少年数人、27日にも聴取 川崎・中1殺害に関与の疑い :日本経済新聞
川崎市川崎区港町の多摩川河川敷で中学1年、上村遼太君(13)=同区=の遺体が見つかった殺人、死体遺棄事件で、川崎署捜査本部は26日、事件に関わった疑いがある少年数人を特定、27日にも一斉に事情聴取する方針を固めた。捜査関係者によると、河川敷近くの防犯カメラに映った映像の解析などから浮上した。
20日午前6時15分ごろ、通行人が上村君の遺体を発見した。事件当時、河川敷近くの防犯カメラに数人が映り、その後、1人少ない人数で戻ってくる姿が映っていた。捜査本部はいなくなったのが上村君とみていた。
上村君は今年に入り友人に、年上のグループから暴力を受けていると打ち明け「殺されるかもしれない」と漏らしていたことが、友人への取材で分かっている。グループから抜け出そうとして「暴力が激しくなった」と悩んでおり、捜査本部は交友関係を中心に、慎重に捜査を進めていた。
死因は首を傷つけられたことによる出血性ショック。首の後ろから横に鋭利な刃物による切り傷や刺し傷が集中。顔や腕にも切り傷があった。複数のあざがあったほか、河川敷で結束バンドが見つかり、捜査本部は殺害される前に手足を縛られ、激しい暴行を受けた可能性があるとみている。
捜査本部によると、上村君は19日夜、自宅で母親と食事をした後に外出、20日午前2時ごろに死亡したとされる。母親に「食べる?」とパンを差し出したのが最後の会話だったという。
事件に関わった人物に呼び出された可能性があるが、上村君の携帯電話は見つかっておらず、捜査本部は無料通信アプリ「LINE(ライン)」の通信記録を関係企業に照会している。
遺体発見から27日で1週間。捜査本部は26日、川崎市内の160カ所の防犯カメラ映像の解析を進め、河川敷周辺で約600人に聞き込みをしたと明らかにした。〔共同〕
川崎競馬場の近くで遺体が発見されたというこの事件。
次第に凄惨さが浮かび上がってきているだけに、早く容疑者の身柄を確保し、動機等についての追及を行ってもらいたい。
中1生徒殺害 少年3人の逮捕状請求 NHKニュース
2月27日 9時39分
川崎市の河川敷で、中学1年の男子生徒が殺害された事件で、警察は知り合いの少年グループの3人が事件に関与した疑いが強まったとして、殺人の疑いで3人の逮捕状を請求しました。
今月20日、川崎市の多摩川の河川敷で、近くに住む中学1年生の上村遼太さん(13)が、首を刃物で刺されるなどして殺害されているのが見つかりました。
警察のこれまでの調べで、事件が起きたとされる午前2時ごろ、上村さんが少年とみられる複数の人物と現場の方向に向かう姿が防犯カメラに写っていました。
上村さんは去年11月以降、深夜の公園などで10数人の少年グループと一緒にいるのが頻繁に目撃され、知人らによりますと先月、グループの少年から暴行を受けたほか、インターネットの「LINE」で、「殺されるかもしれない」と書き込んでいたということです。
警察は捜査の結果、少年グループのうち、3人が事件に関与した疑いが強まったとして、殺人の疑いで3人の逮捕状を請求しました。
警察は3人の取り調べを進め、社会に大きな衝撃を与えた事件の全容解明を急ぐ方針です。
Reading:中1生徒殺害事件 高校生を逮捕 NHKニュース
2月27日 11時37分
川崎市の河川敷で、近くに住む中学1年生の上村遼太さん(13)が首を刃物で刺されるなどして殺害された事件で、警察は知り合いの少年グループの3人が事件に関与した疑いが強まったとして、このうち18歳の高校生を殺人の疑いで逮捕しました。
ほかの少年2人についても逮捕状を取っていて、警察は今後逮捕する方針です。
中1生徒殺害事件 少年3人を逮捕 NHKニュース
2月27日 17時16分
川崎市の河川敷で中学1年の男子生徒が殺害された事件で、警察は知り合いのグループの18歳と17歳の少年、合わせて3人を殺人の疑いで逮捕しました。警察によりますと、18歳の少年は「何も言いたくない」と話し、17歳の2人は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、いずれも川崎市内に住むグループの18歳と17歳の少年、合わせて3人です。
