第2波は必ずやって来る
日本にはいろいろな人がいる。それに、国内を移動する人が増えると、ウィルスが拡散する機会が増える。さらに、安全といわれている国からのビジネス客、観光客を受け入れることになるが、新型コロナウイルスの国内への流入を完全に抑止出来ない。そうすると、第2波は必ずやって来る。
来年の東京オリンピックを想像する
私はもともと東京オリンピックに反対なので、2021年に延期になったのは中途半端で複雑な心境です。しかも韓国が東京オリンピックを潰そうとしていたので、さらに心境は複雑です。このことに関して、2020年04月27日のブログ「韓国と日本は仲良くしようという記事は安倍首相の答弁と同じすり替え~メディアに物申す その93~」に一度書いています。
その2021年の東京オリンピックは、ワクチンや治療薬が間に合うかわからないし、感染が下火になっている保証もなく、開催は不透明です。そこで、2021年に東京オリンピックが開催されるとして、いかなる対応が必要かいろいろ考えてみました。
オリンピック選手
①選手には母国でのPCR検査を義務付け、陰性でないとオリンピック選手にはなれない
こうなる可能性は大きい。いくら良い成績を上げていても、PCR検査が陽性だとオリンピックに出られない。これでオリンピックに参加できないと悲劇。
PCR検査で陽性になったオリンピック選手は入れ替えることになる。サッカーのようなチームで戦うスポーツの場合、PCR検査陰性の他メンバーをどう扱うかも問題。PCR検査を2回して陰性になると復帰できる?
②再び感染が拡大する可能性の大きい冬の南半球から、選手は来られるか?
来年の夏頃、南米で再び感染が拡大していると南米の各国の参加は難しい。感染が拡大している国の選手は、PCR検査が陰性だけで日本への入国はOKか?
③オリンピック選手がコロナウィルスによる感染症を発症すると隔離される
こうなるのは仕方ない。母国での事前のPCR検査が陰性であっても、競技開始中に選手の誰かが発症すると、団体競技はそこで終わってしまう。例えば、一人のサッカー選手が発症した場合、同じチームのメンバーは濃厚接触者になり隔離されてしまうので、これ以降のサッカーは中止になる。これも悲劇。
④濃厚接触する競技はどうする?
レスリング、ボクシング、柔道などの格闘技は、濃厚接触せざるを得ない。マスクする?もし誰か選手が発症すると、その選手と競技した他の選手は濃厚接触者になる。その選手はPCR検査をして陰性なら出場できる?
⑤オリンピック選手村は「密」なので、各自が分かれて宿泊する
オリンピック選手村で誰かが発症すると周囲の選手も濃厚接触者になるので、誰も泊まらない。そこで、選手は東京近郊に分かれて宿泊し、濃厚接触者になるリスクを減らす。したがって、オリンピック選手は選手村には入らず、分散して宿泊する。東京近郊に宿泊先を確保できるか?
観客
⑥無観客にするか、大幅に観客を減らすか?
国立競技場などの観客席を見ると、風が吹くので飛沫が拡散しやすいけれど、観客席は「密」に並んでいるので間引いて座ることになり、観客は良くて定員の半分になる。その場合、入場料が半減するのでオリンピックの採算は悪くなり、赤字になる。あるいはいっそのこと、無観客にするか?
⑦感染が判明した観客の濃厚接触者は隔離される
多くの観客が来る場合、無症状か症状の軽い人たち向けの大規模な隔離施設の準備が必要になって来る。しかも、隔離する人が理解できる言葉を話す看護要員も必要になる。無観客の場合はこういう施設は不要。
無観客にしても、観客を入れるにしてもどちらも大きな決断になる。しかも、不十分な情報しかないので決断が難しいのは同情するが、今年中に決断しなければならない。
結局
東京オリンピックが開催されたとしても、コロナウィルスに対応した競技方式や観客対応の準備が大変で、とてもあと1年で出来るとは思えない。開催するなら走りながら対応するしかない。一方、選手にも観客にも課題は山積みで、今までのようなオリンピックの開催は無理です。しかも大赤字。
私が現在思いつくのはこんな程度。これ以外にも対応しなければならない項目が多いはず。日本の危機対応能力が試されることになる。
2020.06.30