北海道 根室 死んだアザラシから鳥インフル検出 国内では初 NHK 2025年4月25日 18時33分
北海道根室市で今月18日に死んでいるのが見つかったゼニガタアザラシについて環境省は遺伝子検査の結果、感染力の強い高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。国内でアザラシから鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは初めてだということです。
環境省によりますと今月18日、北海道根室市の海岸で野生のゼニガタアザラシ4匹が死んでいるのが見つかり、遺伝子検査の結果、このうち2匹から感染力の強い高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたということです。
海外ではアザラシから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出された事例はありますが、国内では初めてだということです。
また、哺乳類としては国内では2年前の2023年2月と4月にいずれも札幌市で死んでいるのが見つかったキツネから検出されて以来、3例目だということです。
今回、アザラシが見つかった現場周辺では先月から野鳥が死んでいるのが見つかっていたということで、環境省では周辺を野鳥の監視重点区域に指定し、ほかに死んだ野鳥がいないか調べています。
鳥インフルエンザウイルスは感染した動物と過度な接触をしないかぎり、人には感染しないとみられていますが、環境省は、死んだり、衰弱したりしている野生動物を見つけたときは、触らずに自治体に連絡するよう呼びかけています。
専門家「大きな変異なければ過度の心配必要ない」
鳥インフルエンザに詳しい北海道大学の迫田義博教授は「海の鳥でも鳥インフルエンザが大流行しているとみられる中、生息環境が近いアザラシにも感染したと考えられる」とした上で「ウイルスの詳しい分析が必要だが、ヒトに感染しやすくなるような大きな変異が確認されなければ過度の心配は必要ない」と話しています。
そして「世界的にはアザラシをはじめとした海の哺乳類で鳥インフルエンザが検出されるケースはほかにも確認されているので、今回のケースは『氷山の一角』だ。今後も継続的な調査が必要だ」と指摘しています。
また「鳥だけでなく、身近なところにも鳥インフルエンザに感染した動物がいる可能性があるので死体を見つけてもむやみに自分で触らず、自治体等に届けるようにしてほしい」と呼びかけています。
北海道根室市で今月18日に死んでいるのが見つかったゼニガタアザラシについて環境省は遺伝子検査の結果、感染力の強い高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。国内でアザラシから鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは初めてだということです。
環境省によりますと今月18日、北海道根室市の海岸で野生のゼニガタアザラシ4匹が死んでいるのが見つかり、遺伝子検査の結果、このうち2匹から感染力の強い高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたということです。
海外ではアザラシから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出された事例はありますが、国内では初めてだということです。
また、哺乳類としては国内では2年前の2023年2月と4月にいずれも札幌市で死んでいるのが見つかったキツネから検出されて以来、3例目だということです。
今回、アザラシが見つかった現場周辺では先月から野鳥が死んでいるのが見つかっていたということで、環境省では周辺を野鳥の監視重点区域に指定し、ほかに死んだ野鳥がいないか調べています。
鳥インフルエンザウイルスは感染した動物と過度な接触をしないかぎり、人には感染しないとみられていますが、環境省は、死んだり、衰弱したりしている野生動物を見つけたときは、触らずに自治体に連絡するよう呼びかけています。
専門家「大きな変異なければ過度の心配必要ない」
鳥インフルエンザに詳しい北海道大学の迫田義博教授は「海の鳥でも鳥インフルエンザが大流行しているとみられる中、生息環境が近いアザラシにも感染したと考えられる」とした上で「ウイルスの詳しい分析が必要だが、ヒトに感染しやすくなるような大きな変異が確認されなければ過度の心配は必要ない」と話しています。
そして「世界的にはアザラシをはじめとした海の哺乳類で鳥インフルエンザが検出されるケースはほかにも確認されているので、今回のケースは『氷山の一角』だ。今後も継続的な調査が必要だ」と指摘しています。
また「鳥だけでなく、身近なところにも鳥インフルエンザに感染した動物がいる可能性があるので死体を見つけてもむやみに自分で触らず、自治体等に届けるようにしてほしい」と呼びかけています。