マネシタ電器
2013年08月27日のブログ「会社は急には変われない その2~サムスン電子~」の要約です。
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サムスン電子は、松下電器(今はパナソニック)の真似をしている
松下電器は、かって「マネシタ電器」と言われていた。その理由は、他社がヒット商品を出すと、その商品を真似た製品を直ぐに出して、シェアを奪ったから。真似た製品を直ぐに出すには、優れた技術力と販売力が必要だけど、それを何とかすれば、商品企画で失敗しない上手い方法。松下電器のこの「2番手戦略」は大成功を収めたが、次第に「2番手戦略」は難しくなってきた。
サムスン電子は、この「2番手戦略」を研究して真似している。サムスン電子は、DRAM・スマホなど、日本や日本以外でヒットした製品を真似て素早く生産能力を整えて世界のシェアを奪ってきた。しかし、パナソニックがそうであったように、サムスン電子にも同じような苦境が遠からずやって来る。
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要は、サムスン電子はパナソニックの「2番手」戦略の真似をしているが、いつかは行き詰るということ。
韓国企業は日本の真似ばかり
この「2番手」戦略は、サムスン電子だけではなく、韓国全体がやっていること。1965年に日韓基本条約が結ばれた時(だったか?)、ある新聞(当時、家では朝日新聞しか取っていなかったので多分朝日新聞)に、「さあ、日本から技術移転しろ」と韓国の人(確か企業人だったと思う)から言われたという記事が載っていた。初めから、韓国は日本からの技術移転を当てにしていた。
その後、韓国において盛んになった産業は、鉄鋼、造船、自動車、DRAMと日本が先行して得意にしていた産業ばかり。韓国はこれらの産業の強化が手っ取り早いと思って、日本企業をキャッチアップしてきた。
数年前には、韓国企業がシャープの複写機事業を買収しようして失敗した。ご存知のように、複写機は日本メーカーが大きなシェアを持っていて、大きな利益を上げていたので、外から見るとおいしいと思ったのでしょう。(最近では、ペーパーレスの影響で以前ほどの業績ではないようです)詳しくは次のブログ参照。
2013年9月20日「サムスンの焦り~時代遅れの複写機合弁会社設立~」
2014年11月29日「米国の『HP』を買収? 懲りないサムスン、ソニーと同じ?」
このように、韓国は日本企業の状況を精査し、儲かりそうな業種に手を出してきた。しかし、肝心の日本企業の勢いが無くなると、韓国の企業もお手本が無くなり、韓国の産業の勢いが無くなるのは当たり前。
文大統領も日本の真似を認めた
7月22日の中央日報日本語版は、「文大統領『今まで日本の優位分野を一つずつ追い越してきた…我々はできる』」という題名の記事を配信していた。これは、7月22日に青瓦台で行われた日本の輸出規制措置に対抗する会合での発言。その冒頭で
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韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日、「今まで我々は家電・電子・半導体・造船など多くの産業分野で日本の絶対優位を一つずつ克服して追い越してきた」とし「我々はできる」と話した。
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と書いている。この記事の後半では、文大統領が韓国の取るべき産業振興の施策をいろいろ話しているが、その最初のところでポロっと本音が出た。
文大統領は、韓国が「家電・電子・半導体・造船など多くの産業分野」が儲かると分かった時点で、日本をターゲットにして韓国の産業を育成してきたことを図らずも白状した。
2019.07.29