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トランプ:知事を「無能」呼ばわり:ロスに知事の要請なしで州兵派遣

2025-06-10 08:31:49 | 政治経済問題
8日、米ロサンゼルスで、路上の車を破壊するデモ参加者=ロイター Ⓒ読売新聞



ロスに知事の要請なしで州兵派遣、60年ぶり異例事態…トランプ氏は知事を「無能」呼ばわり 読売新聞 2025/06/09 22:26

【ワシントン=阿部真司、ロサンゼルス=後藤香代】トランプ米大統領がカリフォルニア州ロサンゼルスに州兵を派遣したのは、自身の指揮下でデモ隊を排除し、リーダーシップをアピールする狙いがあるとみられる。州知事の要請なき州兵派遣という60年ぶりの異例の事態に、民主党のギャビン・ニューサム州知事は政権を提訴すると表明するなど猛反発している。

 トランプ氏は8日、記者団に「我が国と国民に危険が及ぶと判断した場合、法と秩序の維持に向け強力な措置をとる」と州兵派遣を正当化し、SNSではニューサム氏を「無能」呼ばわりした。

 連邦法では、連邦政府に対する反乱があった場合などに、大統領が州兵を招集できると定めているが、命令は各州の知事を通して発令されるとの規定がある。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、大統領が知事の要請を受けずに州兵を動員したのは、公民権運動のデモ参加者を守るため、アラバマ州に部隊が派遣された1965年以来だ。

8日、米ロサンゼルスで、不法移民摘発への抗議デモ中にメキシコの国旗を振る人=ロイター
 トランプ氏は第1次政権時の2020年にも、警官による黒人男性暴行死事件の抗議デモに軍投入を検討したが、軍幹部の反対で見送った経緯がある。国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官は8日、米CBSの番組で「20年の出来事を繰り返させない」と述べた。

 今回の抗議デモが広がるきっかけとなった政権の不法移民対策は、他の政策と比べて高い評価を得ている。CBSが8日に発表した世論調査で、不法移民対策の強化を支持した人は54%に上り、不支持の46%を上回った。トランプ氏は州兵派遣についても国民の支持を得られると考えたようだ。

 一方、ニューサム氏が事態収拾のためにロサンゼルス入りした8日午後、地元警察は非殺傷兵器を使ったデモ隊排除に乗りだし、参加者を次々と逮捕した。ニューサム氏はその後、SNSで「地元警察は(州兵の)支援を必要としていない」と強調し、米MSNBCのインタビューでは「大統領による州兵の指揮権掌握は違法だ」として法廷闘争に持ち込む考えを表明した。

 米国民の注目度が高い不法移民対策を巡り、将来の大統領候補と目されるニューサム氏との緊張が高まる状況は、トランプ氏を利するとの見方もある。ニューヨーク・タイムズは、トランプ氏には、デモ拡大を招いたとしてニューサム氏の不手際を強調し、民主党の支持基盤を切り崩す狙いがあるとの見方を示した。



米LA 移民摘発めぐる抗議デモ 警察「暴力的になっている」 NHK 2025年6月9日 18時51分

アメリカ西部ロサンゼルスでトランプ政権の移民政策に抗議するデモの一部が暴徒化したことを受けて8日、警察が記者会見し「暴力的になっている」として、状況が悪化しているという見方を示しました。
現地では緊迫した状況が続いています。

ロサンゼルスでは、今月6日に、連邦政府の移民税関捜査局が、滞在資格のない移民の一斉摘発を行ったことをきっかけに抗議デモが起き、一部が暴徒化しました。

8日も、中心部では1000人を超える人たちが集まり、抗議の声を上げる一方で、路上では、自動運転タクシー数台が火をつけられて炎上しました。

こうした事態を受けて、ロサンゼルス市警の幹部が8日、記者会見し「事態はますます悪化し、暴力的になっている。警察官に向けて、人を殺せるほどの花火をうち込む者もいた」と述べ、状況が悪化しているという見方を示し、現地では緊迫した状況が続いています。

