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イスラエル軍 ナスララ殺害後も空爆続ける → ネタニヤフ「任務は完了していない」:ヒズボラ本部に80発以上の爆弾投下

2024-09-30 01:57:17 | イスラエルVSハマス
イスラエル軍 ナスララ師殺害後も空爆続ける 今後の対応が焦点 NHK 2024年9月29日 19時51分

イスラエル軍は、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者を殺害したあと、29日も空爆を続けています。レバノンとの国境がある北部での軍事活動の拡大について協議を行ったとしていて、軍の幹部が地上作戦の可能性にも言及する中、今後の対応が焦点になっています。

イスラエル軍は27日の空爆でヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したあともレバノン各地で空爆を続け、29日はロケット弾の発射台など数十の標的を攻撃したと発表しました。

これに対して、ヒズボラも29日にかけてイスラエル北部にロケット弾による攻撃をたびたび行ったとしていて、攻撃の応酬が続いています。

一方、イエメンの反政府勢力フーシ派が「ガザ地区とレバノンの防衛のため」などとして弾道ミサイルをイスラエル最大の商業都市テルアビブの空港に向けて発射したと発表し、軍はこれをイスラエル領外で迎撃したとしています。

こうした中、イスラエル国防省は28日、ガラント国防相が軍の幹部と会議を開き、レバノンとの国境がある北部でのヒズボラに対する軍事活動の拡大について協議したことを明らかにしました。

イスラエル軍の幹部がレバノンでの地上作戦の可能性に言及する中、今後、どのような対応をとるかが焦点になっています。

米CNN「イスラエル 限定的な地上作戦行う可能性」
アメリカのCNNテレビは複数の政府高官の話として、イスラエルが軍の部隊を北部の国境地帯に移動させていることから、レバノンへの限定的な地上作戦を行う可能性があるとアメリカ政府が見ていると伝えました。

一方で、政府高官は地上作戦を行うかどうか、イスラエルはまだ決定していないとみられると強調したとしています。

こうしたなか、アメリカのオースティン国防長官は、ナスララ師を狙った攻撃があった27日以降、少なくとも3回、イスラエルのガラント国防相と電話で会談し、レバノン情勢について意見を交わしています。

国防総省の発表によりますと、オースティン長官はイスラエルの自衛権を支持する立場を繰り返し示したということです。

ただ、ABCテレビによりますと、アメリカ側がイスラエルからナスララ師を狙った攻撃について知らされたのは攻撃が行われる数分前で、殺害後の報復に備えるための十分な通知がなかったことを政府高官は喜ばしく思っていないと伝えました。

オースティン国防長官は、27日、CNNテレビのインタビューで、「レバノンのヒズボラとイスラエルの間で全面的な戦争になれば、両国に壊滅的な結果をもたらす」と述べてガザ地区よりも多くの犠牲者が出るおそれがあると警告しており、電話会談でも、イスラエルにこうした懸念を伝えた可能性があります。

米戦争研究所「ヒズボラ本部に80発以上の爆弾投下」
イスラエル軍がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害した27日の空爆について、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は複数のイスラエルの当局者の話としてナスララ師がいたヒズボラの本部に80発以上の爆弾が投下されたと指摘しています。

また、戦争研究所はイスラエル軍による継続した空爆によって、数日の間に、多くの司令官も殺害され、通信機器の連続爆発に伴うヒズボラ内部の混乱に追い打ちをかけたとしています。

そのうえで、ヒズボラの戦略および軍事作戦上の指導力をひどく混乱させている可能性があると分析しています。

イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」とは
イスラム教シーア派組織ヒズボラは、1982年、レバノンに侵攻したイスラエルに抵抗する民兵組織として発足しました。

中東で初めて、組織的に取り入れたとされる自爆攻撃によって、イスラエル軍に大きな打撃を与えたほか、レバノンに駐留していたアメリカ軍も撤退に追い込み、イスラエルとアメリカはヒズボラを「テロ組織」に指定しています。

軍事部門はイランの軍事精鋭部隊、革命防衛隊の訓練を受け、短距離弾道ミサイルやロケット弾、無人機を保有しているとされ、戦力はレバノンの正規軍を上回るとも言われています。

パレスチナのイスラム組織ハマスなどとともに、イランが主導する中東各地の武装組織のネットワーク「抵抗の枢軸」を構成していて、去年10月に始まったイスラエルとハマスの戦闘をめぐっては、ハマスに連帯してイスラエル軍に対する攻撃を続けています。

