥れるこの種の予言が流行る時代になったという事だろうか???。
(画像は映画チラシ「ノストラダムスの大予言 」)テアトル銀座)
ノストラダムス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%B9
地下鉄サリン事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ユリ・ゲラー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%A9%E3%83%BC
ワイドショー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC
安斎育郎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%96%8E%E8%82%B2%E9%83%8E
やらせ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%84%E3%82%89%E3%81%9B
ユリ・ゲラー マスコミ論争史
http://www.asyura.com/sora/bd11/msg/978.html
ノストラダムスと聖書の予言
http://www.geocities.jp/mongoler800/nosutora-seisyo/nosutora-seisyo0.htm
オカルト - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%88
日本沈没 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B2%88%E6%B2%A1
エクソシスト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%88
週刊少年サンデー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B1%E5%88%8A%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC
コックリさん - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%81%95%E3%82%93
田中健五 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%81%A5%E4%BA%94
オイルショック - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF
田中首相・金脈事件
http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage145.htm