ただ、警察は「多くの抗議活動は平和的に行われた」として、暴徒化しているのは、一部だとの認識も示しました。

こうした中、アメリカ本土の防衛を担当する北方軍は8日、州兵をロサンゼルス市とその近郊のパラマウントとコンプトンに配置したと発表しました。

また、事態の悪化に備えて、海兵隊500人を派遣する準備を進めているとも発表しています。

抗議デモの現場は
デモ3日目となる8日午後には、1000人を超える人たちが、ロサンゼルス中心部にある連邦政府機関の建物周辺に集まって、トランプ政権の移民政策に抗議の声を上げました。

建物は、逮捕された移民たちが拘束されているとされる場所です。

参加者は現場に派遣された治安部隊と対じし「移民当局はロサンゼルスから出ていけ」とか「恥を知れ」と大声を上げていました。

参加者の多くはヒスパニック系ですが、幅広い層が参加していて家族や友人と一緒に抗議している姿も多く見られました。

現場では、治安部隊による催涙ガスを警戒して無料でマスクを配ったり、水を配ったりしている人もいました。

治安部隊は、時折、音で相手を威嚇する警告弾を撃つなどして、現場は一時騒然となる状況もありました。

また、上空では警察のヘリコプターが旋回し、デモを違法な集会と認定したとして1分以内に現場を離れるようマイクを使って警告していました。

警告を聞いて去る人もいる一方で、新たにデモに参加する人も次々に訪れていました。

トランプ大統領「知事と市長は謝罪すべき」
トランプ大統領は8日夜、自身のSNSに「ニューサム知事とバス市長はロサンゼルスの市民に対して実にひどい仕事をしてきたことを謝罪するべきだ」などと投稿し改めて2人を批判しました。

また、抗議デモの参加者について「トラブルメーカーであり、反逆者だ」と主張し、連邦政府が仲介することで混乱を終わらせると強調しました。

これに対して、カリフォルニア州のニューサム知事は、州兵の派遣は違法で事態を悪化させていると批判していて、8日、SNSでトランプ大統領を訴える方針を明らかにしました。

民主党のホープとも目されてきたニューサム知事とトランプ大統領は、これまでも移民や気候変動、それに山火事などをめぐって批判の応酬をしていて、トランプ大統領は、たびたびニューサム知事をニュー・スカム=新しいクズと呼んで罵ってきました。

トランプ大統領 “あらゆる措置を講じるよう指示”
アメリカ西部ロサンゼルスで移民の摘発をめぐる抗議デモの一部が暴徒化したことについてトランプ大統領は8日、記者団に対し「暴徒化している人々がいる。わたしたちの国でこのようなことが起こるのを許すことはしない」と述べました。

また自身のSNSに「かつては偉大だったアメリカの都市、ロサンゼルスは不法移民や犯罪者たちに侵略され、占領されている。暴力的な反乱者たちが連邦政府の捜査官たちを襲い強制送還の作戦を阻止しようとしている。しかし、このような無法な暴動はわたしたちの決意を強固にするだけだ」と投稿しました。

そのうえでノーム国土安全保障長官やヘグセス国防長官などに対し、必要なあらゆる措置を講じるよう指示していると明らかにしました。

国防長官「暴力続く場合 海兵隊も動員」
アメリカのヘグセス国防長官は7日、自身のSNSで、州兵に加えて連邦軍を派遣する可能性に言及しました。

この中でヘグセス国防長官は「連邦当局や施設に対する暴力と破壊行為は容認できない。暴力が続く場合、海兵隊も動員されるだろう。彼らは厳戒態勢だ」と投稿し、カリフォルニア州の海兵隊基地、キャンプ・ペンドルトンから海兵隊を派遣する可能性に言及しました。

これについて、トランプ大統領は8日、記者団から海兵隊を派遣する基準を問われたのに対し「国や国民に危険がおよぶとみられたら、法と秩序の観点から極めて強い措置をとるだろう」と述べました。

