公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

ヤンググランプリ回顧

2005-12-30 07:17:30 | 大レース回顧集

ヤンググランプリは29日、平塚競輪場で行われた。

7・五十嵐力が前を取って9・和田健太郎が五十嵐の前に入り、和田-五十嵐、5・渡邉一成-1・山崎芳仁-8・成田和也-2・森田達也、6・平原康多、4・永井清史-3・岩津裕介

しばらく動きがなかったが、ジャンが鳴って渡邊が一気に踏み出すと、一瞬、山崎が切れ気味になった。その動きがあったためか、渡邊が残りあと1周で流し気味のところを永井が一気にカマシ気味に1センターで捲りきる。

しかし永井も出切ってからスピードに乗れない状況。すると渡邊を交わして3番手に入った山崎が2センターから捲り、4角では早くも先頭。そのまま押し切って優勝。2着は今日は追い込んできた平原。3着が五十嵐だった。

今年はG1戦線でも活躍を見せた山崎がこのメンバーの中では格の違いというものを見せ付けた。

スピードに乗り切ると強靭な地脚を炸裂。G2ではサマーナイトフェスティバルや共同通信社杯でも今年は決勝進出を果たし、記念も優勝に近い位置に来ている。

今回の一戦は普段めったにやらない番手勝負となり、そのためか、一瞬離れ気味になって危うしの瞬間もあったが、最後は自力で仕留めて、まだ残り1年ヤンググランプリ出場権はあるのだが、今年で「卒業」となった。

ただ山崎が普段使用しているギアは3.71とかいう大きなギアであり、これではダッシュが甘くなるばかりか、後方から巻き返されたら踏みなおしが利かない倍数ではないだろうか。もう少し軽くできないものなのか?トップクラスを目指すうえにおいてはこのあたりが気になるところ。また、先行選手の割には事故点が多いのもそのあたりに原因があるのではないかと思われる。

そのあたりを改善できればタイトルも夢ではあるまい。

平原も今回は単騎勝負ということで、普段やらない追い込み勝負に転じたが、2着に入った。普段は徹底先行が心上だが、この一戦で違った自分というものを引き出せたのではないか。

今年は山崎と他の選手との間に実力差があった感が否めなかったヤンググランプリ。ただ過去4回はいずれも当年をもって「卒業」する選手が優勝していたが、今年になって初めてまだ1年残っている88期の山崎が優勝したことで、これからも「まだ1年ある」ということなど考えず、いきなり出場して即卒業するといった気概を持ってこのビッグタイトルに挑んで欲しいものだ。


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