赤旗に書いてあったが、totoって今、約230億円の「借金」があるんだとか。
そのtotoを運営する「独立行政法人 日本スポーツ振興センター」が直営方式導入とかで100億~300億円規模の新たな投資を行なうという。
となれば、またぞろ、借金を増やすことになるのか?
totoは昨年、当初目標としていた年間売り上げ2000億円の1割にも満たない157億円の売り上げしかなく、スポーツ振興費、いわゆる「国庫繰出金」を2年続けて出していない。
これが公営競技だとこのような状況になれば即座に廃止せい!となるのに、totoは逆にカネをつぎこむということなのか?
しかも完済予定だった350億円のうち冒頭に述べた230億円が滞っているんだとか。
売り上げのほうは今年から天皇杯も対象に入れることでアップを図っているみたいだが、どうやら昨年よりも下回るようだ。
そんな中で新たな投資をするというわけだから借金の上塗りをするだけという他ないのではないか。
totoは全く興味がないので別にやめてもらっても構わないんだが、実際は公営競技と同じく「ギャンブル」でありながら「くじ」であるがゆえに逆に人気を失っていてもうその求心力さえなくなっているんではないか。
J1・J2合わせて13試合のうち、2試合以下の外れが「当選」ということになるわけだが、果たして11試合以上も「当てた」人って一体どれだけいるんだろうか?
そんな中、「おまかせします」というものが現れている。「totoラッキー5」というもの。
どうしても自分で予想できない場合はコンピューターに「お任せ」するというものであるが、果たして、そのコンピューターというのがどんな予想をしてくれるのか?それは事前には「分からない」。つまり本当の「運試し」になってしまうというもの。
そんなことをするんだったら、先に「予想」されたものに「乗っかる」ほうがいいんではなかろうか。
いわゆる「公営ギャンブル」の方式には「パリミュチュエル方式」と「ブックメーカー方式」という2つのものがあるんだが、日本では後者は禁止されており、前者だけしか許されていない。宝くじもしかりである。
しかしながら昔TBS系でやっていた「クイズダービー」という番組は先に司会者がクイズ解答者の解答的中予想倍率を決めておき、それに一般公募の「予想者」が「乗っかる」という形の「ブックメーカー方式」で行なわれていた。
長らく司会者をやっていた大橋巨泉氏が欧米の競馬に精通していたこともあり、恐らく大橋氏の意見も取り入れられてのものだったかと思うが、欧米の競馬は大半がブックメーカー方式であるわけで、今思えばこういうのもなんだが、クイズダービーは長期間に亘って「人気番組」として好評を博してきたことを考えると、「ブックメーカー方式」というやり方はとりたてて日本人の気質に合わないということでもないんではないか。
また、利用するしないは別として、中央競馬とホッカイドウ・ばんえい競馬を除けば、公営競技には必ず「予想屋」というものが存在する。
これだって予想屋の予想に「乗る」というやり方である。
サッカーのような団体競技ではチーム内におけるモチベーションというものが微妙に左右してくるが、それは個人の情報収集能力で把握するのはムリだ。そりゃ優勝がかかっているチームならば問題はないんだろうが、大半はそうでないチームであり、またそれらのチームのモチベーション力などそのチームの「番記者」でもない限りは実情は分からないのではないか。
となれば、やはり予想を予めする人間がいたほうがいいのではないか。つまり、totoが「くじ」などという「まやかし」であり続ける限り人気浮上などありえないように思えてくるわけだが。
それとtotoの人気が出てもらわないと公営競技にもいい影響は出てこないのである。
公営競技とてギャンブルの端くれであれど、サッカーと同じく「スポーツ」でもあるわけで、「同じよしみ」としてtotoの人気が上がってくればそれに「乗っかって」という可能性だって考えられる。本当に「くじ」でしかない「宝くじ」や「ゲーム」であるパチスロとは対峙している。ただ違うのは、公営競技は個人競技であるが、サッカーは団体競技であるという点だけ。
公営競技のブックメーカー方式導入には多少の問題点はあろうが、totoはいち早くその方式にしてもらいたいものである。機械に予想を任せるなんてことよりもよっぽどいいと思うんだが。
そうしないとtotoは早晩中に「破綻」する可能性があると見てもよいのではないか。以前も書いたことがあるが、今のtotoに魅力を感じる人などほとんどいまい。
ところでさきほど触れた「クイズダービー」で以前2問ほど競輪に関する問題が出たことがあった。実はその2つとも私は即座に答えが出てきて、また「当たってたね」。他の問題はまるで分からなかったが。