この事件は今月20日、川崎市の中学1年生、上村遼太さん(13)が多摩川の河川敷で首を刃物で刺されるなどして殺害されたものです。
警察のこれまでの調べで、事件が起きたとされる午前2時ごろ、上村さんが、少年とみられる複数の人物と現場の方向に向かう姿が付近の防犯カメラに写っていました。さらに1時間後、近くの公園のトイレでは上村さんのものとみられる衣服や靴が燃やされているのが見つかり、警察は交友関係を中心に関与した人物の特定を進めてきました。
上村さんは去年11月以降、十数人の少年グループと深夜の公園などで一緒にいるのが頻繁に目撃され、知人らによりますと、先月、グループの少年に暴行されたと話していたほか、最近ではインターネットの「LINE」で「殺されるかもしれない」と書き込んでいたということです。
事件の直前にも「LINE」で呼び出されたとみられ、警察はこうした状況を調べた結果、少年3人が事件に関わっていたと判断し、殺人の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、このうち18歳の少年は神奈川県内の高校に通っていましたが、半年ほど前に学校を辞めたということで、調べに対し「何も言いたくない」と話しているということです。また、17歳の1人は「自分は殺していない。近くにいただけだ」と答え、もう1人は「殺した覚えはない」と、いずれも容疑を否認しているということです。
警察は事件のいきさつについてさらに捜査を進めるともに、少年グループの実態なども調べることにしています。
祖父「悲しみ募るばかり」
容疑者の逮捕を受けて、被害者の上村遼太さんの祖父は、「事件から1週間が経ちましたが、混乱のなか時間が過ぎ、家族、皆、遼太を失った悲しみが日増しに募るばかりです。遼太は、バスケットボールがとても好きな、明るく元気な本当に可愛い孫です。祖父として孫を亡くしただけではなく、親として、子どもを亡くした娘の姿を見ることが辛くてたまりません」というコメントを出しました。
「自分の危機を言えない」
少年犯罪に詳しい精神科医の町沢静夫さんは、「中学生や高校生は集団心理が強くなる年代で、そのつながりに反する者を排除する傾向が見られるほか、残酷であればあるほど仲間に尊敬されるとして暴力的な行為がエスカレートしがちだ。そうしたグループにとって大人は敵であり、殺害された男子生徒も『大人に言ったらひどい目に遭うぞ』という雰囲気を感じて、助けを求めることができなかったのではないか」と話しています。
また、周囲の大人の対応について「子どもは自分の危機的状況を大人には言えないのだということを理解すべきだ。学校が繰り返し連絡を試みても、本人に会えない時点で事態が深刻だと捉え、少年心理を知る専門家や周りの子どもたちの力を借りて対応することが必要だ」と指摘しました。
少年検挙の事件は
殺人や殺人未遂の疑いで検挙された少年は去年1年間で50人に上り、このうち中学生は7人、高校生は15人でした。傷害致死の疑いで検挙されたのは去年は13人で、このうち中学生が1人、高校生が3人でした。
複数の少年が逮捕された事件としては、去年8月、愛媛県伊予市の市営団地の部屋で17歳の少女が遺体で見つかった事件では、この部屋に住む女と、その長女や長男ら少年と少女、合わせて7人が、傷害致死などの疑いで逮捕されました。
おととしには、広島県呉市の山の中で16歳の女子生徒が暴行を受けて殺害され現金が奪われた事件で、元同級生の当時16歳の少女ら男女7人が強盗殺人などの疑いで逮捕されました。
また、同じ年には、大阪・堺市で15歳の男子高校生が暴行を加えられ死亡した事件で、中学校の先輩だった当時16歳の少年ら2人が逮捕されました。
3年前には、東京・江戸川区で当時16歳だった高校生ら4人の少年が、中学時代の遊び仲間だった16歳の少年を呼び出して集団で暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の疑いで逮捕されました。
