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闇バイト 幅広い世代に広がる:特殊詐欺の現金の受け取りや引き出し役、運搬役として全国の警察が検挙した容疑者の47%が「闇バイト」に応募

2024-10-11 02:38:41 | その他
埼玉 所沢の強盗事件 指示役“強盗の報酬が最も高額”と勧誘か NHK 2024年10月10日 20時35分

今月1日、埼玉県所沢市の住宅に4人組が押し入った強盗傷害事件で、逮捕された実行役の1人が「指示役から複数の闇バイトを提示され『強盗の報酬が最も高額だ』と言われた。金に困っていて誘いに乗ってしまった」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。警察は、指示役が実行役に高額な報酬を提示して強盗に加担するようしむけたとみて詳しく調べています。

今月1日の未明、埼玉県所沢市の住宅に4人組が押し入り夫婦を刃物で切りつけて現金を奪った事件では、闇バイトで集められた20代から40代の実行役4人が強盗傷害などの疑いで逮捕されています。

その後の警察の調べで、逮捕された容疑者の1人が「指示役から特殊詐欺の受け子など複数の闇バイトを提示されたが『強盗の報酬が最も高額だ』と言われた。金に困っていて誘いに乗ってしまった」などと供述していることが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。

警察は、指示役が金に困って闇バイトに応募してきたことにつけ込み、高額な報酬を提示して強盗に加担するようしむけたとみて詳しく調べています。

複数の実行役が借金返済で闇バイトに応募か
一方、この事件で逮捕された複数の実行役が警察の調べに対し「借金を返そうと報酬の高いアルバイトを探していた」などと供述していることが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。

借金の理由は生活費やギャンブルなど、さまざまだということです。

また、実行役らは「指示役に自分の個人情報を知られてしまい、強盗に加担するしかなかった」などとも供述しているということです。

警察は借金の返済のために、まとまった金を得ようとして闇バイトに応募したとみて詳しく調べるとともに、指示役についても捜査を進めています。

逮捕の容疑者ら いずれも報酬受け取れず
関東地方で相次いでいる一連の強盗事件に関連し、警視庁は、
▽9月28日に練馬区で起きた強盗傷害事件の実行役や見張り役の合わせて4人
▽10月1日に埼玉県所沢市で起きた強盗傷害事件で、奪われたクレジットカードを使い、買い物しようとした1人を逮捕しています。

これまでの調べで、逮捕された容疑者らは「即日払いのバイト」とか「高額案件、書類運搬受取、日給5万円から」などとSNSで募集されていた闇バイトに応募して集まったとみられることがわかっています。

しかし捜査関係者によりますと、これまでの供述などから、いずれの容疑者も報酬を受け取っていないままとみられるということです。

練馬区の事件で逮捕された実行役の1人は、現場近くで取り押さえられた際「自分の家族が危ない」などと話していたということで、警視庁は報酬欲しさにバイトに応募した容疑者らが自分や家族の情報を指示役に把握されたうえ、リスクの高い役割を担わされていたとみて詳しい経緯を調べています。

闇バイト 幅広い世代に広がる
警察庁が去年1月から7月までに特殊詐欺の現金の受け取りや引き出し役、運搬役として全国の警察が検挙した容疑者1079人について、詐欺に加わった経緯を調査したところ、SNSを通じて「闇バイト」に応募していた容疑者が506人と、全体の47%を占めていました。

506人の年齢別の内訳は
▽10代が60人
▽20代が271人
▽30代が106人
▽40代が41人
▽50代以上が28人で
闇バイトが若者だけでなく、幅広い世代に広がっていることがわかります。


“闇バイト応募者は「捨て駒」” 警察庁が実態『事例集』に
警察庁は闇バイトに応募した若者が指示役から、いわば「捨て駒」として利用され、逮捕されるまでの実態を『事例集』にまとめて発表しています。

多くの闇バイトで、入り口となっているのがSNSで
▽「お金に困っているという書き込みをしたら、指示役から大金を稼げる仕事があるとメッセージが届いた」とか
▽「副業募集のアカウントを作ったら、海外の荷物の受け取りに関する仕事があるというメッセージが届いた」などといったケースが紹介されています。

闇バイトに応募すると、秘匿性の高い通信アプリをインストールするよう指示され、その後「アルバイトをするための、登録のために必要だ」などと個人情報を送るよう求められるといいます。

保険証や住民票、顔写真に加え、家族構成や勤務先、交際相手の情報などを、ことば巧みに聞き出してくるとしています。

個人情報を送信するとバイトの詳細が伝えられますが、犯罪だと気付いてやめようとしても送ってしまった情報をもとに脅されます。

▽「自宅に押しかけて、まず母親から狙うと脅された」とか
▽「やめたいと言ったら、家族全員殺すなどと脅迫された」といった証言が紹介されています。

指示役は「報酬はあとでまとめて払う」などと説明しますが、結局、報酬が支払われることがないまま逮捕されるケースが多いとして、警察庁は「犯行グループは、約束の報酬を元から支払うつもりはなく、都合よく利用したあとで、簡単に『捨て駒』として切り捨てる。『闇バイト』は、単なるアルバイトではなく犯罪で、たった一度でも手を染めれば検挙される」として、絶対に加担しないよう呼びかけています。

神奈川県内の2つの強盗事件は同一の指示役か
首都圏で相次いでいる「闇バイト」を実行役にした強盗事件のうち、神奈川県内で起きた2つの事件は指示役が同一とみられることが、捜査関係者への取材で分かりました。

実行役に指示を出していた通信アプリのアカウント名が一部で一致したほか、埼玉県で起きた事件でも使われていたということで、警察は関連を調べることにしています。

東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県ではことし8月以降「闇バイト」を実行役にした強盗事件が少なくともあわせて7件起きています。

このうち、ことし8月と9月に神奈川県の厚木市と鎌倉市で相次いで起きた質店を狙った強盗事件では、一部の実行役について通信アプリでやり取りをした指示役のアカウント名が一致していたことが捜査関係者への取材で分かりました。

また、このアカウント名は埼玉県内で起きた強盗事件の一部でも指示役が使っていたことが確認されているということです。

警察は引き続き、各地の事件との関連について捜査を進めることにしています。

新潟で容疑者の身柄確保の様子ドライブレコーダーに
10月1日に、埼玉県所沢市であった強盗傷害事件で全国に指名手配され、10月7日に逮捕された住所・職業不詳の森田梨公哉容疑者(24)が、新潟県柏崎市内で警察に身柄を確保された当時の現場の様子が、近くを通りかかった車のドライブレコーダーに映っていました。

ドライブレコーダーには道路沿いにパトカーや捜査車両が並び、警察官10人ほどが慌ただしそうにしている様子が映っています。

身柄を確保した容疑者に事情を聴いていたとみられます。

捜査関係者によりますと、10月7日新潟市の高齢の女性が被害に遭う特殊詐欺事件があり、市内の駅に現れた現金の受け取り役の「受け子」が、女性から現金を受け取ったあと、タクシーに乗ってその場を離れたということです。

通報を受けた新潟県警がタクシーの行方を捜査した結果、新潟県柏崎市内で見つけ、乗っていた人物を確認したところ、指名手配中の森田容疑者だと名乗ったことなどから身柄を確保していました。
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