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大阪での毎日

整形外科の仕事&「職」ではなく「食」へのこだわり

第19回日韓整形外科学会

2009年09月22日 | 学会
KJCOSとは Korean Japanese combined meeting of orthopaedic surgeryという名前で、日韓整形外科学会のことです。今回で19回目を迎えるこの学会をはじめて知り、参加することにしました。本来なら今年6月に光州(韓国の南西の町)で開催予定でしたが、インフルエンザの影響で9月に延期され、会場も済州島となりました。

済州島といえば、政治犯罪者や思想家が反逆罪で流刑とされた島で、韓国歴史ドラマでは必ずと言っていいほど、済州島に島流しされるシーンがでてきます。そんな流刑地が今ではアジアのリゾート地として賑わっている島です。

済州島には3つの世界自然遺産があり、ゴルフ場、ドラマロケ地、海鮮鍋などなど、飽きることがない島でした。

死体からの移植

2009年07月08日 | 学会
2年前にアテネで開催された国際マイクロサージャリー学会ですが、今回は日本の沖縄で開催されました。

マイクロサージャリー学会なので、普段あまり目にしない形成外科領域の発表も多く、そのなかでも驚いたのでは、「顔面移植」でした。

アメリカでは死体から手をもらって、手のない患者さんに移植をしているんですが、最近では顔面の皮膚も死体からもらって、やけどや腫瘍などで顔にひどい損傷をうけた患者さんに移植しているそうです。日本のテレビでも放送されたそうですが、チームのトップはきれいな女医さんで、確かにマスコミうけしそうです。でも、死体から皮膚を剥ぎとるという行為から、世論の反感も多い中、自分の信じた道を貫く姿がかっこよかったです。確かに、移植をうけた患者さんの顔の損傷はかわいそうなもので、私個人としては、やってあげてほしいと思いました。

学会の夜には学会主催のパーティがあり、沖縄民謡を聞きながら(写真)沖縄そばを堪能してしまいました。

日本骨折治療学会

2009年07月05日 | 学会
はじめて参加した「日本骨折治療学会」です。

整形外科領域でも骨折は基本ですが、その骨折の治療を極め、さらに新しい治療へと、よりより治療へとつなげるよう、がんばっている学会です。

私は今回、肘の発表だったんですが、私の発表の直前には、ものすごくヒートアップした討論がくりひろげられていて、(どうしよう~)と他人事ではない状態でしたが、なんとか無事終了。

今回、心に残った講演は元大阪医大の阿部教授の「後医は名医」

これは、はじめ見逃された病気でも、後でみる医者にとっては有利である、ということです。たしかにその通りなんですよね。だからといって、前医を否定することが必ずしも患者さんのためにはならないと私は信じてます。前医を否定して患者さんの信頼を得ると自分は楽ですが、患者さんは前医に恨みをもち、今から治していこうとする気持ちに芯から前向きに向き合えない場合があります。患者さんのことを思うなら前医を否定しない、これがProf. Pennig(ドイツでの研修病院の先生)の理論であり、今回、阿部教授の考えでもありました。

第52回日本手の外科学会

2009年04月18日 | 学会
今年は東京の京王プラザで開催されました。

手の外科を目指した頃は、学会の内容が理解しづらく、聞いているのが苦痛・・・でしたが、自分でもいろんな手術をするようになり、あれも聞きたい、これも聞きたい、と思えるようになった自分に「ちょっとは成長したな~」と驚いてます。

今回は、後輩の女医さんと京王プラザにお泊りしましたが、クラブフロア(上層階)の上、部屋がいっぱいだったので、ランクアップされた部屋になっていて、部屋から都庁がこのように(写真)。この部屋で一度くつろいでしまうと、学会会場にいくのがいやになってくるぐらい、快適~

手の外科学会といえば整形外科だけではなく、形成外科も含まれるので、整形外科本来の学会に比べて女医さんが多いんですが、それにしても女医さん増えたよね~

私が整形外科医になる頃は「女医はいらん」と公表している医局もいるぐらいでしたが、これだけ女子医学生が増えてしまったらそんなこといってられませんよね~ 

朱鷺ってなんて読む?

2008年11月24日 | 学会
今年の「日本マイクロサージャリー学会」は新潟市で開かれました。去年は福島県でしたが、今年は新潟。

学会会場は写真のとおり、「朱鷺メッセ」で行われたんですが、「朱鷺」って「とき」と読み、絶滅の危機にいる鳥です。佐渡島で飼育しているんですよね?たしか。

朱鷺メッセは屋上が展望になっているので、学会の合間に上ってみましたが、佐渡島は見えませんでした。天気はよかったのに、それだけ遠いのでしょうか?

