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北朝鮮の衛星打ち上げ失敗と核実験による汚染

2023年09月10日 | 国際・政治(朝鮮・韓国)

北朝鮮の衛星打ち上げ失敗

 

2023年8月24日早朝に打ち上げられた北朝鮮の人工衛星は、ロケットの不具合で失敗した。北朝鮮は衛星打ち上げの失敗と、その原因は3段目ロケットの不具合と発表した。北朝鮮の衛星打ち上げと称するロケットの失敗は2回目。

 

最近は、北朝鮮がミサイルを次々と発射するのに、わが日本のロケットは立て続けに失敗したので、北朝鮮にロケット発射を依頼した方が良いのでは?と思っていたが、考え直した。

 

北朝鮮がミサイルを打っている時は、どこに飛ぼうが、どんな飛び方をしようが、適当に成功と言っていられるけど、人工衛星の場合は衛星がちゃんと軌道に乗らないと成功したといえないので、ハードルが高い。

 

次回の打ち上げは今年の10月と北朝鮮は発表しているが、担当者にはすごい圧力がかかっているだろうな。失敗したら、首が飛びそう(本物の首が飛ぶかも)。日本のJAXAと三菱重工はこんなに早く次のロケットを打ち上げられない。

 

北朝鮮が処理水で文句を言える立場か?

 

日本政府は福島原発の廃水からトリチウム以外の放射性物質を取り除いた処理水の放出を2023年8月24日から開始した。

 

この件について、北朝鮮のロケット発射(上記人工衛星の打ち上げに失敗したロケット)を受けて開催された国連の安全保障理事会で、北朝鮮は中国と共に日本の処理水の放出を批判した。

 

中国も北朝鮮もそんなことが言える立場か、と言いたい。中国は1964年から1980年にかけて砂漠地帯で50回以上の大気圏内核実験を行った。その時、放射性物質が大気圏に広範囲に飛散したのを忘れたか。この件は既に書いているので繰り返さない。

 

北朝鮮は2006年から2017年まで6回の地下核実験を行っている。北朝鮮の地下核実験では、空気中に放射能が漏れていると報道されており、そうであれば近くの川の水も汚染されているはず。この川の水は日本海に流れ込んでいるので、日本海も汚染されている。

 

こんな過去があるので、中国と北朝鮮には「そんなことが良く言えるよな」とか、「お前が言うなよ!」と言いたい。

 

北朝鮮で餓死者は出ているか?

 

今年の3月頃に「『餓死者が発生』するほど北朝鮮経済はひどいのか 中朝国境『餓死者なんて聞いたことがない』」という記事が経済誌に出た。

 

「餓死者はいない」と主張する理由は、中国とロシアとの貿易が続いていること挙げている。また、今年の「1月上旬に閉会した党中央委員会総会で、今年達成すべき経済指標と12の重要目標を定めた。12の重要目標のトップが『穀物生産』」だったが、餓死者が出ているほどの切迫感は無く、重要目標であることを認識させるためだったとしている。

 

一方で北朝鮮のアングラ情報を発信しているサイトでは、時々餓死者が出ていると報じている。餓死者が出ても、死因を「餓死」とは書かずに何らかの病名を書いているので、餓死者にカウントされない。

 

どっちが本当なのでしょうか? 私は「火の無い所に煙は立たない」ということわざ通り、餓死者は出ていると思う。ただし、その数は分からない。北朝鮮は高価なミサイルをバンバン打っているのを見ると、餓死者が出ているようには見えない。餓死者が出ているのなら、ミサイルの代わりに食料をもっと輸入するべきです。

 

ただし、中国やロシアから十分な食料が入っているとしても、北朝鮮国内の末端まで供給が届いているかが問題。汚職や賄賂、輸送の問題など、障害はいろいろある。

 

ところで、北朝鮮の餓死者について、この経済誌の記事は何が言いたいのだろう? 餓死者が出ていないので、北朝鮮はそれほど困っておらず、日本が北朝鮮と交渉しても、進展は難しいと言いたいのかな?

 

2023年9月10日

 


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