
ローレンス・ウォン首相
シンガポール総選挙 与党勝利 事実上の一党支配体制続くことに NHK 2025年5月4日 6時49分
シンガポールで3日に総選挙が行われ、建国以来、事実上の一党支配を続けてきた与党が議席の9割近くを獲得し、ローレンス・ウォン首相が政権を維持することになりました。
シンガポールでは3日に総選挙の投票が行われ、開票の結果、97議席のうち9割近くにあたる87議席をウォン首相が率いる与党「人民行動党」が獲得しました。
公式発表をもとに現地メディアが伝えたところによりますと、与党の得票率は65.6%で、前回と比べて4ポイント以上高くなりました。
去年就任してから初めての総選挙となったウォン首相は、結果を受けて演説し「皆さんのためにより一層努力することで信頼に応えたい」と述べました。
今回の選挙で与党は、21歳以上の国民を対象に商品券を支給するなど物価高対策をアピールしたほか、アメリカ トランプ政権の関税政策や米中の貿易摩擦の影響が懸念される中では安定した政権が必要だと訴えてきました。
シンガポールでは与党の勝利により、建国以来60年間続く事実上の一党支配体制が続くことになります。