また、ヒズボラは、軍事部門の活動とは別に、レバノン南部などシーア派の住民が多く住む地域では、学校や病院を運営したり弱者の救済を行ったりするなど社会福祉活動にも力を入れ、草の根の支持を広げてきました。

1992年からは国民議会に議員を輩出するなど、合法政党としての政治活動にも乗り出し、2018年にはヒズボラの陣営は議会の過半数の議席を獲得しました。

おととしの議会選挙ではヒズボラの陣営は過半数を割りましたが、その後も国政に影響力を持ち続けていて、イスラエルからレバノンを防衛しているとして、国内のシーア派住民の多くから支持されています。

ヒズボラの軍事力は
イスラエル国家安全保障研究所がおととしまとめた報告書によりますと、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは5万人から10万人の戦闘員を抱えていると推定されています。

射程が300キロあり、テルアビブなどイスラエルの主要都市を攻撃できる短距離弾道ミサイルをはじめ、保有するミサイルやロケット弾は15万発に上ると指摘されています。

また、攻撃や偵察用に最大400キロの飛行が可能な無人機も保有しているということです。

ヒズボラの戦力はレバノンの正規軍をしのぐと言われていて、2006年、ヒズボラがイスラエル兵を拉致したことをきっかけにイスラエルとの間で1か月余りにわたる大規模な戦闘を繰り広げ、レバノン側でおよそ1200人、イスラエル側でおよそ160人が死亡したとされています。

また、隣国シリアでも、ヒズボラはアサド政権を支援して内戦に介入することで足場を築き、イギリスのシンクタンク、国際戦略研究所が発行する「ミリタリー・バランス」はシリアでは7000人から8000人のヒズボラの戦闘員が活動すると指摘しています。

こうしてヒズボラは、イスラエルに対し、北東のシリアからもにらみをきかせる存在となっています。

2006年7月に大規模な戦闘
2006年7月には、イスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル側に越境し、兵士を拉致したのをきっかけに双方の間で大規模な戦闘に発展しました。

イスラエル軍は空爆に加え、地上部隊をレバノン南部に侵攻させ、国境近くの村を制圧するなど地上作戦を展開しました。

一方、ヒズボラはゲリラ戦を展開するとともに、イスラエル領内にロケット弾を撃ち込むなどして徹底抗戦し、双方の被害が拡大しました。

戦闘は1か月余りにわたって続き、レバノン側で多くの民間人を含むおよそ1200人が死亡し、イスラエル側で兵士を中心におよそ160人が死亡しました。

国連安全保障理事会の決議に基づいて戦闘は停止され、その際、ヒズボラの最高指導者のナスララ師は「歴史的な勝利」だとしてイスラエルへの勝利を宣言していました。



ヒズボラ指導者殺害 ネタニヤフ首相“任務は完了していない” NHK 2024年9月29日 12時10分

イスラエル軍がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者を空爆で殺害したことについて、イスラエルのネタニヤフ首相が声明を出し、「大きな成果を上げたが、任務はまだ完了していない」として攻勢を強める構えを示しました。ヒズボラ側も攻撃を続けるとしていて、紛争のさらなる拡大が懸念されます。

イスラエル軍は、ヒズボラの最高指導者ナスララ師を空爆で殺害したあともレバノン各地で攻撃を続けていて、レバノン保健省によりますと28日は33人が死亡し、195人がけがをしたということです。

こうした中、ナスララ師の殺害についてイスラエルのネタニヤフ首相が声明を発表し、「イスラエル北部から避難している住民の安全な帰還と、この地域の力の均衡を変えるという目標を達成するためにはナスララの排除が必要条件だ」として正当性を強調したうえで、「歴史的な転換点となり得るところにいる」と述べ成果を誇示しました。

また、パレスチナのイスラム組織ハマスと連帯するヒズボラに打撃を与えることが、ガザ地区でハマスに拘束されている人質の解放につながるという考えも示し、「われわれは大きな成果を上げたが、任務はまだ完了していない」と述べ、攻勢を強める構えを示しました。

一方、ヒズボラ側は「ガザやパレスチナを支援し、レバノンを守るために敵との戦いを続ける」として、イスラエルへの攻撃を続けると主張していて、紛争のさらなる拡大が懸念されます。