州兵を3か所に配置 アメリカ本土防衛担当の北方軍
アメリカ西部ロサンゼルスで抗議デモが続くなか、アメリカ本土の防衛を担当する北方軍は8日、州兵をロサンゼルス市とその近郊のパラマウントとコンプトンに配置したと発表しました。

このうち、ロサンゼルス市のダウンタウンでは自動運転タクシーが道路の真ん中で火をつけられて炎上するなど激しい衝突が続いています。

ここは日本人観光客にも人気なリトルトーキョーからすぐ近くの場所で、また、ドジャースタジアムから車で10分ほどの距離にあります。

また、北方軍は、事態の悪化に備えて、海兵隊500人が派遣の準備を進めているとも発表しています。

“州の要請なしに大統領が州に州兵を派遣するのは1965年以来”
大統領の指示による州兵のロサンゼルスへの派遣について大統領の権限について詳しい、ニューヨーク大学ブレナン司法センターのエリザベス・ゴイティン氏は「州の要請なしに大統領が州に州兵を派遣するのは1965年以来のことだ。軍事組織を国内に向けて使えば圧政の道具となる。だからこそ国内への派遣は最終手段であるべきなのだ」と指摘しています。

アメリカの州兵は通常は州知事に動員の権限がありますが、緊急時には大統領の指示のもとで動員することができるとする連邦法の規定があります。

具体的には、大統領が州兵を動員できる条件をアメリカが外国から侵略されたか、侵略されるおそれがある場合、連邦政府に対する反乱や、反乱のおそれがある場合、そして通常の軍の要員では法の執行が困難な場合と定めています。

トランプ大統領が7日に署名した文書では「抗議や暴力行為が法の執行を直接阻む場合、合衆国政府の権威に対する反乱のひとつの形態となる」とされていて、今回のトランプ大統領の指示は「反乱」あるいは「反乱のおそれ」を法的な根拠にした可能性があります。

アメリカの「州兵」とは
アメリカには大きく分けて「連邦軍」と「州兵」という2つの軍事組織があります。

このうち「州兵」はアメリカがイギリスの植民地だった17世紀に志願者で作られた民兵組織に由来しているとされています。

州内で起きた自然災害や暴動の鎮圧などに対応し、平時は州知事が指揮権限を持っていますが、大統領が必要だと判断した場合には大統領も権限を行使し招集できます。

連邦軍、いわゆる「アメリカ軍」を支える予備的な役割も担っていて、2001年の同時多発テロ事件の後、連邦政府が進めたテロとの戦いでは、大勢の州兵がアフガニスタンやイラク戦争に派遣されました。

州知事と大統領の二重の指揮下で地域社会と国の両方に奉仕するアメリカ独特の組織です。

職業軍人からなる連邦軍とは異なり、州兵はふだんは自分の仕事に就いていたり学校に通ったりしている人がほとんどで月に1回、週末に行われる訓練と年に1回、夏に行われる2週間の訓練に参加することが求められています。

林官房長官「邦人の安全確保に万全期していく」
林官房長官は9日午前の記者会見で「現地に多くの在留邦人もいることから、大きな関心を持って事態の推移を注視している。随時、領事メールを出して抗議活動が行われている場所に近づかないよう注意喚起を行っており、現時点までに邦人に被害が及んでいるとの情報には接していない。日本政府として情報収集を続けるとともに在留邦人の安全確保に引き続き万全を期していく」と述べました。

アメリカンドリームが悪夢に 揺れる移民大国で何が?【WEB特集】
移民大国アメリカでいま何が起きているのか。その現場を追った特集記事です。こちらもぜひお読みください。
サンフランシスコでも抗議デモ
アメリカ西部ロサンゼルスで、トランプ政権の移民政策に抗議するデモが続く中、8日、同じカリフォルニア州のサンフランシスコでも抗議デモが行われ、地元の警察はSNSを通じ参加者の一部が建物やパトカーを壊すなどしたほか、警察官3人がけがをしたと発表しました。

警察は「およそ60人を拘束した」と明らかにしています。

AP通信などは、ロサンゼルスでのデモをきっかけにサンフランシスコでも抗議が行われたと伝えています。
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