川崎市川崎区港町の多摩川河川敷で中学1年、上村遼太君(13)=同区=の遺体が見つかった殺人、死体遺棄事件で、川崎署捜査本部は26日、事件に関わった疑いがある少年数人を特定、27日にも一斉に事情聴取する方針を固めた。捜査関係者によると、河川敷近くの防犯カメラに映った映像の解析などから浮上した。
20日午前6時15分ごろ、通行人が上村君の遺体を発見した。事件当時、河川敷近くの防犯カメラに数人が映り、その後、1人少ない人数で戻ってくる姿が映っていた。捜査本部はいなくなったのが上村君とみていた。
上村君は今年に入り友人に、年上のグループから暴力を受けていると打ち明け「殺されるかもしれない」と漏らしていたことが、友人への取材で分かっている。グループから抜け出そうとして「暴力が激しくなった」と悩んでおり、捜査本部は交友関係を中心に、慎重に捜査を進めていた。
死因は首を傷つけられたことによる出血性ショック。首の後ろから横に鋭利な刃物による切り傷や刺し傷が集中。顔や腕にも切り傷があった。複数のあざがあったほか、河川敷で結束バンドが見つかり、捜査本部は殺害される前に手足を縛られ、激しい暴行を受けた可能性があるとみている。
捜査本部によると、上村君は19日夜、自宅で母親と食事をした後に外出、20日午前2時ごろに死亡したとされる。母親に「食べる?」とパンを差し出したのが最後の会話だったという。
事件に関わった人物に呼び出された可能性があるが、上村君の携帯電話は見つかっておらず、捜査本部は無料通信アプリ「LINE(ライン)」の通信記録を関係企業に照会している。
遺体発見から27日で1週間。捜査本部は26日、川崎市内の160カ所の防犯カメラ映像の解析を進め、河川敷周辺で約600人に聞き込みをしたと明らかにした。〔共同〕
川崎競馬場の近くで遺体が発見されたというこの事件。
次第に凄惨さが浮かび上がってきているだけに、早く容疑者の身柄を確保し、動機等についての追及を行ってもらいたい。
中1生徒殺害 少年3人の逮捕状請求 NHKニュース
2月27日 9時39分
川崎市の河川敷で、中学1年の男子生徒が殺害された事件で、警察は知り合いの少年グループの3人が事件に関与した疑いが強まったとして、殺人の疑いで3人の逮捕状を請求しました。
今月20日、川崎市の多摩川の河川敷で、近くに住む中学1年生の上村遼太さん(13)が、首を刃物で刺されるなどして殺害されているのが見つかりました。
警察のこれまでの調べで、事件が起きたとされる午前2時ごろ、上村さんが少年とみられる複数の人物と現場の方向に向かう姿が防犯カメラに写っていました。
上村さんは去年11月以降、深夜の公園などで10数人の少年グループと一緒にいるのが頻繁に目撃され、知人らによりますと先月、グループの少年から暴行を受けたほか、インターネットの「LINE」で、「殺されるかもしれない」と書き込んでいたということです。
警察は捜査の結果、少年グループのうち、3人が事件に関与した疑いが強まったとして、殺人の疑いで3人の逮捕状を請求しました。
警察は3人の取り調べを進め、社会に大きな衝撃を与えた事件の全容解明を急ぐ方針です。
Reading:中1生徒殺害事件 高校生を逮捕 NHKニュース
2月27日 11時37分
川崎市の河川敷で、近くに住む中学1年生の上村遼太さん(13)が首を刃物で刺されるなどして殺害された事件で、警察は知り合いの少年グループの3人が事件に関与した疑いが強まったとして、このうち18歳の高校生を殺人の疑いで逮捕しました。
ほかの少年2人についても逮捕状を取っていて、警察は今後逮捕する方針です。
中1生徒殺害事件 少年3人を逮捕 NHKニュース
2月27日 17時16分
川崎市の河川敷で中学1年の男子生徒が殺害された事件で、警察は知り合いのグループの18歳と17歳の少年、合わせて3人を殺人の疑いで逮捕しました。警察によりますと、18歳の少年は「何も言いたくない」と話し、17歳の2人は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、いずれも川崎市内に住むグループの18歳と17歳の少年、合わせて3人です。
