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ボンネットまで水につかったら絶対にエンジンかけないで

2024-09-04 13:53:23 | 災害情報
台風・大雨で車が水浸しに どうすれば? NHK 2024年9月3日 19時14分

日本列島に記録的な大雨をもたらした台風10号の影響で、駐車場に停まっていた車や走行中の車が水につかってしまう事態が相次ぎました。

万一の際に注意すべきことや「やってはいけないこと」、事前にできる車を浸水させないための対策をまとめました。

神奈川 平塚 駐車場の車20台ほどが水につかる被害
神奈川県平塚市の川のすぐ近くにある駐車場では、8月30日、20台ほどの乗用車がドアの半分あたりまで水につかっていました。

近くに住む人によりますと、この日、午前5時ごろ、駐車場に異常はありませんでしたが、およそ2時間後の午前7時ごろには、茶色く濁った水が一面に広がり駐車場とすぐ脇を流れる川との境がわからなくなって車が水につかっていたということです。

冠水から4日後となる9月3日午後、被害に遭った軽乗用車1台がレッカー車で販売会社へと運ばれていきました。

この車を所有する71歳の男性によりますと、車の床より上まで泥水につかってエンジンがかからなくなり、廃車にすることを決めたということです。

男性は、「台風がまだ近づいておらず、川幅を広げる工事も行われたばかりだったため、ここまで水が来るとは思わなかった。11年乗った車で愛着もあり悲しいです。持病もあり、車が生活や通勤に欠かせないので買い直さなければいけない」と話していました。

購入してわずか3か月で…
この駐車場に車をとめていた三上凌太さんは、スポーツカーを購入してわずか3か月で被害に遭いました。

8月30日の朝、雨が激しく降っていて午前7時ごろには周りが冠水し、午後3時ごろになって駐車場に車を見に行くと、水は引いたあとでしたが、車内のシートが泥だらけになり故障して窓はすべて開いた状態だったということです。

その後、すぐに保険会社に連絡してレッカー車を手配しましたが、水害ですぐには来てもらえず翌日の31日午後3時ごろ、車を修理業者まで運んでもらったということです。

車は、エンジンルームまで泥が入っていて、業者からは、水没で修理ができないため廃車にするしかないと言われたということです。

三上さんの場合、車両保険で最大で200万円まで補償されるということで保険会社との交渉を進めているといいます。

一方、ふだん同じ駐車場に車をとめていた家族は、以前にも浸水被害にあったことから前日の夜に車を近くの高台にある駐車場に避難させていて、無事だったということです。

三上さんは「エンジンルームを見て『終わったな』と思いました。これからは大雨警報などが出ていたらすぐに高台に車を移動させるなどしたい」と話しています。

浸水した車の修理依頼や問い合わせ 相次ぐ
車が浸水する被害が相次いだ神奈川県平塚市内の自動車整備工場や販売店には、水につかった車の修理の依頼や問い合わせの電話が相次いでいるということです。

このうち、市内にある整備工場では、これまで浸水した車の修理に関する問い合わせは数年に1度程度でしたが、台風10号の影響で大雨となった翌日の8月31日には、水につかった車の修理に関する問い合わせが6件あったということです。

問い合わせは、駐車場に車を止めていたところ急に水位が上がってきたとか、冠水したアンダーパスに突っ込んでしまったなどという内容で、中には、泥水が車内やエンジンルームにまで入り込んだ車もあったということです。

修理費用 保険でまかなえる?
日本損害保険協会によりますと、台風などによって車が水没した場合、所有者が任意で加入する多くの「車両保険」で被害の程度に応じて補償されるということです。

ただ、契約の内容によっては補償に含まれないおそれがあるため、事前に保険会社に確認するよう呼びかけています。

浸水リスク 指摘されていた地域も
NHKのこれまでの取材で、少なくとも九州から関東の6つの県で車が水につかったり冠水した道路を走行したりした事例があり、その現場は自治体のハザードマップで浸水のリスクが指摘されていた地域だったことがわかりました。

気象庁によりますと、台風10号は、日本列島をゆっくりとした速度で進み、九州から関東に大雨をもたらし、一部の地域では総雨量が900ミリを超える記録的な大雨となりました。

各地で浸水の被害が発生し、NHKの取材では、少なくとも大分県、香川県、三重県、岐阜県、静岡県、神奈川県のあわせて6県で、車が水につかったり、冠水している道路を走行したりしていた事例がありました。

このうち、神奈川県平塚市では8月30日、川のすぐ近くにある住宅街の駐車場が浸水し、20台ほどの乗用車がドアの半分あたりまで水につかっていました。

また、三重県松阪市では8月29日、国道で道路が冠水し、多くの車が大きな水しぶきを上げながら走行していました。


災害情報マップは緊急災害時のみ公開しています
これらの場所をNHKが確認した被害情報や映像を地図に載せた「災害情報マップ」を使って、自治体のハザードマップで浸水のリスクが指摘されている範囲と重ね合わせると、すべての地域で川の近くや周囲より低い土地などの浸水リスクが指摘されていたことがわかりました。

NHK全国ハザードマップ
水につかった車 エンジンをかけてよい?【専門家に聞く】
浸水を防ぐための対策や、水につかってしまった車はすぐにエンジンをかけてよいのかなど、JAF=日本自動車連盟東京支部の認定セーフティアドバイザー・由水雅也さんに聞きました。

