大阪での毎日

整形外科の仕事&「職」ではなく「食」へのこだわり

チタンで肩こり

2011年08月13日 | 健康
先日、鎖骨の骨折にチタン製のプレートをいれた患者さんが、チタンのネックレスをはめて来院されました。これ→

そんな細いチタンのネックレス買わんでも、首のすぐ横の鎖骨にチタン製の大きなプレートはいってますよ~ と言いたくなったんですが・・・

最近、自分がだんだんと世間ずれしていくのを感じます。まわりは医療関係者、特に医者は「科学的に証明されてないことは信じない」職業でもあるので、こういったチタンネックレス、やカイロプラクティックで骨盤のゆがみを矯正するなど、さまざまな世間の人に崇拝されているけれど、比較検討試験や効能の長期成績、など、こういうものまで研究されてないと、どうも信じれない。でも、これって世間ではこういった「体に害がなく健康を維持できる」ものこそ人気があって。

患者さんを治療するとき、この骨折に手術すると何%の人がよくなって、手術しないと何%の悪い結果となる、そういったエビデンス(証拠)に基づいた治療法の選択をするのが当たり前の現代医療の中で暮らすということは、世間ずれしていくことなんでしょうな~