この事件は今月20日、川崎市の中学1年生、上村遼太さん(13)が多摩川の河川敷で首を刃物で刺されるなどして殺害されたものです。
警察のこれまでの調べで、事件が起きたとされる午前2時ごろ、上村さんが、少年とみられる複数の人物と現場の方向に向かう姿が付近の防犯カメラに写っていました。さらに1時間後、近くの公園のトイレでは上村さんのものとみられる衣服や靴が燃やされているのが見つかり、警察は交友関係を中心に関与した人物の特定を進めてきました。
上村さんは去年11月以降、十数人の少年グループと深夜の公園などで一緒にいるのが頻繁に目撃され、知人らによりますと、先月、グループの少年に暴行されたと話していたほか、最近ではインターネットの「LINE」で「殺されるかもしれない」と書き込んでいたということです。
事件の直前にも「LINE」で呼び出されたとみられ、警察はこうした状況を調べた結果、少年3人が事件に関わっていたと判断し、殺人の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、このうち18歳の少年は神奈川県内の高校に通っていましたが、半年ほど前に学校を辞めたということで、調べに対し「何も言いたくない」と話しているということです。また、17歳の1人は「自分は殺していない。近くにいただけだ」と答え、もう1人は「殺した覚えはない」と、いずれも容疑を否認しているということです。
警察は事件のいきさつについてさらに捜査を進めるともに、少年グループの実態なども調べることにしています。
祖父「悲しみ募るばかり」
容疑者の逮捕を受けて、被害者の上村遼太さんの祖父は、「事件から1週間が経ちましたが、混乱のなか時間が過ぎ、家族、皆、遼太を失った悲しみが日増しに募るばかりです。遼太は、バスケットボールがとても好きな、明るく元気な本当に可愛い孫です。祖父として孫を亡くしただけではなく、親として、子どもを亡くした娘の姿を見ることが辛くてたまりません」というコメントを出しました。
「自分の危機を言えない」
少年犯罪に詳しい精神科医の町沢静夫さんは、「中学生や高校生は集団心理が強くなる年代で、そのつながりに反する者を排除する傾向が見られるほか、残酷であればあるほど仲間に尊敬されるとして暴力的な行為がエスカレートしがちだ。そうしたグループにとって大人は敵であり、殺害された男子生徒も『大人に言ったらひどい目に遭うぞ』という雰囲気を感じて、助けを求めることができなかったのではないか」と話しています。
また、周囲の大人の対応について「子どもは自分の危機的状況を大人には言えないのだということを理解すべきだ。学校が繰り返し連絡を試みても、本人に会えない時点で事態が深刻だと捉え、少年心理を知る専門家や周りの子どもたちの力を借りて対応することが必要だ」と指摘しました。
少年検挙の事件は
殺人や殺人未遂の疑いで検挙された少年は去年1年間で50人に上り、このうち中学生は7人、高校生は15人でした。傷害致死の疑いで検挙されたのは去年は13人で、このうち中学生が1人、高校生が3人でした。
複数の少年が逮捕された事件としては、去年8月、愛媛県伊予市の市営団地の部屋で17歳の少女が遺体で見つかった事件では、この部屋に住む女と、その長女や長男ら少年と少女、合わせて7人が、傷害致死などの疑いで逮捕されました。
おととしには、広島県呉市の山の中で16歳の女子生徒が暴行を受けて殺害され現金が奪われた事件で、元同級生の当時16歳の少女ら男女7人が強盗殺人などの疑いで逮捕されました。
また、同じ年には、大阪・堺市で15歳の男子高校生が暴行を加えられ死亡した事件で、中学校の先輩だった当時16歳の少年ら2人が逮捕されました。
3年前には、東京・江戸川区で当時16歳だった高校生ら4人の少年が、中学時代の遊び仲間だった16歳の少年を呼び出して集団で暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死の疑いで逮捕されました。