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大阪での毎日

整形外科の仕事&「職」ではなく「食」へのこだわり

病気に対する姿勢

2012年08月01日 | 仕事
医者をしていると、患者さんから学ぶことってほんと多いんですが、
その中の一つが「病気に対する姿勢」

特に慢性疾患、例えば関節リウマチや透析、それ以外にもガンや
先天性(うまれつきの)疾患などなど。

健康な自分にとって3日間高熱にうなされただけで
気分はまいるし、体力は奪われるしで、憂鬱になるのに、

長患いしている患者さんの中には、そんな病気を受けいれて
前向きに明るく生きている患者さんもいます。

逆に、長い病気生活に自分では気づかないうちに何に対しても
神経質になったり、いつも不幸そうで、といった患者さんもいます。

何年も体がしんどかったら精神もまいってしまうのが、ふつうで、
後者の人が病人として当たり前、なんやと思います。

でも、私が今まで出会って、あ~自分にはできへんな、と思った患者さん

1.退職後まもなくガンになって、あっという間に骨に転移して、
つらくて痛いはずやのに、自分を気遣う奥さんを気遣う・・・
ほんまえらいわ。

2.生まれつき骨が弱くて、成長も遅いし触っただけでも骨が
折れてしまう骨形成不全症の女の子のお母さん、
めちゃくちゃ明るくてほかの子供と同じようにどこでも連れて行くし
めちゃくちゃ明るい子に育ってました。
自分が親やったらあんな風に育てる自信はないな~と感心するばかり。

60歳になって人工関節の手術を受けることになって悲観している
患者さんもいるけど、生まれた時から立つことさえできない子供もおって。

そう考えると、「病気とどう向き合うか」ということの大切を学びます