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2024年パリ五輪自転車競技、日本メダルゼロ:今後も「前年の世界選の結果」が翌年開催のオリンピックに反映される流れは続く

2024-08-12 16:12:51 | オリンピック問題と話題
2023年の世界選手権は、グラスゴーで、「プレオリンピック」的な形で開催された。

その大会で、日本は4つのメダルを獲得。

しかし、窪木一茂(銀)は男子スクラッチ、内野艶和(銅)は女子ポイントレースという、五輪では実施されない種目。

男子オムニアムは今村駿介が銅メダルを獲得したが、パリ五輪では窪木一茂が同種目に出場した。

てなわけで、パリ五輪に繋がるメダル獲得例は、結果的に見て、男子ケイリン銅の中野慎詞だけだった。

で、パリ五輪のトラックの結果を見ると、概ね、2023年の世界選でメダルを獲得した選手が引き続き、パリ五輪でもメダルを獲得していた。

2008年の北京五輪で、世界選でメダルすら獲得していなかった永井清史が男子ケイリンで銅メダルを獲得したが、こうした「波乱例」は北京五輪まで。

当時開催されていたトラックワールドカップのレベルが急激に高くなった流れの中行われるようになった2012年のロンドン五輪以降、『前年の世界選の結果』が、ほとんどそっくり、その翌年開催される五輪でも反映される流れが続いている。

今回、世界ランク1位で挑んだとはいえ、世界選では2020年の金メダル以降、メダル獲得例すらない女子オムニアムの梶原悠未や、2年連続女子ケイリンで銀メダルを獲得したが、2023年の世界選の同種目では準々決勝敗退の佐藤水菜にとっては、実は、「嫌な流れ」だったわけで、案の定、パリ五輪でも「予感通りの結果」となってしまった。

もともと、日本の自転車競技界は、中野浩一のV10という偉大な記録例がありながら、世界選手権軽視の印象がぬぐえないが、もしも、オリンピックでメダルを獲りたいのであるならば、少なくとも、「前年の世界選手権で、五輪実施種目においてメダルを獲得」していないと覚束ない、ということを肝に銘じておくべし。
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