学会は?というと、去年参加したときよりも発表の内容がわかるようになった、というのが収穫でしょうか・・・

北海道での学会

2008年05月29日 | 学会
写真は旧北海道庁、通称「赤レンガ」です。横浜ではすでにチューリップは散ってしまいましたが、札幌では今、まさに満開でした。

北海道庁は1888年に建てられ、現在は観光案内所的な仕事をしてます。中に入れます。中に入ると昔にタイムスリップした感じを受けました。鴬張りではありませんが、階段がみしみしいいます。

今回、北海道ではお寿司、ラーメン、とおいしいものにめぐりあいましたが、学会の会場のひとつでもあった、札幌プリンスホテルのフレンチもよかったのです。
最近はミシュランの☆つきレストラン制覇!に燃えている私ですが、日本にはまだまだおいしいものがたくさんあるんやな~と感動しました。

ところで、学会の私の発表は?というと、まあ、もっと勉強せなあかんなという反省でした。

今回、はじめて旦那様の発表を聞きましたが、実は彼が厚生省に転職となってなんの仕事をしているのかあまりわかってませんでしが、この発表を通してよくわかりました。大変な仕事をしていたのね。これからもがんばってね、私もね。

第81回日本整形外科学会

2008年05月26日 | 学会
去年は神戸で開かれた日本整形外科学会ですが、今年は札幌です。何が何でも参加するためには発表が必要!と思い、がんばって作りました。

しかも、今年のこの学会には旦那様が?というよりは厚生省が招待講演となり、整形外科医ではない旦那様と二人で参加できる学会も、これがはじめてで最後となると思い、何がなんでも参加したかったのです。

ところで、今回の学会には宇宙飛行士の毛利衛さんが招待講演となりました。(写真)

彼のお話はグローバルどころか宇宙規模です。人間が宇宙に行ける時代。体験するまで信じられない話ですが、夢が大きすぎて楽しい講演でした。

日本手の外科学会

2008年04月23日 | 学会
去年は山形で開催された「日本手の外科学会」ですが、今年は茨城県つくばで開催されました。

久しぶりに大阪の先生と再会でき、久しぶりの日常会話ギャグを楽しめました。関東では自分が相手を笑わすことはあっても、相手が私を笑わしてくれることが少なく、非常に物足りなく寂しく思っている今日この頃でしたから。

手の外科を勉強しだしたころには、学会の内容どころか専門用語にもついていけない私でしたが、最近ではなんとか理解可能なレベルにまでなって。でも、勉強って底なし沼なんですよね~ 悲しいことに。学会に行くたびに「今日からはしっかり勉強しよう!」ち決意するんですが、なかなか・・・

写真:義理弟の披露宴から

日本肘関節学会、今年も

2008年02月17日 | 学会
去年、神戸で開催された肘関節学会ですが、今年は東京の品川で行われました。

今回は自分の発表もなく、のんびりと自分の聞きたい講演や発表を聞くことにしました。整形外科医?(私だけかも?)にとって、肘の骨折って厄介なんですよね~ 手は足に比べ、繊細な動きをしてくれるパーツで、それだけに少しでも障害が残ると、生活がすごく不便になってしまうんです。しかも、肘の骨折後は拘縮(関節がかたまってしうこと)がおきやすく、治療が一筋縄ではいきにく部分ではないかと思います。ましてや骨折が粉砕していたりすると、あ~ この患者さん、どこまでよくなってくれるかな~と気が重たいんです。

私が以前、留学していたドイツの師匠、Prof.Pennigはなんでも屋さんなんですが、特に、肘に後遺症が残ってしまった難しい症例を治すプロフェッショナルだったんです。なので、ヨーロッパだけではなく、ロシアからでも、彼を頼って肘を治しにくる患者さんがいました。

肘関節学会では、ちょっとでも患者さんの肘をよい治療でよい結果を出そうとする先生たちが各々発表し、議論しあってる学会です。私もがんばっていきたいと思います。

10月18日~19日

2007年11月02日 | 学会

去年は奈良で開催された日本マイクロサージャリー学会ですが、今年は福島県福島市で開催されました。学会がないと、関西から東北に行く機会がないので、ちょっとうれしいです。

マイクロサージャリーというのは、整形外科の分野でも特殊な分野で、整形外科医なら誰でもできるというわけではないだけに、今回は、若手の先生向けの講演会が多く、勉強になりました。若手向けといいながら、講演が終わった後の質問は、かなりのハイレベルな質問で、それもそのはず、マイクロの重鎮たちが質問しているので・・・