回想録が日本経済新聞に
日本経済新聞の「私の履歴書」に、SCE(ソニー・コンピューター・エンターテインメント)の社長だった丸山茂雄氏が回想録を書いている。この回想録では、プレステ開発の話がかなりの分量で書かれている。詳しい内容は日本経済新聞を見てください。
(以前にも、丸山茂雄氏の同じような話を日本経済新聞で見たような気もするので調べた。2014年06月10日のブログ「水に落ちたソニー ゲーム機参入の頃」を私が書いているので、何かの資料を参照したと思うがその資料は見つけられなかった。この頃に丸山茂雄氏は「私の履歴書」を書いていなかった。もしかしたら、丸山茂雄氏が書いていたのは、別の連載だったかもしれない)
(話は全くズレますが、SCEの丸山茂雄氏の父親は「丸山ワクチン」を作った丸山千里氏と「私の履歴書」に書いてあった)
パナソニックとソニーの差はゲーム
誰かがソニーの業績は急回復しているけど、パナソニックはそうではないと書いていた。しかし、これは誰でもわかる話で、ソニーはゲームで稼いでいるのに対し、パナソニックはゲームをやっていないから。
ソニーへの期待はゲームではない
しかし、私ら技術者のはしくれとして、ソニーに期待していたのはゲームではない。ソニーに期待していたのは、二番煎じではなく、ソニーonlyの製品であり、世界をリードするような技術を使った画期的な商品だった。ゲームなんて、既に日本には任天堂など中小のゲーム関連の会社が存在しており、アメリカにも多くのゲーム会社があった。そこに大会社のソニーが入ってどうだというんだ! (後にマイクロソフトもゲームに参入したが・・) ゲームへの参入は商売的には良いかも知れないけど、ソニーに期待していたのはそういう事業ではない。
ソニーへの期待は裏切られたまま
しかし、ソニーに期待していたのに、ソニーonlyの製品なんて、ついに出て来なかった。唯一誇れるものはカメラなどに使われる画像センサーくらいかな。ソニーを買いかぶっていたのかもしれない。せいぜいゲームくらいしかやることが無かったんだ。
ホンダとの協業に期待するが・・・
2022年03月06日の「未来が見えないトヨタザウルス」に書いたように、今年の3月にソニーとホンダはEV車の開発を行う合弁会社を2022年中に設立すると発表した。両社とも、技術を標榜する会社なので、上手く両輪が回れば素晴らしい車が出来るはずだけど、どうなるかわからない。技術者同士がいがみ合って、そのうち空中分解しなければ良いけど? これがソニーにとっても、ホンダにとっても最後のチャンスかもしれない。
「技術の××」はダメになった
「技術の××」の会社はダメですね。「技術の日産」は傾いたままだし、「技術の本田」もあやしい。技術に頼り過ぎると危ないということ。それに比べて「販売のトヨタ」は絶好調です。将来は分かりませんが。
2022年7月30日