今年も今日で最後です。速いですね。ところで今年、最も先を読めていた人は元総務省事務次官の桜井氏です。自民党の都知事候補に名前が挙がっていましたが固辞しました。結局、自民党の都知事候補は増田氏になりましたが、小池百合子氏に敗れ落選しました。桜井氏なら当選したかもしれませんが、その後が大変だったろうと推測します。
ところで、2016年6月17日『「相鉄・東急直通線」のまとめ』の続きです。
相鉄線西谷駅から分岐するJR直通線・東急直通線(両方まとめて「東京都心直通線」と呼ぶ)ができると、相鉄線の西谷駅と横浜駅の間はローカル線になるとキーボードを打つ手が滑って大げさに書いたらコメントが来たので、追加で調べてみました。
「相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線」ホームページに工事の進捗状況が載っています。ここから記事を一部抜粋します。
「瀬谷駅下り待避線新設工事」の項には、
「東京都心方面への速達性向上を図るにあたり、新たな優等列車の運行を予定しています。そのため直通線開業後は、相鉄線の二俣川駅~海老名駅間の列車密度が高くなることから、瀬谷駅に列車の追い越し施設の整備が必要となり、下り線を1本増設して2面4線の配線とします。」
「西谷駅周辺工事」の項には
「西谷駅の海老名方に電車を折返すための引上げ線を整備します。これは、相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線の開業により、現在の相鉄本線横浜駅~二俣川駅間で運行している列車の半分程度が直通線の都心方面への運行となる予定であることから、横浜駅~西谷駅間の利便性低下を防ぐため、西谷駅での折返し運行を可能とするために整備するものです。
この引上げ線は、直通線のダイヤ乱れ等が発生した場合の運行調整を行う機能も併せ持つため、線路敷地を拡幅し、外側を本線、内側を引上げ線とする配線になります。」
とあり、西谷駅の配線図も載っています。書き直したものがこれ。
上記資料の内容を勝手にまとめると
・相鉄線から東京都心直通線へ「新急行(私が勝手につけた名前)」が新設される
・半分程度の電車が東京都心直通線経由になる
・西谷駅に引き上げ線2本を新設する
・西谷駅-横浜駅間折り返し電車の新設
ということになります。
「半分程度の電車が直通線経由」といっても、乗客の何%が直通線に乗っていくかが問題。仮に乗客の30%(50%ということは無いでしょう)が直通線に乗車すると想定すると、直通線方面には元の5割(ラッシュ時は1時間当たり12本程度)の電車が運転されるのでキャパシティは十分にある。
問題は横浜駅方面。残り70%の乗客が従来通り横浜駅に向かうとすると、横浜方面の電車が元の5割(ラッシュ時は1時間当たり12本程度)だと大混雑。そこで、東京都心直通線経由の「新急行」で来て、西谷駅で横浜駅行に乗り換える人のために、西谷駅始発の電車を新設する。これに並べば座れるかもしれない。
このため西谷駅始発の電車を2割ほど(ラッシュ時は1時間当たり4~5本)増発することになる。そうするとラッシュ時の横浜駅方面は1時間当たり直通12本+乗り換え4~5本=計16~17本程度になる。
従来並みの本数(ラッシュ時は1時間当たり24本程度)にはならない。やはり、相鉄のメインルートは東京都心直通線のほうになるのでしょう。
2016.12.31
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