【詳細】イスラエル パレスチナ 中東情勢(9月29日) NHK 2024年9月29日 21時35分

イスラエル軍は、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者を殺害したあと、29日も空爆を続けています。レバノンとの国境がある北部での軍事活動の拡大について協議を行ったとしていて、軍の幹部が地上作戦の可能性にも言及する中、今後の対応が焦点になっています。


※中東情勢に関する日本時間9月29日の動きを中心に、随時更新してお伝えします。

攻撃の応酬が続く
イスラエル軍は27日の空爆でヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したあともレバノン各地で空爆を続け、29日はロケット弾の発射台など数十の標的を攻撃したと発表しました。

これに対して、ヒズボラも29日にかけてイスラエル北部にロケット弾による攻撃をたびたび行ったとしていて、攻撃の応酬が続いています。

一方、イエメンの反政府勢力フーシ派が「ガザ地区とレバノンの防衛のため」などとして弾道ミサイルをイスラエル最大の商業都市テルアビブの空港に向けて発射したと発表し、軍はこれをイスラエル領外で迎撃したとしています。

こうした中、イスラエル国防省は28日、ガラント国防相が軍の幹部と会議を開き、レバノンとの国境がある北部でのヒズボラに対する軍事活動の拡大について協議したことを明らかにしました。

アメリカのCNNテレビは複数の政府高官の話として、イスラエル軍が部隊を北部の国境地帯に移動させていることから、レバノンへの限定的な地上作戦を行う可能性があるとアメリカ政府が見ていると伝えました。

一方で、政府高官は地上作戦を行うかどうかイスラエルはまだ決定していないとみられると強調したとしています。

イスラエル軍の幹部がレバノンでの地上作戦の可能性に言及する中、今後、どのような対応をとるかが焦点になっています。

2006年にも地上作戦
2006年7月には、イスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル側に越境し、兵士を拉致したのをきっかけに双方の間で大規模な戦闘に発展しました。

イスラエル軍は空爆に加え、地上部隊をレバノン南部に侵攻させ、国境近くの村を制圧するなど地上作戦を展開しました。

一方、ヒズボラはゲリラ戦を展開するとともに、イスラエル領内にロケット弾を撃ち込むなどして徹底抗戦し、双方の被害が拡大しました。

戦闘は1か月余りにわたって続き、レバノン側で多くの民間人を含むおよそ1200人が死亡し、イスラエル側で兵士を中心におよそ160人が死亡しました。

国連安全保障理事会の決議に基づいて戦闘は停止され、その際、ヒズボラの最高指導者のナスララ師は「歴史的な勝利」だとしてイスラエルへの勝利を宣言していました。

ネタニヤフ首相 “任務はまだ完了していない”
イスラエル軍は、ヒズボラの最高指導者ナスララ師を空爆で殺害したあともレバノン各地で攻撃を続けていて、レバノン保健省によりますと28日は33人が死亡し、195人がけがをしたということです。

こうした中、ナスララ師の殺害についてイスラエルのネタニヤフ首相が声明を発表し「イスラエル北部から避難している住民の安全な帰還と、この地域の力の均衡を変えるという目標を達成するためにはナスララの排除が必要条件だ」として正当性を強調した上で「歴史的な転換点となり得るところにいる」と述べ成果を誇示しました。

また、パレスチナのイスラム組織ハマスと連帯するヒズボラに打撃を与えることが、ガザ地区でハマスに拘束されている人質の解放につながるという考えも示し「われわれは大きな成果を上げたが、任務はまだ完了していない」と述べ、攻勢を強める構えを示しました。

一方、ヒズボラ側は「ガザやパレスチナを支援し、レバノンを守るために敵との戦いを続ける」としてイスラエルへの攻撃を続けると主張していて、紛争のさらなる拡大が懸念されます。

“イスラエル 限定的な地上作戦行う可能性” 米報道
アメリカのCNNテレビは複数の政府高官の話として、イスラエルが軍の部隊を北部の国境地帯に移動させていることから、レバノンへの限定的な地上作戦を行う可能性があるとアメリカ政府が見ていると伝えました。一方で、政府高官は地上作戦を行うかどうか、イスラエルはまだ決定していないとみられると強調したとしています。

こうした中、アメリカのオースティン国防長官は、ナスララ師を狙った攻撃があった27日以降、少なくとも3回、イスラエルのガラント国防相と電話で会談し、レバノン情勢について意見を交わしています。

