10月5日の開催が迫ってきた今年の凱旋門賞。その最新オッズがこちら。
http://bettingzone.oddschecker.com/horse-racing/ante-post-racing/flat/prix-de-l-arc-de-triomphe
牝馬のザルカヴァが1番人気。2番人気にデュークオブマーマレード。3番人気にソルジャーオブフォーチュン。メイショウサムソンは7番人気あたり。
しかしながら、ザルカヴァの強さというのは特筆されるべきものであるようで、ヴェルメイユ賞も圧勝だったよう。仏1000ギニー、仏オークスも圧勝しており、まだ牡馬一線級との対戦がないのが気がかりだが、凱旋門賞で7戦全勝を目指す。
デュークオブマーマレードは、愛チャンピオンステークスが順延となったことで出走を断念したことが懸念されるが、実績的には申し分なし。昨年のディラントーマスに続く、キングジョージ&凱旋門制覇の期待十分。ただキングジョージを制しているとはいえ、基本的にはミドルランナー。そのあたりは懸念材料か。
ソルジャーオブフォーチュンは昨年の凱旋門賞ではオーソライズドに続く3歳牡馬代表格だったが、直線で流れ込むのがやっと。古馬になって改めて凱旋門制覇に挑むが、6月29日のサンクルー大賞以来の競馬となるのが懸念されるところ。
あと、ユームザインあたりも面白いところだが、思うに今年の凱旋門賞は一言でいえば、例年、これは強い、と思う馬が必ず1頭はいるはずなのに、そういった馬がおらず、ある意味、どの馬にもチャンスがありそうだ。
となると、メイショウサムソンにもチャンスがあるということ。ただ、ソルジャーオブフォーチュン同様、ぶっつけで凱旋門に挑むというあたりは懸念材料。しかしながら日本では、宝塚記念が終われば高温多湿の夏場はレースを避けるというのはどの馬でもやってきていることなので、平地シーズンが短い欧州勢と比較すると、それほどの懸念材料ではないかもしれない。
しかしながら、ロンシャンのコースというのはトリッキーであり、ぶっつけで挑んだ馬が勝てるようなコースとは当然のことながら言えない。
2年前、ディープインパクトがフォルストレートあたりでもじっくりと乗られた。日本、あるいは英国あたりの競馬場であればそれで十分なところ。しかし、ロンシャンの場合はそこから逆に仕掛ける必要があり、結果、一旦は直線で先頭に立ちながら、フォルストレートを境に仕掛けて勝ったレイルリンク、2着のプライドに差し込まれ、3着入線(後に失格)に終わった。
とはいっても、急激に仕掛けていって先頭に立て、という意味でもない。
ここはサムソンも勝利の経験がある京都の外回りを思い出してもらいたいところ。京都の三の字型になっている坂は、他の競馬場にはない特徴を持つというのは承知の通りだが、その地点から逆に仕掛けて行って、直線で他を突き放して勝つというケースも少なくない。となれば、京都のような乗り方が最適。ただロンシャンは直線も長いので、一気にグーンと加速するような騎乗をしろ、というわけでもない。
そのあたりが、凱旋門賞というレースが難解であるといえる所以か。
そして鞍上予定の武豊は、凱旋門賞といえば、過去に勝てそうで勝てなかった経験を2度ほどしているわけで、3度目の正直、という気持ちで挑んでくるだろう。
凱旋門賞というレースは、時には伏兵が勝つこともある。メイショウサムソンはその伏兵的存在と見られるが、凱旋門賞のあとのレースは全く考えていない、という意気込みがあるのならば、大きな夢を掴む可能性もなくはない。
レースの模様はこちらから。
http://www.prixarcdetriomphe.com/fr/index.html
多少遅れてアップされるようだ。そして実況は確かない。