“車が浸水したらエンジンは基本かけない”
Q.全国各地で車が水につかる被害が多発しています。そもそも水につかった車はすぐに動かして大丈夫なのでしょうか。

A.災害の直後に車を使いたい気持ちはあると思うんですけれども、車が水につかった場合、そのままエンジンをかけるとバッテリーが漏電して車両火災が発生するおそれがあります。

大前提として、いきなりエンジンキーを回したりエンジンのボタンを押したりしないように注意してください。

“水につかったら漏電対策難しければ相談を”
Q.車が水につかった場合は、どのように対応すればよいのでしょうか。

A.作業を自分で行うのが難しい場合は、JAFなどにご相談ください。

自分で対応できる人は、取り扱い説明書を確認したうえで車のボンネットを開いてエンジンルームに水が入り込んでいたら、火災を防ぐためにバッテリーのマイナス側のターミナル(配線)を外してください。

その後も、バッテリーとターミナルが接触しないように絶縁の処置をしてください。

車を修理するのか、廃車にするのかについては、自動車販売店に連絡し相談をしてください。

“ボンネットまで水につかったら絶対にエンジンかけないで”
Q.具体的に車がどの程度水につかったらエンジンをかけないようにすればいいでしょうか。

A.少なくともボンネットのあたりまで水につかってしまった場合は絶対にエンジンをかけないようにしてください。

それより下の場合もエンジンルームの中を見て水につかっていないかを確認するなどして、安全を考慮して車を動かさないようにしてもらいたいと思います。

さらに、ハイブリッド車やEV=電気自動車の場合は、高電圧の電気系統も使われていて車両火災に加えて感電するリスクもあるため、むやみに触らずにJAFや自動車販売店にご相談ください。

“駐車場所もハザードマップで確認を”
Q.今後も台風が発生したり、大雨が降ったりするおそれがあります。車の浸水を防ぐための対策について教えてください。

A.特に駐車車両では自治体が作成しているハザードマップを確認して使用している駐車場が浸水のリスクがあるかどうか、事前に確かめておくことが重要です。

その上で、必要に応じて、車をリスクのある場所からあらかじめ避難させておくといいと思います。

また、自宅以外の出先などで車を止めることもあると思いますが、そうした場合も駐車場が低地にないかどうかを確認して、リスクを極力避けるようにしていただきたいです。

加えて、やむをえず大雨に遭遇したときは川沿いや海岸沿い、高架下や立体交差のアンダーパスなど、周囲より低い場所には絶対に侵入しないようにして、う回のルートを検討するようにしてください。

目の前の道路が冠水していても運転席からは水位の高さがわかりづらいケースがあり、「走れるだろう」と侵入して車が動かなくなることもあるので低地はなるべく避けるように意識していただきたいと思います。

浸水被害を防ぐ 車を守る特殊なシート
車の浸水被害を防ごうと、静岡市の住宅メーカーが新たに開発したのが、車をすっぽりとくるんで水没から守る特殊なシートです。

縦5メートル50センチ、横2メートル20センチのポリエチレン製の特殊なシートで、8月から乗用車用のシートの販売が始まりました。

地面に敷いたシートに車を乗せて下の部分を覆ったあと上から別のシートカバーをかぶせて水が車内に入り込むことを防ぐ仕組みで、1人でおよそ5分ほどで設置できます。


静岡市清水区では2022年9月、台風15号の影響で6万戸を超える大規模な断水が発生し復旧までおよそ2週間かかり、メーカーによりますと、多くの自動車が浸水の被害に遭い、物資や水を調達するための移動が制限された人もいたため、車を守るシートを開発したということです。

水位が上がると車が水に浮くため、バンドで固定して漂流や他の車への衝突を防ぐ部品も用意しているということです。


シートを開発した小野田産業は、「高台に車を避難させるのが難しいときは、このシートを活用してもらい、少しでも被害が減ることにつながってほしい」としていて今後は、救急車やトラックなど向けのシートの開発を進めるということです。

水につかった車のその後は?
さいたま市に本社のある水につかった車や事故車などを専門に買い取っている業者によりますと、台風や豪雨などで水につかった車は保険会社やディーラー、個人などから業者が買い取って流通させているということです。

修理が可能な被害にとどまっている場合は、清掃したあと故障箇所を明らかにした上でオークションで販売しますが、エンジンが壊れるなど修理ができない場合は、解体業者に販売しそこで部品などにされるということです。

また、業者によりますと、過去の台風でも水につかった車の買い取りが相次いでいて、2019年10月の東日本台風ではおよそ1万台、2023年の台風2号などの影響で6月から9月までにおよそ6000台の被災車両を買い取ったということです。

以前は8月から9月頃に集中していた依頼がここ数年は6月から10月頃までと、依頼が多い期間が延びているということです。

新潟 三条(2004年7月撮影)
この業者は、2004年7月に新潟県と福島県で発生した豪雨で多くの車が被害を受けたことから水につかった車の買い取りにも力を入れるようになったということですが、近年は短時間で局地的に降る豪雨などでの被害の問い合わせが増えているということです。
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