国防総省の発表によりますと、オースティン長官はイスラエルの自衛権を支持する立場を繰り返し示したということです。

ただ、ABCテレビによりますと、アメリカ側がイスラエルからナスララ師を狙った攻撃について知らされたのは攻撃が行われる数分前で、殺害後の報復に備えるための十分な通知がなかったことを政府高官は喜ばしく思っていないと伝えました。

オースティン国防長官は27日、CNNテレビのインタビューで、「レバノンのヒズボラとイスラエルの間で全面的な戦争になれば、両国に壊滅的な結果をもたらす」と述べてガザ地区よりも多くの犠牲者が出るおそれがあると警告しており、電話会談でも、イスラエルにこうした懸念を伝えた可能性があります。

米シンクタンク “ヒズボラ本部に80発以上の爆弾投下”
イスラエル軍がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害した27日の空爆について、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は複数のイスラエルの当局者の話としてナスララ師がいたヒズボラの本部に80発以上の爆弾が投下されたと指摘しています。

また、戦争研究所はイスラエル軍による継続した空爆によって、数日の間に、多くの司令官も殺害され、通信機器の連続爆発に伴うヒズボラ内部の混乱に追い打ちをかけたとしています。

そのうえで、ヒズボラの戦略および軍事作戦上の指導力をひどく混乱させている可能性があると分析しています。

“革命防衛隊の幹部も殺害”イランの国営通信が伝える
イランの国営通信は28日、イスラエル軍の空爆でイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師とともに、イランの軍事精鋭部隊、革命防衛隊の幹部が殺害されたと伝えました。

バイデン大統領「正義の措置だ」
アメリカのバイデン大統領は28日、イスラエル軍がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者、ナスララ師を殺害したことについて声明を発表しました。

この中でバイデン大統領は「ナスララとヒズボラは40年間にわたる恐怖政治のもと何百人ものアメリカ人を殺害した責任がある。何千人ものアメリカ人やイスラエル人、それにレバノンの民間人を含む多くの犠牲者にとって正義の措置だ」としています。

また「アメリカはヒズボラやハマスなどイランが支援するテロ組織から自国を防衛するイスラエルの権利を全面的に支持している」と強調するとともに、国防長官に対して中東地域における防衛態勢をさらに強化するよう指示したことを明らかにしました。

その上で、最終的には外交手段を通じてガザ地区とレバノンの紛争を解決することを目指すとしています。

一方、アメリカ国務省は28日、レバノンの首都ベイルートにあるアメリカ大使館の一部の職員やその家族に対し、国外に退避するよう命じました。

イスラエル 市民からはさらなる報復を懸念する声
イスラエル軍が隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したことでイスラエルの市民からはさらなる報復を懸念する声も聞かれました。

このうちエルサレムに住む男性は「ナスララ師を殺害したことは歓迎していますが、ヒズボラはさらに攻撃をしてくるでしょう」と話していました。

また、エルサレムに住む女性は「解決策が誰かを殺害することだったのは、悲しいことです。これがよい解決策だとは思いません」と話していました。

また、たびたびヒズボラによる攻撃の標的になっている北部のハイファからエルサレムを訪れていた男性は「ナスララ師が殺害されても次により過激な指導者が出てくるのが心配です」と不安そうに話していました。

ナスララ師殺害で軍事的な緊張高まる
イスラエル軍の報道官は「ナスララがヒズボラの本部でさらなる攻撃の指揮をしていたところをイスラエル軍の精密な攻撃で殺害した」と述べました。

AP通信は専門家の分析としてイスラエル軍はこの空爆で地下施設の攻撃に使われる「バンカーバスター」と呼ばれる、厚いコンクリートなどを突き破って爆発を起こす特殊な爆弾を使った可能性を報じています。

イスラエル軍は、その後もベイルートなどでヒズボラの拠点への空爆を繰り返しています。

またヒズボラの後ろ盾となっているイランは、最高指導者ハメネイ師が声明を出し、「この地域の抵抗勢力はヒズボラとともにあり、ヒズボラを支援している」として各地の武装組織と連帯しイスラエルを強くけん制する構えです。

こうした中、28日、イスラエルの南方のイエメンの方面からイスラエル最大の商業都市テルアビブに向けてミサイルが発射され、イスラエル軍はこれを迎撃したと発表しました。現地ではナスララ師の殺害をきっかけに軍事的な緊張が一層高まっています。
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