ガザ地区中部の学校に空爆30人死亡 100人以上けが:
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ゴラン高原に攻撃 子どもら10人死亡 ヒズボラ「無関係」と声明 https://t.co/q5y4LqyctH #gooblog
【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月28日) NHK 2024年7月28日 21時40分
イスラエルが占領するゴラン高原への攻撃で、子どもら12人が死亡したことを受け、イスラエル軍はイスラム教シーア派組織ヒズボラによる攻撃だとして隣国レバノンにある複数のヒズボラの拠点を攻撃したと発表しました。
ヒズボラは関与を否定していますが、これまでも双方の間で攻撃の応酬が続いていて、事態のさらなる悪化が懸念されます。
※中東情勢に関する日本時間7月28日の動きを随時更新してお伝えします。
イスラエル軍 レバノン南部など複数のヒズボラ拠点を空爆
イスラエルが占領するゴラン高原にあるサッカー場が27日、攻撃を受け、イスラエル軍は子どもら12人が死亡、20人以上がけがをしたと発表し、レバノンに拠点を置くヒズボラによる攻撃だとしています。
ネタニヤフ首相は「ヒズボラは重い代償を払うことになる」としていて、イスラエル軍は28日、レバノン南部などにある複数のヒズボラの拠点に空爆を行ったと発表しました。
ヒズボラは声明を発表し「この件には全く無関係であり、虚偽の主張を断固として否定する」としていますが、双方の間ではこれまでも攻撃の応酬が続いていて、事態のさらなる悪化が懸念されます。
一方、イスラエル軍はガザ地区でイスラム組織ハマスへの攻勢を強め、南部ハンユニスでは28日にかけても、イスラエル軍による攻撃が続き、地元メディアは複数の遺体が病院に運び込まれたなどと伝えていて、住民の犠牲が増え続けています。
ゴラン高原に攻撃 子どもら10人死亡 ヒズボラ「無関係」と声明
イスラエル軍の報道官は27日、イスラエルが占領するゴラン高原に、ヒズボラがロケット弾による攻撃を行い、サッカーをしていた子どもら10人が死亡したほか、20人以上がけがをしたなどと発表しました。
イスラエル軍は、ヒズボラへの対応を準備しているとしています。
また、イスラエル首相府によりますと、ネタニヤフ首相は27日、「この殺人攻撃を見過ごさず、ヒズボラは重い代償を払うことになる」と明言したということです。
一方、ヒズボラは「この件には全く無関係であり、虚偽の主張を断固として否定する」とする声明を発表しました。
イスラエル軍はガザ地区でイスラム組織ハマスとの戦闘を続ける一方、ハマスに連帯を示すヒズボラとの間でも攻撃の応酬を続けていて、緊張が一層高まっています。
アメリカ NSC「この恐ろしい攻撃を非難する」
ゴラン高原への攻撃についてアメリカ・ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議は27日「この恐ろしい攻撃を非難する。イスラエルは、安全保障に対する深刻な脅威に直面しており、アメリカはこうした恐ろしい攻撃を終わらせる取り組みを続けていく」とする声明を発表しました。
その上で「イスラエルの安全保障へのわれわれの支援は、レバノンのヒズボラを含め、イランが支援するすべてのテロ組織に対して鉄壁であり、揺るぎない」としています。
ガザ地区中部の学校に空爆 “30人死亡 100人以上けが”
ハマスへの攻勢を強めるイスラエル軍は27日、ガザ地区中部にある学校を攻撃したと発表しました。
敷地内にハマスの拠点があり戦闘員が潜んでいたとしていて、住民の被害を軽減するための数々の対応を取った上での攻撃だったなどと主張しています。
一方、地元当局は学校の敷地内にある野外病院が空爆されたとしていて、イスラエル軍が新たな虐殺を行ったなどと激しく非難しています。
現地の保健当局は、この攻撃で30人が死亡、100人以上がけがをしたとしています。
また、イスラエル軍が一部の地域に対して、新たに退避を通告した南部のハンユニスでもイスラエル軍による攻撃で23人が死亡したとしています。
NHKガザ事務所がハンユニスにある病院で撮影した映像には、けがをした人たちが次々と運び込まれてくる様子が記録されています。
病院を訪れた男性は「住民が買い物をしていたところ空爆が起きた」などと話していました。
地元の保健当局は、これまでに3万9258人が死亡したと発表し、住民の犠牲が増え続ける事態に非難の声がさらに高まりそうです。
ユネスコ ガザ地区遺跡を世界遺産に登録 「危機遺産」にも指定
インドの首都ニューデリーで開かれている、ユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会は26日、パレスチナのガザ地区にある4世紀ごろの修道院の遺跡「テル・ウム・アメル」を新たに世界遺産に登録することを決めました。
この遺跡は、中東で最も古いキリスト教の修道院の1つとされる「聖ヒラリオン修道院」を中心に教会や浴場の跡地などで構成されていて、アジアとアフリカを結ぶ交易ルートの要衝に位置していたと評価されています。
ただ、イスラエルとハマスの戦闘によって危機にさらされているとして、世界遺産委員会は、「危機遺産」にも指定することを決めました。
ユネスコは、「危機遺産」に指定することで、国際社会から保全のための技術的、財政的な支援が受けやすくなるとしています。
パレスチナのユネスコ代表部の大使は、地元メディアの取材に対して「世界遺産委員会の決定は、ガザ地区の人々への希望のメッセージとなる」と話しています。